2021年6月28日月曜日

ハヤブサが獲物を捕らえました!

 お昼頃、水鳥公園の園内を眺めていると

草むらでハヤブサが何やらごそごそしています。

どうやら、餌の鳥を捕まえたようです。











周りを警戒しながら一心不乱にたべていました。

ハシボソガラスがちょっかい出しますが、

必死で餌を守り食べ続けています。

















ハヤブサにとって
久し振りの獲物だったのかな?

(ポタチャン)

2021年6月26日土曜日

この時期は昆虫ウォッチングがオススメ!

 毎年6月は、一年で最も鳥が少ない時期です。そんなときは、園路を散策して昆虫ウォッチングをしてみてはいかがでしょうか。特に、マサキという樹木でいろいろな虫が見られます。まずは、今日マサキで見られた虫をご紹介します。

全身に細かい毛が生えているオオコフキコガネ。触り心地がよさそうです。










緑色の金属光沢が美しいシロテンハナムグリ。カラーバリエーションが色々あって面白いです。樹液にもよく集まっています。










ハナムグリ。シロテンハナムグリと同様に緑色の金属光沢が美しいですが、より緑が濃くてツヤが弱く、わき腹が毛深いです。










今日もいましたオオキンカメムシ。背中の汚れ具合から、一昨日見た個体と同じ。ほぼ同じ場所にいました。









2匹目のオオキンカメムシも、一昨日と同じ場所にいました。相変わらず紫色にテカっています。









カノコガ(上)とスガの一種。マサキにいるからマサキスガかな?両種とも水玉模様がおしゃれです。









続いて、マサキ以外で見られた虫です。

園路沿いに咲いているキンシバイの花の中には、マメコガネがいました。










グミの葉っぱをたべて一休み中?のヒメコガネ。これもカラーバリエーションが多くて面白いです。










オスとメスで全く模様が異なるメスジロハエトリ。これはオスで、葉の裏にもう1匹、ライバルのオスがいて、互いにけん制し合っている様子が面白かったです。









地表を歩く怪しい虫。オオヒラタシデムシの幼虫です。










そして、本日初認のカブトムシ!
いよいよ今年も「カブトムシーズン」到来です。ただし、園内で見つけてもつかまえちゃダメ。観察するだけですよ!














こちらは、昨日カブトムシの木の下に落ちていた、ノコギリクワガタとヒラタクワガタの残骸。ネコかカラスに先を越されてしまいました。元気な姿で会いたかったです。














昆虫は多種多様なので、観察対象にすると退屈しません。ただし、観察に夢中になりすぎてじっとしていると、カやヌカカに刺されますので、虫よけ対策万全でお楽しみください。種類が分からないときは写真を撮って、ネイチャーセンターの図書コーナーで調べるか職員にお尋ねください。わかる範囲でお答えします。



一方、今の鳥の様子。
カルガモの親子が今日は8組確認されました。

ヒナ9羽の親子。このようにいつも広範囲に散らばって行動していますが、親鳥がしっかり守っているようで、ヒナの数が減りません。
















ヒナ8羽の親子。この親子はまとまりがいいですね。ヒナはやや成長しています。
















そして、今最も幼いヒナを連れているのが、この一人っ子の親子です。
















もう一組ヒナ1羽の親子がいますが、こちらは対照的に、ヒナの成長が最も進んでいます。

















カイツブリは、柵や杭での営巣はあきらめ、ヨシの株の根元に引っ越しました。現在2か所で抱卵中です。カラスに監視されていることに変わりはありませんが、大丈夫かな?





























(きりぎりす)

2021年6月23日水曜日

背中にハートを背負ったカメムシ

10:20頃、職員マルコメが、「背中にハートマークがある大きなカメムシがいた」と教えてくれたので、現地を案内してもらいました。

現地に到着。いました!









確かに背中にハートマークがありますね。









すぐ近くに、もう1匹いました。こちらの背中の模様はハートマークではありません。










この虫は、オオキンカメムシというカメムシの仲間です。

ハートマークを背負う虫では、エサキモンキツノカメムシが有名なのですが、1cmくらいしかなく、この虫(体長約2.5cm)よりもはるかに小さいです。また、エサキモンキツノカメムシの模様は安定していて、どの個体もハートを背負っていますが、オオキンカメムシは模様にかなりの変異があり、その一部の個体がハートを背負っているように見えます。

暖地の虫で、水鳥公園では2007年11月に初めて1匹が見つかって以来、14年ぶり2回目の記録です。しかも今回は3匹も見つかりました。

14年ぶりと聞くと、とても珍しそうな虫に思えますが、水鳥公園の近隣地域では時々見つかっているようです。越冬地と繁殖地の間を長距離移動することが知られているので、山陰地方で発生しているというよりも、より南の暖かい地方から移動してきた個体なのかもしれません。

よく見ると全身に紫色の光沢があり、とても美しいカメムシです。皆さんのご近所にも、常緑広葉樹を探せばいるかもしれません。








(きりぎりす)

2021年6月20日日曜日

祝!カイツブリが卵を産みました!

ネイチャーセンターから見える範囲で、現在2か所で営巣中のカイツブリ。

そのうちの右手に見える巣。10:54現在は巣は空でしたが、











お昼過ぎに見ると、卵が1個産んでありました!

(写真は17:54撮影)











相変わらずカラスの監視が厳しく前途多難ですが、うまくいってほしいものです。


こちらは正面中央に見える巣。せっせと巣作りに励んでいます。











今日のカルガモ親子。時間帯に関係なく、朝から夕方まで入れ代わり立ち代わり現れました。

最も頻繁に現れた、ヒナ9羽の親子。今日もネイチャーセンター目の前の直下でくつろいでいました。ここは白黒のネコがよくうろつくので気を付けてね!











ヒナ8羽の親子。オス2羽のそばを通過中にオスにちょっかいをかけられて、やや混乱中。幸い無事でした。











ヒナ6羽の親子。イメージどおりのカルガモ親子の光景ですね。











ヒナ4羽の親子。のびのびと散らばって泳いでいました。











ヒナ1羽の親子。300m先を泳いでいました。













天気が良く、梅雨明けを感じさせる一日で、カンタクムシもあまり多くありませんでした。しばらくお天気がよさそうですが、今年の梅雨明けはいつになるのでしょう?

(きりぎりす)

2021年6月19日土曜日

今日のゆかいな生き物たち20210619

午前中に園内を巡視した際に、ネイチャーセンターそばのネムノキに尺取り虫がたくさんいるのに気づきました。


尺取り虫というのは、通常はシャクガというガの仲間の幼虫なのですが、この度見つけたものはカキバトモエというシタバガの仲間の幼虫でした。体長は約4cm。木の小枝そっくりです。













カキバトモエの幼虫を観察していたら、私のズボンに小さな虫が1匹とまっているのに気づきました。翅に斑模様があるので、カンタクムシの一種であるイソヌカカかと思い、指で押さえて動きを止めました。持ち帰ってデジタル顕微鏡で観察してみると、見たことがない虫でした。

何の仲間なのか見当がつかなかったので、図鑑に載っていない虫に詳しいJr.レンジャークラブの高校生のK君に相談したところ、クロフチャタテという虫の一種であることが分かりました。チャタテムシを見たのは初めてです。

私のズボンにとまっていた、クロフチャタテの一種。1目盛りが0.5mmです。








水鳥公園には、まだまだ私が知らない昆虫がたくさんいます。初めて見る生き物に出会うととても楽しいです。また一つ勉強になりました。


続きまして、ネイチャーセンター目の前に現れた生きものたちをご紹介します。

11:00頃、珍しいことにゴイサギの若鳥が1羽やってきました。











ゴイサギは目力が強く、愛嬌のある顔をしているので、観察していて飽きません。











今日も現れたスッポン。何度か現れましたがいずれも上陸はせず、右から左へと泳いで通過していきました。























16:45ごろ、カルガモの親子がやってきました。最もよく現れるヒナ9羽の親子です。











親子は、近すぎて窓から見えないくらいの直下の岸辺にあがり、くつろぎ始めました。
近すぎるので、欄干の隙間から撮影。
















母ガモの左側にヒナ8羽のヒナ団子ができていて、右側にヒナが1羽いましたが…
















後にこの1羽が左のヒナ団子に合流(ヒナ団子の中央手前)。




このヒナはどうしても団子の中央に入り回らしく、兄弟を踏みつけて真ん中へと割り込みました。
















しかし、他の兄弟たちも同じことを考えていて、ヒナ団子がもみくちゃになっていました。とてもかわいらしく、のどかで癒される光景でした。
そして、その隣で周囲を見張る母ガモ。9羽のヒナを守り続けている立派なお母さんです。






近頃、17:00前後にネイチャーセンター目の前にカルガモの親子が現れる傾向があります。この時間になるとお客様が少なくなって、窓際に人の気配が少なくなるからかな?
カルガモの親子を間近でじっくりと観察したい方は、17:00前後の時間帯がおすすめかもしれません。なお、閉館時間は17:30です。

(きりぎりす)

2021年6月17日木曜日

カルガモ親子カタログ20210617

今日は、カルガモの親子が頻繁に姿を見せてくれました。今日確認された、主な親子をご紹介します。


ヒナ1羽の親子。ヒナがかなり成長しています。もしかすると、数週間前に確認されていた、元々はヒナが9羽いた親子かもしれません。










ネイチャーセンター前に現れたヒナ6羽の親子。ヒナが幼くてかわいいです。

もう1組、300m先にもヒナ6羽の親子がいました。












ヒナ8羽の親子。今日初めて見つかった親子です。生まれたての幼いヒナです。



















ヒナ9羽の親子。近頃、最もネイチャーセンター近くによく現れる親子と思われます。少しヒナが成長してきました。










左奥は、グワグワとおしゃべりしながらたむろするカルガモのオスたちです。相変わらず、オス同士で何を語り合っているのでしょう?ヒナ9羽の親子は特に問題なく、このオスの群れとすれ違いました。











そして、こちらも今日初お目見えのヒナ10羽の親子。

今季最多の親子で、幼いヒナたちがとってもかわいい!











今日は、ヒナ1羽、4羽、6羽×2、8羽(NEW!)、9羽、10羽(NEW!)の計7組の親子が観察できました。親子の数が増えて、観察しやすい季節になってきました。


松の茂みからじっと狩りのチャンスを伺うオオタカ。今日は狩りは見られませんでした。











ネイチャーセンター前浜左下の丸木柵には、今日もカイツブリのペアが陣取っていました。










しかし、この立地条件。今後が心配です。










毎日園内のあちらこちらで賑やかに囀っているオオヨシキリ。普段、あまりかわいいという印象を受けない鳥ですが、ちょっとボサボサした後ろ頭をこうして見ると、ちょっとかわいい。











明日は市内の小学校の来館を予定しています。児童の皆さんにも、これらのゆかいな鳥たちを観察してもらいたいのですが、都合よく姿を見せてくれるかな?見せてくれたらいいな♪


(きりぎりす)