2023年8月30日水曜日

久しぶりにアマサギ飛来!

園内ではあまり見られないアマサギが久しぶりにいました。こうして並ぶと、普段は小さく見えるコサギ(右)がちょっと大きく見えます。8/30 14:15撮影。
















その後、コサギとチュウサギも合流して、左からコサギ、アマサギ、チュウサギ、コサギの順に並んでとまりました。シラサギ識別クイズ問題のような光景でした。

(きりぎりす)

2023年8月25日金曜日

今日の調査結果

今日は早朝から鳥類標識調査を実施しました。

明け方に調査地の上空をコウモリとツバメが多数飛び交っていたので、もしかしたらこれらが捕獲できるかもしれないと思っていたら、本当にツバメが捕れました。


ツバメ 性不明・幼鳥。水鳥公園の鳥類標識調査ではほとんど捕獲されないので貴重です。










ツバメの幼鳥は尾羽が短いので、飛んでいる姿をよく見れば肉眼でも分かります。




















額と喉の色が白っぽいのも幼鳥の特徴。
















捕獲できたツバメの中に、1羽だけ大人っぽい幼鳥がいました。

ツバメ 性不明・幼鳥。全体的に色が濃く鮮やかです。















左端の尾羽だけ成鳥の羽になっていて、細長く伸びていました。




額と喉に成鳥の赤茶色の羽毛が多く現れていますが、白っぽい幼羽が残っているので幼鳥と分かります。頭骨の骨化の進行も不完全でした。特に換羽の進行が早い個体のようです。















水鳥公園では、今の時期はセンニュウ類が秋の渡り調査の主な捕獲対象です。今日捕獲できたのはシマセンニュウだけでしたが、1羽だけ興味深い個体がいました。

一番外側の羽が外から4枚目の羽よりも短く、翼の形がウチヤマセンニュウによく似ています。
















しかし、くちばしの長さは標準的なシマセンニュウでした。ウチヤマセンニュウならばくちばしが数ミリ長く、もっと面長です。















近年、ウチヤマセンニュウとエゾセンニュウが毎年捕獲されているので、今後に期待です。また、昨年捕獲できなかったマキノセンニュウを、今年は捕獲したいものです。


今日の調査結果:

・ツバメ     N6羽

・オオヨシキリ  N6羽

・シマセンニュウ N14羽

以上、3種類、26羽を新規で標識放鳥。

日曜日にシマセンニュウが多数捕獲されたので、今日も多数捕獲できることを期待していたのですが、平凡な結果に終わりました。しかし、明け方にツバメが6羽捕獲できたことが今日の大きな成果でした。


もうひとつの成果がこちら。ツマグロバッタのオスが捕獲できたことです。

先週の調査中に鳥と一緒にメスが園内で初めて捕獲されましたが、今日はオスが初めて捕獲できました。メスは地味でしたが、オスは鮮やかな黄色で目立ちます。先週メスを捕獲した場所とほぼ同じ場所で捕れたのが不思議です。










(きりぎりす)

2023年8月24日木曜日

ウラギクの池のシギ・チドリたち

今日もウラギクの池にシギ類がたくさんいたので、閉館後に内訳を確認してきました。


長期滞在中のヒバリシギ。左奥はソリハシシギ。18:02撮影
















トウネンが6羽いました。18:04撮影。















タカブシギに混じっていたコアオアシシギ。18:06撮影。















今日のシギで最も多かったタカブシギ。18:07撮影。















タカブシギは背中の鷹斑模様が特徴です。18:11撮影。















草が伸びてきて、ネイチャーセンターからではウラギクの池のシギが草の陰に隠れて見づらくなってきました。来月から秋の草刈りを始める予定です。

今日ウラギクの池にいたシギ・チドリたち:
・タカブシギ   8羽
・トウネン    6羽
・ソリハシシギ  1羽
・ヒバリシギ   1羽
・コアオアシシギ 1羽
・コチドリ    2羽

(きりぎりす)

2023年8月23日水曜日

今日はタカブシギの日!

今朝、久しぶりにクロハラアジサシを見ました。この個体はまだ夏羽でした。9:05撮影。

















クロハラアジサシと一緒に杭の先にとまっていた鳥たち。9:15撮影。















今日は池の岸辺にアオサギが群れていて、最多で21羽いました。500m先のマガン半島の岸辺に並ぶアオサギ。10:38撮影。















ウラギクの池には近頃シギ・チドリ類の気配が薄かったのですが、今日はたくさん鳥影が見られました。内訳は、コチドリ、トウネン、ソリハシシギ、コアオアシシギ、タカブシギです。特にタカブシギが多く、15羽もいました。タカブシギは普通種ですが、一度にこれだけ集まるのは珍しいです。15:47撮影。
















今日は朝から雨でしたが、近頃乾燥していたので恵みの雨でした。そのため今日は昼間でもダンゴムシが元気で、今週のダンゴムシレースの1位記録が更新されました。

(きりぎりす)

2023年8月20日日曜日

シマセンニュウ急増!

今朝行われた鳥類標識調査で、シマセンニュウが61羽標識放鳥されました。前回調査よりも大幅増です。

シマセンニュウの数の増え方は昨年よりも早いものの、オオヨシキリやセッカの捕獲数は伸び悩んでいて、昨年の方がずっと多かったです。ひきつづき、今後の動向に注目です。


今日の調査結果:

・シマセンニュウ N61

・オオヨシキリ  N1

以上、2種類、62羽新放鳥。


(きりぎりす)

2023年8月18日金曜日

小鳥のお家を作ろう!8月20日午前の部募集!

 小鳥のお家を作ろう!PART.2午前の部、

1組キャンセルが出ました。

あと2日しかありませんが、ご興味ある方、

是非ご参加下さい。

電話にて受付しております。

(0859)24ー6139へ


秋の渡り調査を始めました!

お盆も明けまして、米子水鳥公園では秋の渡り調査として、今年も鳥類標識調査を始めました。

8月13日から調査を始めているのですが、ちょうど台風接近で天候が荒れて、今朝も早朝は雨天だったので、まだ思うように調査が捗っていません。


今日標識放鳥できた鳥たち。

オオヨシキリ 性不明・第1回冬羽。幼羽から換羽が終わった個体で、一見成鳥のように見えます。まだ外側の初列風切が伸長中でした。
















オオヨシキリ 性不明・幼鳥。第1回冬羽に換羽する前の個体は、全身幼羽でボロっとしています。















シマセンニュウ 性不明・成鳥。はじめに成鳥が飛来し、遅れて幼鳥が到着します。









今日の調査結果:

・オオヨシキリ  N2

・シマセンニュウ N3

以上、2種類・5羽新放鳥。


この時期に捕獲できる主要メンバーばかりでした。これからシマセンニュウが増えてくる見込みです。


おまけ。

鳥を捕獲する道具で、ツマグロバッタも捕れました。草むらで普通に見られるバッタですが、なぜか園内ではこれまで見かけたことがなく、初記録と思われます。










このように、鳥類標識調査では鳥以外の生きものも捕獲されることがあります。


このほか、園内のミズキにコムクドリがやってきて実を食べていました。オス3羽が確認できましたが、他にもう1羽いました。
















この時期は、シギ・チドリ類など水辺の鳥ばかりに目が向きがちですが、樹木の茂みやヨシ原にも秋の小鳥がやってくるので要チェックです。

(きりぎりす)

2023年8月4日金曜日

小鳥のお家を作ろう!Part.2の受付は終了しました

8月20日(日)に開催予定の「小鳥のお家を作ろう!Part.2」は、午前、午後ともに定員に達しましたので、受付を終了しました。

いつでも参加できる工作企画は、「オリジナル生き物うちわを作ろう!」が今日で終了し、明日からは「オリジナル生き物缶バッジを作ろう!」が始まります。1個につき100円で、8/18(金)まで開催します。ぜひご参加ください!

シギ・チドリの季節到来!

今日もウラギクの池は一日中シギ・チドリ類で賑わっていました。閉館後に保護区内に入り、ウラギクの池の様子を確認してきました。

鳴きながら池の上を飛び交っていたアオアシシギ。18:05撮影。
















ウラギクの池に群れていたトウネン。18:12撮影。















ハマシギ。18:13撮影。














コチドリとトウネンの混群。18:16撮影。














コチドリ。18:21撮影。














ネイチャーセンターからは、このほかにもソリハシシギ3羽やセイタカシギ1羽、今季初認のタカブシギとオオジシギが1羽ずつ確認できました。

いよいよシギ・チドリの季節となりました。これから種類、数ともに増えてくるのが楽しみです。

(きりぎりす)

2023年8月3日木曜日

水鳥公園だより7・8月号(第301号)

 


カイツブリのヒナ誕生!

今朝、シギの入り江にある現在唯一のカイツブリの巣を確認したところ、ヒナ1羽と卵1個を確認しました。待望のヒナ誕生です。

急いでカメラを取りに行ってあらためて巣を見ると、もうヒナが隠れてしまっていました。また姿を見せてくれる機会を待つことにします。

カイツブリのヒナは昨日初めて確認されたようですが、午後には姿が見えなくなり、職員が確認できませんでした。何者かに捕食されてしまったのかもしれません。それでも今日再びヒナが確認できて良かったです。


ネイチャーセンター前右手のシギ島に、コチドリの幼鳥が1羽やってきていました。よく見ると、右脚に足環が付いています。番号は読めませんでしたが、今季、園内で生まれたヒナ3羽に足環をつけたので、そのうちの1羽である可能性が高いです。立派に成長していてうれしいです。13:57撮影。
















ようやく鳥が最も少ない時期を脱して、日に日に鳥の姿が増えています。これまで閑散としていたマガン半島の岸辺には、こんなにも鳥が並んでいます。内訳は、カルガモが主で、ホシハジロとキンクロハジロが少々、といった感じです。カルガモのヒナが成長して存在感が増したのでしょう。15:33撮影。














15時頃から雨が降り出しました。近頃全く雨が降らず、カラカラに乾燥していたので、恵みの雨です。15:36撮影。














この雨で、干上がっていたウラギクの池にも潤いが戻ってきました。今日はここにトウネン5羽、ソリハシシギ3羽、コチドリ6羽前後いました。16:26撮影。















あらためてカイツブリの巣をチェックしたところ、ヒナが1羽見えました。16:28撮影。



ウラギクの池のそばの草地で、ハシボソガラスが頻繁に卵をくわえて持ち去っていました。抱卵中のカルガモの巣が見つかってしまったようです。16:31撮影。









鳥が賑わいを取り戻しつつある一方で、これまでたくさん見られたカブトムシたちが弱ってきました。そろそろ鳥が虫から主役を取り戻しつつあります。

(きりぎりす)