2024年7月25日木曜日

今日の生きものたち20240725

今日も暑さが厳しい一日でした。

正門横駐車場近くの水たまりで、
カワラヒワの群れが水浴びをしていました。
13:34撮影
















オオシマザクラの枝先にいたカワラヒワ。
羽毛が擦れてボロボロでした。13:37撮影。















昼間は見かけなかったカブトムシが、
夕方に樹液にやってきていました。17:46撮影。















いつもは暗くなってから鳴き始めるカヤキリが、
まだ明るいうちから鳴いていました。
夕方になって暑さが和らいだからかな?17:50撮影。
















トウネズミモチの幹は、
今日もシロテンハナムグリとカメムシだらけでした。
17:52撮影。
















樹上の枝先にとまったチョウトンボ。
このトンボは翅の上面が紫色に輝いてとても美しいのですが、
いつも高いところにとまるので、
このように下から見上げる角度からしか観察できないのが残念です。
17:56撮影。

















カミキリムシが開けた穴に潜んでいたコクワガタ。
幹のあちらこちらに開いた穴には、
それぞれコクワガタやヒラタクワガタが潜んでいます。
18:00撮影。
















昼間は暑すぎてセミが鳴きません。夕方になりちょっと涼しくなると、あちらこちらからアブラゼミが鳴き始め、ヨシ原ではカヤキリが大音量で鳴きます。虫たちにとっても、この暑さは辛いようです。

今日もコムクドリが6羽、ネムノキにやってきていましたが、木の下を歩くと飛び出してくるのを見て、いつも存在に気づきます。飛び去る前に存在に気づいて、じっくり観察したいものです。

園内の動植物は採集できません。
また、いうまでもありませんが、
閉園中に園内に侵入することも固くお断りします。
カブトムシやクワガタムシなどを見つけても、
触らずに観察して頂きますよう、ご協力をお願い致します。

(きりぎりす)

コメツキムシがコゲツキムシ

猛暑の中、視聴覚室のエアコンが突然故障してしまいました。
業者の方に見ていただいたところ、室外機内の配線のショートが原因でした。

ショートした原因は、配線内に侵入した虫でした。

配線のカバーと、その中で死んでいたコメツキムシ。
カバーの内側中央やや右下に焦げ跡があり、かなり激しくスパークしたようです。
コメツキムシにとっても気の毒な事故でした。
14:19撮影。










侵入した虫はオオナガコメツキのようです。
しかしなぜ、コメツキムシが室外機の中に潜り込んでしまったのでしょう?
14:18撮影。
















猛暑の中で夏休みイベントを開催するにあたり、エアコンの故障は大問題です。しばらくの間、視聴覚室は使えないかと心配でしたが、業者の方が頑張って修理して下さり、閉館時間過ぎにどうにか復旧できました。

1匹のコメツキムシが室外機の中で焦げ付いて、
エアコンが故障してしまった、という珍事件でした。
皆さんのご家庭のエアコンでも起こりうることかもしれません。

(きりぎりす)

2024年7月24日水曜日

意外な樹に虫が集まっていた!

今年は園内の樹木の樹液の出が悪く、カブトムシやクワガタムシが少ないのですが、普段虫が集まらない樹に虫が多数集まっていて驚きました。

トウネズミモチに群がっていたシロテンハナムグリ。9:47撮影。
















ゴマダラチョウもやってきていました。9:46撮影。















トウネズミモチの幹からは、樹液が出ているようには見えません。しかし、カメムシたちがあちらこちらで吸汁していたので、もしかしたら、カメムシたちが吸汁していた跡からわずかに浸み出た樹液に集まっていたのかもしれません。
吸汁中のアオツヤカメムシ。9:43撮影。















同じく吸汁中のチャバネアオカメムシ。14:01撮影。



















これまで、トウネズミモチの花にはたくさんの虫が集まっていましたが、幹にこれほどたくさんの虫が集まっているのを見たのは初めてです。意外と虫に人気の樹木なのですね。

マテバシイの樹皮を食べ歩いていたホシベニカミキリ。最初にかじっていたと思われる辺りからは樹液がにじみ出ていました。9:40撮影。



















マテバシイの樹液に集まっていたコクワガタとカナブン。14:30撮影。















コクワガタは、正面にいるカナブンに対しては時々威嚇していましたが、後ろからやってきたシロテンハナムグリには無反応で、どんどん体の下に潜り込まれていました。このままだと樹液を横取りされてしまうかも?14:30撮影。
















アキニレの樹にやってきたサトキマダラヒカゲ。ごく普通に見られるチョウですが、園内には幼虫が育つ笹薮がないので、見られる機会は少ないです。9:51撮影。



















近頃、ようやくカブトムシが見られるようになってきました。しかし、数は少なく、サイズも小さめです。9:53撮影。















セッカが虫をくわえて飛んでいました。
近くの草むらの中で子育て中のようです。14:33撮影。















セッカは、空中で翼をたたんだり羽ばたいたりを繰り返し、
波状飛行をします。14:33撮影。















スズメの幼鳥が、何か大きなものをくわえて振り回していました。
撮影して拡大してみると、くわえていたものはセミの幼虫でした。
羽化しようと土から出てきたところを捕らえたのかな?
くちばしではうまく引き裂けないので、くわえて振り回すことで、
一口サイズにちぎって食べていました。14:47撮影。
















昼間の猛暑の中、虫や鳥たちは黙々と各々の仕事に勤しんでいましたが、それを観察する人間の方が暑さに耐えられません。屋外の生き物観察には、暑さが厳しくなる前の開園直後か、暑さがおさまってくる夕方がおすすめです。

園内の動植物は採集できません。
また、いうまでもありませんが、
閉園中に園内に侵入することも固くお断りします。
カブトムシやクワガタムシなどを見つけても、
触らずに観察して頂きますよう、ご協力をお願い致します。

(きりぎりす)

2024年7月22日月曜日

秋の渡り始まる

ウラギクの池のほとりにケリの幼鳥がいました。
園内で幼鳥が確認されたのは初めてです。
しかし、すぐに飛び去ってしまいました。9:29MARUKOME撮影。
















シギ島にはキアシシギも現れました。
梅雨が明けたばかりですが、もう秋の渡りが始まっているようです。
12:27MARUKOME撮影。









(きりぎりす)

2024年7月17日水曜日

今日の生きものたち20240717

「ギィ~」という声が聞こえたので、声が聞こえた辺りを探してみると、ネムノキにコゲラがいました。枝の分かれ目が気になるらしく、こだわって何度もつついていました。12:08撮影。















くちばしの先が木くずまみれのコゲラ。12:09撮影。















園内ではコゲラは珍しく、キツツキ類ではアリスイの方が記録が多いです。しかし、近年はネムノキにコゲラがやって来ることが増えたので、逆転する日が近いかもしれません。12:09撮影。















先のコゲラが飛び去った後、後を追うように現れたもう1羽のコゲラ。こちらは後頭部に赤い羽毛が見えるのでオスです。先の個体はメスだったので、つがいなのかもしれません。12:12撮影。















久しぶりに生まれたてのカルガモのヒナが8羽現れました。この時は親鳥の姿が見えず心配でしたが、後に親鳥と一緒にいたことが確認されたようなので、安心しました。13:09撮影。















観察ホールの目の前をオオヤマトンボが飛んでいました。いつもは池の水面近くを飛ぶので、2階の観察ホールよりも高いところを飛ぶのは珍しいです。14:00撮影。



観察ホールの目の前をずっと行ったり来たりしているので、縄張りをパトロールしている雄なのかと思いましたが、それにしては飛行高度が高すぎるのが気になっていました。撮影してみると、この個体が雌であることが分かりました。しかし、縄張りのパトロールをしないメスが、なぜ同じところの高空をぐるぐる飛びまわっていたのかは謎です。14:04撮影。



この夏、時々飛来しているクロハラアジサシ。ネイチャーセンター正面の3本杭にとまりました。16:00撮影。















すると、クロハラアジサシがとまった杭の下にカイツブリが1羽やってきました。辺りをウロウロしながら時々クロハラアジサシを見上げて、何か言いたそうでした。16:09撮影。















クロハラアジサシが飛び立つと、カイツブリが驚いて潜水しました。クロハラアジサシはカイツブリの事を全く気にしていないようでしたが、攻撃されると思ったのかな?16:10撮影。















なかなかいいサイズのノコギリクワガタがいました。いつもならば、この時期にはカブトムシやクワガタムシがたくさん見られるのですが、今年はとても数が少なく、不思議です。16:27撮影。















※園内の動植物の採集は固くお断りしています。園内でカブトムシやクワガタムシを見つけても、触らずに観察して頂きますよう、ご協力をお願いします。

(きりぎりす)

2024年7月11日木曜日

今年も来ましたコムクドリ親子

近頃の大雨で、つばさ池の水位はいつもよりも25cmくらい上がっています。前浜の丸木柵の上段にカルガモのヒナが並んでいました。いつもならば柵の下段に並ぶのですが、増水のおかげで上段に登ることができて、ちょっとうれしそう?9:08撮影。
















昨日から、コムクドリの親子がJr.レンジャーの森にやってきます。今日は10羽前後の2家族くらいが、水鳥桟橋横のアキニレに群れていました。虫捕りにやってきているようです。9:27撮影。















その後、園路沿いの樹木を伝ってネイチャーセンターに近づいてきました。オオバヤシャブシで虫を探すコムクドリたち。9:30撮影。















そして、ネイチャーセンターすぐそばのネムノキにやってきました。ハラビロカマキリの幼虫と格闘中の母親(推定:下)と、期待のまなざしでその様子に注目する幼鳥。9:31撮影。















母親の足元をこぼれ落ちてゆく、ハラビロカマキリの幼虫。9:31撮影。
















あ~あ、という感じで、落ちていったハラビロカマキリを見送るコムクドリ親子。9:31撮影。















「早く次の虫をちょうだい!」と、翼をパタパタさせて母親にねだる幼鳥。
一方、母親は「自分で捕りなさい!」と言わんばかりに、その場を立ち去り去りました。9:31撮影。















メスや幼鳥と比べ、明るくて全身が見える位置になかなか出て来ないコムクドリのオス。9:32撮影。

















ようやく明るい場所に出てきてくれたオス。でも、足元や尾羽が見えないのが残念!9:33撮影。
















頭上の葉に向かってジャンプするメス。9:35撮影。















クモを捕らえたメス。9:35撮影。















このメスはかなり羽毛が摩耗していました。子育ての苦労の表れかな?9:35撮影。
















幼鳥はメスとそっくりですが、くちばしが短くて口角が黄色っぽく、幼い顔つきです。9:36撮影。
















近年、園内でのカイツブリの繁殖は壊滅的ですが、唯一営巣する場所となっているシギの入り江で、1ペアが営巣を始めました。がんばれ~!10:05撮影。















近頃、前浜の先でとまる杭を奪い合っているカワウの幼鳥たちが、朝にカルガモの子が並んでいた柵に集まってきました。普段はあまりこの柵にはとまらないのですが、カルガモのヒナと同様に、増水して立ち寄りやすくなったようです。
雨が降っている中で翼を開いていましたが、羽を乾かす目的ではなかったのかな?10:36撮影。















今季子育てをしていた鳥たちの幼鳥が、続々と現れるようになってきました。この調子で、園内唯一のカイツブリの巣もヒナが育つことを祈ります。

(きりぎりす)