2023年12月4日月曜日

今朝の様子20231204

米子水鳥公園の様子

ハイイロガン、サカツラガンは、今朝もいました


。 





















2023年12月3日日曜日

アンビリバボーな一日!

今朝は、ハイイロガンとサカツラガンが戻ってきていないか、ねぐら立ちを控えているガンの群れに注目しました。

現在、ハクチョウのねぐら入り状況は悲惨です。写真に写っているハクチョウは全てオオハクチョウで、コハクチョウは1羽しかいませんでした。コブハクチョウ3羽は今日も常駐していました。6:51撮影

















飛び立つ前のマガンとヒシクイの群れを注視してみましたが、ハイイロガンたちは見つかりませんでした。
がっかりしながらその群れが飛び去るのを見送った後、何気なく景色を見ていたら、何と400mくらい先にハイイロガンたちが泳いでいました。昨日一日姿を見せず、ついさっきまでいくら探しても見つからなかったのに、どこから出てきたの?アンビリバボー!7:09撮影。
















オオハクチョウの8羽家族が採食へ出発。7:11撮影。
続いてオオハクチョウのつがいも出発し、コハクチョウ1羽だけが残りました。辛うじて0羽にならずに済んでいるのが奇跡的です。
















ハイイロガンたちは、マガン半島に上がって草を食べ始めました。写真右手前の岸辺では、クロツラヘラサギが採食していました。先日の珍鳥トリオに続いて、これまた東アジアの大陸珍鳥トリオですね。7:21撮影。
















突然ハイイロガンたちが飛び立ち、南西に向かいました。
南西に向かうサカツラガン。8:20撮影。
















ところが、先導していたサカツラガンが突然Uターンして水鳥公園に引き返したので、ハイイロガンは「どういうこと?」と戸惑った感じで、しきりに鳴きながらサカツラの後を追いました。8:20撮影。
















その後ハイイロガンたちは、マガン半島に戻って半島の裏に隠れてしまい、飛来初日や2日目のような展開になりました。
しかし今日は、マガン半島の上や手前にも度々やってきて、姿が見える時間が長かったので、距離が遠いながらもお客さまに喜ばれました。

するとこの後、本日最大のサプライズが待っていました。
なんと、ハイイロガンがもう1羽飛来したのです。超アンビリバボー!

マガンの幼鳥と一緒に新たに飛来したハイイロガン(右)。14:48撮影。
















そして、マガン半島で草を食べていたハイイロ&サカツラコンビと合流。4羽一緒に北側へと泳いでいきました。14:58撮影。
















彦名東橋南詰の観察広場からの方が近距離で観察できそうだったので、そちらへ移動してハイイロガンたちの群れを観察しました。

新たに飛来したハイイロガン。先に飛来した個体よりも明らかに大型で、首と嘴が長く、同じ種類とは思えないほど印象が異なりました。例えるならば、ヒシクイとオオヒシクイのような感じです。15:08撮影。
















なぜハイイロガンたちは、毎回異種のガンとコンビで飛来するのでしょう?15:09撮影。
















ハイイロガンたち4羽は、再びマガン半島の方へと移動を始めました。
左が先に現れたサカツラ&ハイイロコンビ。右が新着のマガン&ハイイロコンビ。同じ視界にハイイロガンが2羽もいるなんて、日本では信じられない風景です。15:09撮影。

















その後、2羽目のハイイロガンの姿をはっきり記録するため、マガン半島の南側から再度観察を試みました。しかし、その時にはマガン&ハイイロコンビの姿が見えず、既存のサカツラ&ハイイロコンビしかいませんでした。

マガン半島の草をモリモリ食べていた2羽。わざわざ田んぼに出かけなくても、マガン半島の草だけで食べていけるのかな?
なぜか、見張り役はハイイロガンばかり担当していて、サカツラは食べてばっかりだったように感じました。15:33撮影。
















2羽で同時に周囲を警戒。何か異変を感じたのかな?15:44撮影。
















すると突然、ハイイロガンたちが大慌てで左右に飛び立ちました。その直後にハヤブサが猛スピードで突っ込んで通り過ぎていきました。ハヤブサが自分よりもはるかに大きなガンを襲うとは考えにくく、近くにいたカモ類を狙ったのかな?15:44撮影。
















ハヤブサの襲撃を受けて、いったん散り散りになったハイイロ&サカツラコンビでしたが、マガン半島手前の水面で無事合流しました。15:49撮影。
















いつもよりも1時間くらい早くマガンの群れの約半分が帰ってきました。16:24撮影。
















マガン半島の奥に集結したマガンたち。この群れはこのままねぐら入りし、後に飛来した残り半分の群れと合流しました。現在500羽弱くらいねぐら入りしています。16:28撮影。
















今日は雨が降ったりやんだりの悪天候でしたが、天気が回復した夕方に西日を浴びてピンク色に染まった大山がきれいでした。また雪が積もったようです。16:43撮影。















今日は、もういなくなったと思われたハイイロ&サカツラコンビがまた現れたことと、ハイイロガンがさらにもう1羽飛来したという、信じられない出来事が二つも重なった、まさにアンビリバボーな一日でした。

すぐに行方不明になってしまった、2羽目のハイイロガンがどこに行ったのか、また現れるのか、気になりますね。

(きりぎりす)

2023年12月2日土曜日

今日の鳥たち20231202

今日は7種類の猛禽類(ミサゴ、トビ、チュウヒ、ハイイロチュウヒ、ハイタカ、オオタカ、ノスリ)が観察できました。

ネイチャーセンターの近くを飛んだハイイロチュウヒ幼鳥。9:07撮影。
















11:00頃にヒシクイ30羽の群れが帰ってきましたが、その中にはハイイロガンとサカツラガンは混じっていませんでした。
そして、14:30頃にマガンの群れも帰って来たので、その中に混じっていないか注視しましたが、ここにも混じっていませんでした。

マガンの昼のねぐら入りの様子。14:41撮影。
















今朝はコハクチョウは3羽しかいませんでした。その後、成鳥1羽だけが園内に居残りました。15:02に7羽親子が飛来してちょっとにぎわいましたが、16:00頃にこの親子が南西に飛び去り、また成鳥1羽だけになりました。

新たに飛来したコハクチョウの7羽親子。15:02撮影。















マガン半島の裏でくつろいでいたマガンの群れが、夕方の採食に再出発。16:00撮影。
















そして、17:18にマガンの群れ、17:25にヒシクイの群れが帰ってきました。
今日は昼間にほぼ中海中のガン類が水鳥公園に集まったにもかかわらず、その中にハイイロガンとサカツラガンは居ませんでした。こうなると、もう中海から去ってしまった可能性が高いと思われます。

しかしながら、昨日のハイイロガンたちはヒシクイの群れと別行動をとりました。ハイイロガンたちだけで独自に採食に出かけていて、知らないうちに水鳥公園に帰ってきているかもしれません。

明日の早朝に、もう一度ハイイロガンたちが帰ってきていないか、探してみようと思います。

(きりぎりす)

ハイイロガンとサカツラガンについて

昨日から多くお問い合わせをいただいております、ハイイロガンとサカツラガンについてですが、本日は早朝から確認できておりません。

早朝にマガンやヒシクイ、コハクチョウが採食に飛び去った後、11:00頃に採食地からヒシクイ30羽の群れが帰ってきましたが、その群れの中には混じっておらず、現在行方不明となっています。

(きりぎりす)

各月ミニ展示を更新!「Vol.3」

ボランティアの金田さんによる、
「各月ミニ展示 収蔵標本ハイライト!」が
昨日更新されました。

Vol.3は、「地面の宝石 アオゴミムシ」です。

















ちっちゃいけれどもキラキラしていて美しくカッコいい、
アオゴミムシ類の標本と解説をぜひご覧ください!













(きりぎりす)

2023年12月1日金曜日

予想外の展開でした!

昨日現れたハイイロガンとサカツラガンがどうなっているのかを気にしながら出勤してみると、何と今朝も園内にいました。

昨晩順調にねぐら入りしたとしても、早朝のうちに他のガンと一緒に採食地へ出かけているだろうと思っていたので、驚きました。

500m先のマガン半島先端にいたサカツラガンとハイイロガン。9:07撮影。










ツクシガモが5羽に増えていました。9:01撮影。

















ツクシガモ5羽のうちの4羽が、ネイチャーセンター目の前にやってきました。写真の3羽はオスの成鳥で、水鳥公園ではこの時期に額にコブがあるオスが見られるのは珍しいです。9:40撮影。
















サカツラガンとハイイロガンは、その後マガン半島の裏に隠れてしまい、見えなくなりました。しかし、11:00過ぎにマガン半島の後ろにヒシクイが7羽飛来すると、姿を現してヒシクイの群れに合流しました。

ヒシクイ7羽に合流後、コブハクチョウに威嚇されるハイイロガンとサカツラガン。11:36撮影。
















ソリハシセイタカシギ(アボセット)は今日で滞在2週間です。珍しいことに、目の前でセイタカシギと一緒に歩き回って採食する姿が何度か見られました。14:02撮影。
















開館時はコハクチョウがいませんでしたが、13:10に幼鳥を5羽連れた親子が飛来し、後にウラギクの池近くにまで接近しました。コハクチョウのねぐらが安来の湛水田に移ってしまった今、コハクチョウが少しでも居てくれるのはとてもありがたいです。15:10撮影。















コハクチョウ親子は、園内でのんびり過ごした後、南西へ飛び去ってしまいました。これでコハクチョウが再びいなくなり、また寂しくなりました。15:24撮影。















15:00過ぎから、マガン半島の裏からゾロソロとヒシクイの群れが現れました。ハイイロガンたちと同じく、朝からずっとマガン半島の裏で休んでいたようです。そして、一斉に飛び立ちました。この時、昨日と同じくハイイロガンとサカツラガンも一緒に飛び立ったと思ったのですが…。15:41撮影。















なんと、ヒシクイたちが去った後の水面に、ハイイロガンとサカツラガンだけが残っていました。一緒に採食に行かなくて、お腹が空かないのかな?15:42撮影。
















結局この2羽は、再びマガン半島の裏に隠れてしまいました。
飛び立つ気がないのなら、なぜわざわざ飛び立つ準備を始めたヒシクイの群れに近づいたのでしょう?鳥が考えていることはよくわかりません。

ハイイロガンとサカツラガンは、今日一日園内で過ごしていました。開館時にいたことだけでも驚きましたが、予想外の展開でした。これは大変ありがたかったのですが、とにかく距離が遠く、しかもマガン半島の裏に隠れてばかりいたので、お客様へのサービスはいまいちでした。

さて、ハイイロガンたちは明日も園内でずっと過ごすつもりなのでしょうか。それとも、いい加減お腹が空いて、他のガンたちと採食に出かけるでしょうか。明日もこの2羽の動向から目が離せません。

(きりぎりす)

2023年11月30日木曜日

奇跡の3ショット!

8:30頃、開館準備をしている時に、上空を南西に向かって飛ぶガンが2羽、目に留まりました。双眼鏡で確認すると、それはサカツラガンとハイイロガンでした。

そのまま飛び去るかと思いきや、引き返してきてネイチャーセンター付近を通過してくれたので、鮮明な写真が撮れました。発見当初はマガンとサカツラガンが一緒に飛んでいるのかと思いましたが、まさかサカツラのバディがハイイロガンとは驚きました。ハイイロガンは県内では37年ぶりの記録と思われます。もちろん園内初記録。252種類目の鳥となりました。

左がサカツラガン、右がハイイロガン。灰色の雨覆羽と黒っぽい風切羽とのコントラストが強いのがハイイロガンの特徴。8:36撮影。



















その後この2羽はネイチャーセンターの北側へと飛び去ってしまったので、急いで水鳥公園がある干拓地の西端辺りまで探しに行きましたが、発見できませんでした。

そして水鳥公園に戻ってみると、なんとハイイロガンとサカツラガンが、いつの間にか引き返して園内に降りていました!9:31撮影。
















さらに、こちらに向かって泳いでくるではありませんか!9:43撮影。















動画がこちら。9:40撮影。



ネイチャーセンター目の前の浅瀬に到着し、立ち止まったハイイロガンとサカツラガン。水平観察距離は約30m。近い!9:44撮影。















異種同士にもかかわらず、まるでつがいのように身を寄せ合って泳ぐ姿が印象的でした。9:45撮影。















そして、ソリハシセイタカシギ(アボセット)、ハイイロガン、サカツラガンの3ショットが見られました。現在園内にいる3大珍鳥が一堂に会した、奇跡の3ショットです。9:45撮影。















サカツラガンは、目の前のカモ島に上陸。オレンジ色の脚まで観察できました。9:46撮影。















その後この2羽は飛び立ち、水鳥公園から離れて北東の空に向かいましたが、引き返してきて再びつばさ池に着水しました。9:47撮影。















ネイチャーセンターから300mくらい先をウロウロしていた2羽でしたが、昼寝に帰って来たヒシクイの群れに合流。約600m先へと遠ざかってしまい、そのまま見えない場所に隠れてしまいました。10:49撮影。















ツクシガモがいつの間にか増えていました。新たに飛来したと思われる3羽。13:10撮影。















園内奥の上空をトモエガモの大群が飛び交っていました。写真左端にヒシクイも飛んでいます。13:55撮影。
















水鳥公園の直近を大型船が通過したのをきっかけに、遠くで隠れていたヒシクイの群れが再び飛び立ち、採食に向かいました。その中にはハイイロガンとサカツラガンも混じっていました。13:57撮影。
















ハイイロガンとサカツラガンは大型のガンですが、周囲のヒシクイ(亜種オオヒシクイ)と比べると、やや小さく見えました。13:58撮影。





今日はヒシクイの群れのねぐら入りは確認できませんでしたが、ハイイロガンとサカツラガンは明日も居てくれるでしょうか。もし、このヒシクイの群れに合流したまま過ごしてくれたら、これからも観察のチャンスがありそうです。

コハクチョウは、27日夕方からほとんど帰って来なくなりました。いよいよ安来の湛水田が整備されて、ねぐらをそちらに移したようです。26日夕方まで観察できていた盛大なねぐら入りが嘘だったかのように、静かな夕暮れでした。

(きりぎりす)