2024年10月30日水曜日

10/11に捕獲したアオジはシベリアアオジでした!

2024年10月11日に標識放鳥した、
ほとんど黄色味がないアオジは、
複数の有識者と検討しました結果、
シベリアアオジと判断しました。

シベリアアオジは、
これまではアオジの亜種(基亜種)とされていましたが、
最近発行された日本鳥類目録改訂第8版では
別種として扱われるようになりました。
シベリアアオジは園内初記録で、
これで園内で確認された鳥は257種類となりました!

シベリアアオジ メス・第1回冬羽 2024/10/11撮影
羽色に黄色味がほとんどない。















比較:
アオジ メス・第1回冬羽 2019/11/3撮影
全体的に黄色味を帯びる。















シベリアアオジ メス・第1回冬羽 2024/10/11撮影
外側2枚の尾羽の白斑が大きい。
















アオジ メス・第1回冬羽 2019/11/3撮影
外側2枚の白斑が小さい。














ノゴマとコヨシキリの渡りがほぼ終わり、
オオジュリンの渡りが始まって、
今年の鳥類標識調査の実施時期が残りわずかとなってきましたが、
今後どんな鳥が捕獲されるのか楽しみです。

(きりぎりす)

2024年10月27日日曜日

ダイヤモンド大山不発!

今日はダイヤモンド大山の予定日でした。
しかし、日の出時に大山頂上に雲がかかっていたため、
ダイヤモンド大山を見ることはできませんでした。
次の2月に期待しましょう。6:26みとら撮影。

















ネイチャーセンターの目の前(前浜)に現れた
バン幼鳥。
しかし、注目されたと感じるや否や、
足早にヨシ原に消えていきました。
この用心深さは、さすがクイナ類ですね。
9:54撮影。















近頃、前浜にセグロセキレイがやってきて、
賑やかに囀ります。昨日のスズメと同様、
今を春と勘違いしているのかな?
こうしてみると、口の中も真っ黒なのですね。
9:34撮影。
















採食に出発したコハクチョウ親子。
今年は幼鳥がとても少ないのが気になります。
10:24撮影。















まだあまり見かける機会が少ないタシギ。
今後、次第によく見られるようになる見込みです。
10:46撮影。
















マガン34羽がお昼休みに飛来しました。
しかし、周りのカモたちが何だか騒々しいです。
11:41撮影。



カモが騒々しかった原因は、
水鳥公園の近くを航行したヨットのマストでした。
これに驚いて、マガンたちも南西へ
飛び去ってしまいました。
せっかく来てくれたのに残念です。
11:41撮影。














































タカの茂みの横の草地で、
トビとチュウヒが軽くケンカをしていました。
その直後に、トビが草地から細長いものを持ち去り、
ウラギクの池に降りてきました。
細長いものは鳥の背骨のようでした。
草地にタカの食べ残しがあったようです。
12:00撮影。















今日は園内に居残るコハクチョウが少なめでした。
最後まで残っていた群れが前浜に集合している時、
ちょうど来館されたお客様に喜ばれました。
このすぐ後に、この群れも南西へ飛び去りました。
15:43撮影。



今日実施された鳥類標識調査で、
クロツグミが捕獲されました。
2022年4月以来、3例目です。

クロツグミ雄・第1回冬羽。
雄が捕獲されたのは初めてで、
私自身、この羽衣を見たのも初めてでした。















ウグイス雌・成鳥も捕獲されました。















今季初のオオムシクイ性不明・成鳥。
オオムシクイはもっと灰色味が強い印象でしたが、
かなり黄色みが強い個体でした。
















今日の鳥類標識調査結果:
オオジュリン   14羽
コヨシキリ   3羽
ノゴマ     4羽
オオムシクイ  1羽
ウグイス    1羽
クロツグミ   1羽
以上、6種・24羽。すべて新規でした。

コヨシキリとノゴマの渡りは、そろそろ終了かな?

今朝のコハクチョウは424羽と少なめでしたが、
マガン半島の裏に多数隠れていたと思われるので、
500羽くらいいたかもしれません。
そして、夕方に暗くなってから多数ねぐら入りしたので、
そろそろ600羽くらいになっているかもしれません。

(きりぎりす)

2024年10月26日土曜日

スズメの巣箱下見

先日発見した、首が3の形に曲がっているコハクチョウが
今朝もいました。
やっぱり、昨年に私どもが「さんちゃん」と呼んでいた
個体かもしれません。
8:39撮影。















ネイチャーセンター壁面に設置してある巣箱に、
スズメのつがいがやってきて、賑やかに鳴いていました。
9:31撮影。
















かなり念入りにチェックしています。
翌春の子育てに向けた物件チェックなのでしょうか。
それとも、今が春と勘違いしているのかな?
9:34撮影。















すると突然、スズメたちが逃げて、
激しく警戒の声を発しました。
巣箱にイソヒヨドリがやって来たからです。
9:46撮影。















イソヒヨドリもスズメに負けないくらい、
念入りに巣箱をチェックしていました。
巣箱内に獲物(ヒナ)がいないか探しているようです。
9:48撮影。
















巣箱を壊そうとしているのか、
屋根の縁をかじるイソヒヨドリ。
9:48撮影。















イソヒヨドリが去った後、
巣箱に戻ってきたスズメのつがい。
その後も何度か巣箱を観にやってきました。
10:50撮影。















マガンが21羽、お昼寝に帰ってきました。
マガンは、11月頃までは朝に採食に出かけた後、
お昼前に昼寝のために水鳥公園に帰ってきて、
夕方に再び採食に出かけます。
10:04撮影。












朝から園内でのんびりしていたコハクチョウたちが、
南西へ飛び去りました。
このような群れは昨晩到着したばかりで、
採食よりも休息を優先しているのではないかと思います。
15:58撮影。















いつの間にか園内にいたヒシクイ16羽。
マガン半島の岸辺でくつろいでいましたが、
そろそろ出かけるつもりなのか、泳ぎ始めました。
16:07撮影。













マガンが夕食に出かけるのと同時に飛び立った
ヒシクイの群れ。16:20撮影。













今度は、コハクチョウが採食から帰ってきました。
ねぐら入りにしてはかなり早いお帰りです。
16:39撮影。















今日も夕焼け空の中で帰ってくる
コハクチョウの群れが見られました。
先日よりも帰ってくるのが遅めでしたが、
真っ赤な夕焼け空の中を飛んでくれて、
香港からお越しのお客様にも大変喜ばれました。
17:31撮影。















こんなに真っ赤に焼けた空を飛ぶコハクチョウは
大変珍しいです。17:33撮影。
















今朝は
コハクチョウが522羽、
オオハクチョウが1羽、
マガンは19羽、
ヒシクイが1羽いました。

昼間につばさ池にいた水鳥の総数は
約5000羽でした。

(きりぎりす)

2024年10月25日金曜日

オオジュリンとオオハクチョウ到着!

本日行いました鳥類標識調査で、
今季初めてオオジュリンを捕獲しました。
昨年は10/8が初認だったので、2週間以上遅いです。

今季初認のオオジュリン雌・成鳥。










頭頂羽の根元が黒くないのが雌の特徴です。









そして、こちらがオオジュリン雄・幼鳥。
正面顔は雌とほとんど変わりません。



しかし、頭頂羽をちょっとかき分けると、
羽の根元が黒いことが分かります。
春が近づくにつれて羽の先端がすり減り、
根元の黒い部分が表に出てくるので、
春になると雄は頭が黒くなります。

今日の鳥類標識調査結果:
・ノゴマ    14羽
・オオジュリン 5羽(今季初認)
・コヨシキリ  2羽
・セッカ    Rp1羽(10/13に標識された個体)
以上、4種・22羽。うち再捕獲1羽でした。


今朝の風景。ネイチャーセンター前に
コハクチョウが集まるようになりました。
11月から土日祝日は7:00開館となるので、
開館一番に入館された方は、この風景をご覧頂けます。
6:29撮影。















安来の田んぼへ採食に向かうコハクチョウたち。
7:18撮影。















その一方で、
南西や北西から飛来する群れも多くいました。
南西から飛来したものは、
安来の湛水田を目当てに飛来したけれども、
まだ水が張られていないので、
仕方なくこちらにやってきたのかな?

北西から飛来した群れは、
大陸から直接渡ってきたのかな?

つばさ池に着水する群れ。7:22撮影。















上空を旋回して降りる場所を探すコハクチョウ。
7:24撮影。















お昼は素晴らしい秋晴れとなりました。
昨日に続いて今日もコハクチョウが多数園内に居残り、
お客様に喜ばれました。
13:04撮影。















マガン半島でお昼寝中のコハクチョウ。
13:07撮影。















カモ島周辺でくつろぐコブハクチョウ(上の2羽)
とコハクチョウ。
近頃、園内にコブハクチョウが4羽いるのですが、
コハクチョウを攻撃しないので平和です。
この平和が続くことを期待します。
13:09撮影。
















つばさ池を広く覆っていた藻は少しずつ衰退してきて、
これまで藻を避けていたカモたちが
藻が茂る領域に進出してきました。
オカヨシガモやヒドリガモ、オオバンなどが
この藻を食べるようになったので、
その調子で藻の撤去に貢献してくれることを
期待しています。

13:18撮影。














今朝は、コハクチョウ402羽、オオハクチョウ1羽、
マガン10羽、ヒシクイ18羽を確認しました。
オオハクチョウは今季初認です。
コハクチョウが順調に増加中です。

(きりぎりす)

2024年10月24日木曜日

ねぐら入り風景が素晴らしかった!

今日は、日が高くなっても
園内に居残るコハクチョウが多くいました。

ウラギクの池のそばでくつろぐコハクチョウたち。
10:41撮影。


突然、つばさ池の南寄りに群れていたカモたちが
北側に飛び立ったので、原因を探してみると、
ウラギクの池とつばさ池の間の陸地に
オオタカが降りていました。
狩りを試みたけれども失敗したようです。

その時、オオタカの手前を泳ぐカモの中に、
白っぽい個体が1羽いることに気づきました。
コガモの白変個体でした。15:42撮影。



一旦は左の方へ遠ざかったのですが、
左から右へ泳ぐヌートリアの後を追って、
再びオオタカの前を横切るカモたち。
白変個体も同行していました。15:46撮影。


右側の顔面を大きく傷めたオオバンがいました。
古傷のようですが、一体何があったのでしょう?
15:49撮影。


今日は、まだ明るいうちから
コハクチョウが田んぼから帰ってきました。
続々と園内に降下するコハクチョウたち。
17:08撮影。



























その後も、続々と南西の空から編隊を組んだ
コハクチョウが飛来しました。
17:22撮影。
















いつもは暗くなってから帰ってくるので、
夕焼け空の中で帰ってくることは珍しいです。
17:23撮影。















夕焼けでピンク色に染まる景色の中に群れる
コハクチョウ。
昨日の夕方は300羽以上いたので、
今日はそれ以上かもしれません。17:26撮影。
















夕焼けが最高潮の中、飛来した群れ。
17:325撮影。


























今日の夕焼けは、なかなか見事でした。
そんな中を続々と飛来してきたコハクチョウの
風景は壮観でした。
彦名東橋そばの観察広場から観ていた方も、
最高の景色をお楽しみいただけたことと思います。
















昨日、今日とコハクチョウのねぐら入り風景が見事でした。
明日はどうかな?

コハクチョウのねぐら入りを見るには、
ネイチャーセンターと彦名東橋そばの観察広場が
おすすめです。

彦名東橋横の第1駐車場は17:30に閉鎖しますので、
彦名東橋の観察広場をご利用の際は、
お手数をおかけしますが、
正門横駐車場にお車を停めてから
観察広場に移動頂くようにお願いします。

観察広場付近での路上駐車は大変危険ですので、
ご遠慮ください。

(きりぎりす)