2024年5月19日日曜日

季節外れな鳥と、これから主役になる虫たち

もう春から初夏へと移行しつつある時期ですが、まだ冬羽のダイサギがいました。
くちばしが黄色くて背中に飾り羽がありません。まだ繁殖に参加しない若い個体なのかな?8:34撮影。


一方、こちらはこの時期らしい夏羽のダイサギ。背中に飾り羽がなびき、くちばしは黒く、目先に青緑色の婚姻色が表れています。8:29撮影。
















マガン半島にセイタカシギが3羽いました。「キッ、キッ…」と賑やかに鳴きながら池の上を飛び回り、また元の場所に戻ることを繰り返していましたが、やがて北西に去っていきました。
8:39撮影。



























8:40撮影。















私の真上を通過して北西へ飛び去りました。写真左上の黒いものはネイチャーセンターの軒先です。8:41撮影。
















今季、池の上を飛び交うツバメ類で最も多いのはイワツバメです。尾羽が短くて腰が白いのが特徴です。10:04撮影。
















池の上を飛び交いながら、飛んでいる小さな虫を食べているようです。10:46撮影。















こちらはツバメ。尾羽の両端が細長く伸びていて、上面が真っ黒です。10:07撮影。















この他にも、ショウドウツバメ1羽が今年初めて確認されました。ショウドウツバメは体形はイワツバメと似ていますが、上面が灰褐色です。腰がオレンジ色のコシアカツバメも飛んでいることもあります。飛んでいるツバメ類を見かけたら、背中の色に注目してみましょう。

ユリカモメの冬羽が1羽飛来しました。ダイサギの冬羽同様、季節外れな鳥です。昨年生まれの若鳥でした。10:51撮影。
















午後になってもマガン半島の岸辺を歩き回っていました。15:13撮影。

















春の渡り鳥の盛り上がりがいまいちな中、園内の虫たちは日に日に存在感を増しています。

アキニレの幹から樹液があふれ出て、強い発酵臭を放っていました。そこに大人の親指サイズのオオスズメバチがやってきていました。13:30撮影。
















オオスズメバチが去った後で樹液を舐めに来たセグロアシナガバチ。この時期に活動しているスズメバチやアシナガバチはみんな女王なので、体が大きめです。13:30撮影。
















シャリンバイの葉の裏にいた、エサキモンキツノカメムシ。この虫を見つけると、何だか幸せな気分になります。13:53撮影。
















シャリンバイの葉の裏に、アブラムシとアリが集まっていました。ここはアリの「アブラムシ牧場」のようで、アリたちはアブラムシから甘露を受け取っていました。このアリはウメマツオオアリかな?14:01撮影。















水鳥公園で最もよく見られるセセリチョウのなかま、チャバネセセリ。後翅だけ水平に開く姿勢が、戦闘機のようでカッコいいです。14:05撮影。















モノトーンのおしゃれな模様がカッコいいエグリトラカミキリ。トラカミキリのなかまはどれもカッコいいので、見つかると嬉しいです。14:25撮影。















これまたおしゃれな柄のガ、シロヒトモンノメイガを見つけました。過去にも採集例があり、標本が残っているのですが、このガの食草とされるアワブキは山の谷沿いに生える植物で、近くにはありません。どこから来るのかな?14:29撮影。





これまで池にたくさん泳いでいた冬のカモたちが、かなり少なくなりました。そして、そろそろカルガモの親子が現れる時期です。昨年は5月18日に初確認されています。

園内の観察対象の主役が、そろそろ鳥から虫へと交代しつつあります。

(きりぎりす)

2024年5月15日水曜日

今年もカッコウ現る!

朝からカッコウの声が聞こえました。声が聞こえる方向をよく見ると、水鳥公園の西側の電線にとまっている姿が見えました。

電線にとまって鳴いていたカッコウ。9:08撮影。















カッコウが飛び立った後、モズがカッコウの後を追いかけ始めました。9:08撮影。















モズもカッコウの托卵相手のひとつなので、カッコウが脅威だと分かっているようです。9:08撮影。















カッコウの声は一日中聞こえて、午後には園内にも入ってきました。
園内の枯れ松で鳴いていたカッコウ。16:58撮影。















また一つ、この季節にふさわしい鳥の鳴き声のBGMが増えました。カッコウの声は聴いていて心地よいです。

(きりぎりす)

さりげなくいた黄色いセキレイ

5/12に飛来したオグロシギ13羽は、期待どおり翌日もウラギクの池にいました。
その様子を撮影した写真に、黄色いセキレイが1羽写っていることに気づきました。

ウラギクの池の上を飛ぶオグロシギの群れ。その先頭付近に黄色いセキレイが一緒に写っています。5/13_13:58MARUKOME撮影。















問題の個所を拡大。キセキレイかツメナガセキレイと思われますが、この写真では判断できません。撮影時に誰もこの鳥の存在に気づいておらず、この写真にしか写っていませんでした。















どちらにしても、園内ではとても珍しい鳥です。残念!

(きりぎりす)

2024年5月12日日曜日

オグロシギ13羽!

昨日現れたオオソリハシシギは、午前中は姿が見えませんでしたが、午後になってまたシギの入江に姿を見せました。右隣にはハマシギもいます。14:02臨時解説員Aさん撮影。
















16:50頃、500m先のマガン半島にオグロシギが13羽現れました。この春初認です。閉館後に200m先のウラギクの池に群れが移動し、かなり近くなって観察しやすくなりました。18:08撮影。















雨の中、夢中になって採食しているオグロシギたち。
明日以降もいてくれたらいいですね。















ようやく大きめのシギが渡ってきはじめたかな?

(きりぎりす)

2024年5月11日土曜日

コサメビタキがいました!

オレンジ色が美しいアマサギが1羽いました。この春2度目です。

常に500m先にいましたが、一時は300m先くらいまで接近しました。それでも遠かった!10:10撮影。
















今日一番のおすすめだったのはコサメビタキでした。ムシクイ類と違い、動きをとめてくれることが多くあるので、はるかに観察しやすかったです。5/2にそれらしき鳥が見つかっていましたが、はっきりと確認できたのは今季初めてです。

ネイチャーセンター横のエノキにやってきたコサメビタキ。かなり長時間、エノキとネムノキの間を行ったり来たりして過ごしていました。11:34撮影。















近頃毎日見られるソリハシシギ。この春はシギ類が全然来ないので、シギ1羽の価値がとても高く、ありがたい存在です。13:52撮影。















こちらも近頃の常連と思われるコサギ。冠羽が短く、眼先と趾に婚姻色が表れています。これからさらに色が濃くなるかな?15:32撮影。















オオソリハシシギが4/29以来、2度目の登場。16:39撮影。
















閉館後に園内を歩いてみたら、ジュニアレンジャーの森の出口付近にコサメビタキがいました。エノキに来ていた個体かな?17:42撮影。
















昨年春に設置した昆虫ホテルには、順調に虫が住み着いています。木の枝に開けた穴がところどころ土で蓋がされていますが、これはドロバチ類の巣です。そして、他にも住民がいます。どこにいるか分かりますか?17:47撮影。
















先の写真の上部を拡大。ニホンヤモリがいます。この昆虫ホテルを見るといつもいるのですが、近づくと奥に隠れてしまうので、離れたところから撮影。17:47撮影。
















ジュニアレンジャーの森に設置してある巣箱にもヤモリが住み着いています。巣箱と木の幹の間に隠れていたヤモリ。17:50撮影。
















シギの入江の外側の岸辺では、コチドリが求愛ディスプレイをしていました。左のオスが一生懸命アピールしていますが、右のメスは食べ物探しに夢中でそっぽを向いていました。17:55撮影。
















春の渡り鳥が低調な今季ですが、近頃は春らしい鳥が少しだけ日替わりで見られています。園路沿いの茂みにはさりげなく小鳥類が潜んでいるのですが、姿を見つけるのにとても苦労します。

(きりぎりす)

2024年5月10日金曜日

エゾムシクイがいました

近頃、園内でコヨシキリの声がするとお客様が噂しているので、園内を歩いてみたところ、「ヒッ…ヒッ…」という声が茂みから聞こえました。こんな時期にジョウビタキがいるのか?と疑いながら音源を探したら、声の主はエゾムシクイで、聞こえていたのは地鳴きでした。

非常に潜行性が強い上に、動きが素早くて姿を捉えるのはとても難しかったです。証拠写真はこれが精一杯でした。11:39撮影。

















エゾムシクイは園内では記録がとても少なく、2014年4月24日に地鳴きと姿が初確認され、2019年9月1日に死体が拾得されて以来、これで3例目です。

なお、コヨシキリの囀りっぽい声は確かに聞こえたのですが、何か変でした。やぶの奥で、決まったリズムが無くきれいな声で長時間囀り続けていました。姿は確認できませんでしたが、声の主はソウシチョウではないかと思いました。

シギ島でくちばしを羽毛に隠さないで眠っているカモが数羽いました。今日は日差しが強くて日向はとても暑く、こういう姿を見ると、鳥がくちばしを隠して眠るのは冷えるから、という理由に納得します。
くちばしを隠さずに眠るキンクロハジロとホシハジロ。うつらうつらして首が揺れている様子がかわいかったです。14:59撮影。















夕方になると、オオヨシキリが姿を見せて囀るようになりました。18:02撮影。





















ネイチャーセンターをバックにさえずるオオヨシキリ。18:12撮影。




















今日、トクナガクロヌカカを今年初めて確認しました。いよいよヌカカシーズンの到来です。屋外散策の際には、虫よけ対策が欠かせません。特にメダカ池や水鳥桟橋で立ち止まると群がってくることがあるのでご注意ください。

(きりぎりす)

2024年5月4日土曜日

254種類目の鳥を発見!

今日は朝からジュニアレンジャーの森でセンダイムシクイが囀っていました。姿を確認しようと声がする方向を注目するのですが、常に枝葉が生い茂る中にいて、なかなか見つかりませんでした。

苦労して撮影したセンダイムシクイ。枝葉の隙間をとおしてようやく姿を捉えても、すぐに移動してしまいます。8:41撮影。

















警戒心はそれほど強くないですが、とにかく茂みの中を素早く動き回ってばかりいました。最も近くで撮影できても、体の一部しか見えませんでした。9:54撮影。















囀っている姿の動画撮影はできませんでしたが、さえずりの音声だけでもどうぞ。9:42収録。



ジュニアレンジャーの森ではコヨシキリも囀っていましたが、センダイムシクイ以上に茂みから出て来ませんでした。こちらも、さえずりの音声だけどうぞ。9:33収録。



メダカ池のほとりを歩いていたハシボソガラス。今日は日差しが強く、放熱のために口が開きっぱなしでした。9:53撮影。
















その後ハシボソガラスは、何か丸いものを拾ってネムノキにとまり、拾ったものをつつきまわし始めました。ふだんは人に注目されるとすぐ逃げるのですが、今回は私のことを全く気にせず、夢中で拾ったものをつついていました。
つついているものに注目すると、アカミミガメの子どもでした。成体になれば頑丈な甲羅でほぼ無敵ですが、子ガメのうちは天敵に食べられてしまいます。子ガメとはいえ、その甲羅をたたき割るくちばしの威力は大したものです。10:18撮影。















今日は園内の鳥の種類と数をすべて記録する日でした。鳥の数を数えていた時、約150mくらい先に頭の形が変なキンクロハジロを見つけました。スズガモとの交雑個体でした(写真左)。
すると、そのすぐ隣に頭の形が変なスズガモがいました。これはコスズガモでは?16:54撮影。















このカモは眠ってばかりいましたが、長時間見張り続けてやっとくちばしが見えました。嘴爪の黒色部が狭く、背中の縞模様がスズガモよりも粗いことが確認できました。コスズガモのオスで間違いありません。17:02撮影。















後頭部がわずかに出っ張っているのも特徴です。大きさはキンクロハジロ(写真右)と同じくらいです。17:15撮影。


ちなみに、こちらが最初に私の目にとまったキンクロハジロとスズガモの交雑個体。後頭部にごく短い冠羽があり、黒っぽい背に白い縞模様が薄くあり、嘴爪の黒色部が幅広です。この個体のおかげでコスズガモを発見できました!17:28撮影。









これまで春の渡り鳥がいまいち盛り上がっていませんでしたが、今日はセンダイムシクイ、コヨシキリ、コスズガモが新たに確認できました。コスズガモは鳥取県初記録と思われ、米子水鳥公園の254種類目の鳥です。明日もいてくれるといいですね。


(きりぎりす)