水に漬かっているダイサギ。今日も暑かったので、暑気払いかな?
昨日から、池の中央部あたりにカンムリカイツブリの夏羽が1羽います。この時期に現れるのは珍しいです。
(きりぎりす)
8月25日に実施した鳥類標識調査の結果が低調で、これからは捕獲数が増えてくるだろうと期待して、26日、28日も調査を実施しました。この二日間の調査結果をお知らせします。
2021年8月26日(木)
・オオヨシキリ N7
・シマセンニュウ N8
・セッカ N1
以上、3種類16羽(すべて新規)
2021年8月28日(土)
・シマセンニュウ N4R1
・ツバメ N1
・オオヨシキリ N1
・セッカ N1
以上、4種類8羽(新規7羽、再捕獲1羽)
ここ数日、ヨシ原を経由する小鳥の渡りが停滞しているようです。昨年の同時期は3~6種類が毎回30~50羽捕獲されています。天気はそれほど悪くないのに、なぜ鳥が動いていないのでしょう?不思議です。周辺地域で行われている標識調査の状況も気になるところです。
今日の調査も低調に終わりましたが、この鳥のおかげで救われました。
ツバメの幼鳥です。まだ額や喉に赤味が全くない、とても幼くかわいい個体で、観察して癒されました。水鳥公園の調査ではあまり捕獲されない鳥なので、貴重な記録です。
今日の調査でもう一つ収穫だったのは、リング付きのシマセンニュウが捕獲できたことです。幼鳥だったので、今シーズンどこで標識された個体かな?と期待しながらリング番号を読んだところ、25日に私がここで標識した個体でした。
ちょっと残念ではありましたが、放鳥後も元気に過ごしているのが確認できて良かったです。また、シマセンニュウは標識後に再度捕獲されることが少なく、すぐに次の中継地へと移動してしまう傾向があるので、まだ園内に滞在していたのが確認できたのも興味深いです。
さて、秋のヨシ原の小鳥の渡りが本格化するのはいつでしょう?
一方、園内の鳥の様子もお知らせします。
近頃、時々姿が見られるようになったクロハラアジサシ夏羽。変な姿勢ですが、この後、左側からカワウが飛びついてきて、とまっていた杭を横取りされました。カワウの接近に気づいて避難準備をしていたのです。8/26撮影。
今朝見られた唯一の旬な鳥、セイタカシギ。
9月1日の再開園まで居てくれますように。
天敵の襲来や大雨に見舞われて、全く子育てが捗らなかった今年のカイツブリですが、まだあきらめていません。現在、ネイチャーセンターから浮巣が3~4か所確認できています。
この他、ネイチャーセンターの正面や、池の南岸(ネイチャーセンターからみて右側の岸辺)がサギ類で賑わっています。最も多いのがダイサギで、チュウサギ、コサギ、アオサギも一緒にいます。ゴイサギも池の北岸の樹木の茂みに点々ととまっています。カワセミの幼鳥も、賑やかに鳴きながら池の上を飛び交っています。
(きりぎりす)
今日は早朝から鳥類標識調査を実施しました。結果は、シマセンニュウとオオヨシキリの2種しか捕獲できませんでしたが、数は昨年並みで、順調にシマセンニュウが渡ってきていることが確認できました。
ところで、調査の最中に、要注意な生き物を見つけました。
マダニです。米子水鳥公園にはシカやイノシシ、ノウサギがいないのであまり見かけないのですが、タヌキやキツネ、イタチはいるので、園内にマダニがいないわけではありません。
マダニに食いつかれると取り除くのが厄介ですし、感染症のリスクもあるので、屋外活動の際には肌の露出を最小限にすることをお勧めします。
水鳥公園の自然観察イベントに参加される際も、素足にサンダル、半ズボンという服装は避けていただきたいです。靴下をはいて運動靴または長靴、長ズボンの着用が安全です。マダニの他にも、草負けや虫刺され、日焼け、転倒による怪我など、注意すべき危険はたくさんあります。
(きりぎりす)
ただいま、ネイチャーセンター内はエアコン設置工事の真っ最中です。皆様には8月31日まで入園して頂けないので、工事中の園内の鳥の様子をお知らせします。
工事が始まる前の早朝に、ネイチャーセンター前浜の様子を覗いてみると、ゴイサギがたくさん集まっていました。毎年夏の終わりごろから園内にサギが多く集まるようになり、開館前のネイチャーセンター前が賑わいます。当然、工事が始まると、サギたちは人の気配を察して散らばってしまいます。
少し視線を奥に向けると、5本杭の右端に小さな鳥がとまっていました。
クロハラアジサシでした。秋の渡りの真っ最中なので、そろそろ第1回冬羽が現れてもよさそうですが、この個体は成鳥夏羽ですね。
ネイチャーセンター右手の小さな池は、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギで賑わっていました。今の水鳥公園の主役はサギ類です。
さて、今朝も秋の鳥類標識調査を実施しましたが、雨が降ったりやんだりして捗りませんでした。捕獲できたのはいつもどおりの顔ぶれでしたが、1羽変わった鳥がいました。
このシマセンニュウは、下嘴が変形しており口を閉じることができません。この写真は口を閉じた状態なのですが、先端部がこれだけ開いてしまっています。
右側
左側
昨日は一日中雨が降り続いていましたが、今朝になってようやく雨がやみました。
またしても、園路の端まで池の水が押し寄せて、メダカが泳いでいました。
今朝の水位は68cm。また大幅に水位が上がってしまいました。
また水没してしまったネイチャーセンター前浜の風景。
前浜の右隅にある砂山から、ハシボソガラスがスッポンの卵を何度か持ち去っていました。大雨で砂の中に産んであった卵が露出してしまったのかな?写真は撮れませんでした。
ようやく使えるようになったメダカ池が、またしても水没。今週中は雨が降り続くようなので、水が引くのはかなり先になりそうです。
今日は台風9号が鳥取県に最接近したため、午前10:00過ぎごろから大荒れの天気となりました。ネイチャーセンターのあちらこちらで、窓枠から雨水が吹き込んできたり、雨漏りがおきたりしました。
このような天気の時に一番心配なのは、カイツブリの巣です。
桟橋から右手およそ100m先にあるカイツブリの巣。卵が少なくとも3個見えますが、浸水寸前です。親鳥が懸命に水草を運んで巣の嵩上げをしていました。
ネイチャーセンターの左手前方およそ50m先に最近できた、2個目のカイツブリの巣。卵が1つあるようです。こちらも巣の補強に大忙しです。
「オオジ様」ことオオジシギは、今日も2羽健在です。
1羽目。
2羽目。
大体、いつもこんな感じで見えます。まるで心霊写真のようですが、お判りいただけましたでしょうか。
時々、草の合間から姿がよく見えるときもあります。
ストレッチを始めて、翼や尾羽を見せてくれたらラッキーです。
オオジシギは、ネイチャーセンターから右手に見える、池の浄化設備周辺の草地でよく見られ、草地からヒョッコリ顔を出しています。ネイチャーセンター目の前(前浜)も似たような環境なので、ここにもやってきてくれると嬉しいのですが…。そっくりなタシギは、よく前浜に現れます。
もう一つの今が旬な鳥、アオアシシギ。今日は他にもタカブシギが1羽いました。コアオアシシギっぽい鳥も1羽見えたのですが、きちんと確認できていません。
現在、オオジシギが潜んでいる浄化設備横の小さな池には、近頃サギ類が多く集まっています。この写真には、左からコサギ、ダイサギ、アオサギ、チュウサギが写っていて、このほかにもゴイサギがいました。園内にサギ類が多く集まるのは、夏の終わりを象徴する光景です。
今日の秋らしい鳥は、
アオアシシギ1,オオジシギ2,タカブシギ1
でした。タカブシギは今季初認です。
コチドリも2羽いました。
オオジシギは2羽確認できました。
一日中、発見場所周辺に潜んでいました。
この写真は1羽目で、4日に確認した場所とほぼ同じです。
もう1羽は、ここから右斜め後方に見える、
途切れた畔にいました。
シマアジが確認できなかったのは残念ですが、
着実に秋の新着の鳥が増えつつあります。
次に現れる秋の鳥が何なのか、楽しみです。
(きりぎりす)
今朝、ネイチャーセンター右手に見える浄化設備の横の小さな池に、トウネンが1羽いました。7/28にハマシギ1羽、7/30~7/31にシマアジエクリプス1羽が飛来しており、少しずつ旅鳥の出現が相次いでいます。
夕方に、朝トウネンがいた辺りを見るとまた鳥影が見えたので、まだトウネンが動かずにいるのか、と思いながら望遠鏡で確認すると、オオジシギでした。これはもう、秋の渡りが始まっているのは確実ですね。
小さな池の中央に渡してある、枕木の木道の上に座り込んでいました。
別角度から。長旅で疲れているのか、それとも猛暑にうんざりしているのか、目をショボショボさせながら長時間座り込んでいました。