8:30頃、開館準備をしている時に、上空を南西に向かって飛ぶガンが2羽、目に留まりました。双眼鏡で確認すると、それはサカツラガンとハイイロガンでした。
そのまま飛び去るかと思いきや、引き返してきてネイチャーセンター付近を通過してくれたので、鮮明な写真が撮れました。発見当初はマガンとサカツラガンが一緒に飛んでいるのかと思いましたが、まさかサカツラのバディがハイイロガンとは驚きました。ハイイロガンは県内では37年ぶりの記録と思われます。もちろん園内初記録。252種類目の鳥となりました。
左がサカツラガン、右がハイイロガン。灰色の雨覆羽と黒っぽい風切羽とのコントラストが強いのがハイイロガンの特徴。8:36撮影。
その後この2羽はネイチャーセンターの北側へと飛び去ってしまったので、急いで水鳥公園がある干拓地の西端辺りまで探しに行きましたが、発見できませんでした。
そして水鳥公園に戻ってみると、なんとハイイロガンとサカツラガンが、いつの間にか引き返して園内に降りていました!9:31撮影。
さらに、こちらに向かって泳いでくるではありませんか!9:43撮影。
動画がこちら。9:40撮影。
ネイチャーセンター目の前の浅瀬に到着し、立ち止まったハイイロガンとサカツラガン。水平観察距離は約30m。近い!9:44撮影。
異種同士にもかかわらず、まるでつがいのように身を寄せ合って泳ぐ姿が印象的でした。9:45撮影。
そして、ソリハシセイタカシギ(アボセット)、ハイイロガン、サカツラガンの3ショットが見られました。現在園内にいる3大珍鳥が一堂に会した、奇跡の3ショットです。9:45撮影。
サカツラガンは、目の前のカモ島に上陸。オレンジ色の脚まで観察できました。9:46撮影。
その後この2羽は飛び立ち、水鳥公園から離れて北東の空に向かいましたが、引き返してきて再びつばさ池に着水しました。9:47撮影。
ネイチャーセンターから300mくらい先をウロウロしていた2羽でしたが、昼寝に帰って来たヒシクイの群れに合流。約600m先へと遠ざかってしまい、そのまま見えない場所に隠れてしまいました。10:49撮影。
ツクシガモがいつの間にか増えていました。新たに飛来したと思われる3羽。13:10撮影。
園内奥の上空をトモエガモの大群が飛び交っていました。写真左端にヒシクイも飛んでいます。13:55撮影。
水鳥公園の直近を大型船が通過したのをきっかけに、遠くで隠れていたヒシクイの群れが再び飛び立ち、採食に向かいました。その中にはハイイロガンとサカツラガンも混じっていました。13:57撮影。
ハイイロガンとサカツラガンは大型のガンですが、周囲のヒシクイ(亜種オオヒシクイ)と比べると、やや小さく見えました。13:58撮影。
今日はヒシクイの群れのねぐら入りは確認できませんでしたが、ハイイロガンとサカツラガンは明日も居てくれるでしょうか。もし、このヒシクイの群れに合流したまま過ごしてくれたら、これからも観察のチャンスがありそうです。
コハクチョウは、27日夕方からほとんど帰って来なくなりました。いよいよ安来の湛水田が整備されて、ねぐらをそちらに移したようです。26日夕方まで観察できていた盛大なねぐら入りが嘘だったかのように、静かな夕暮れでした。
(きりぎりす)