2016年10月31日月曜日

ねぐら入りの観察が面白い!

今日は、17:00過ぎから鳥たちのねぐら入りが活発で、
見ていて楽しかったです。

















17:00頃に帰ってきたチョウゲンボウ。
ネイチャーセンターの屋根の上にとまってギイギイ鳴いていました。
ねぐら入りの前に、まずは屋根の上にとまってひと休み。




























その後、お気に入りの軒下に潜り込んでねぐら入りします。
ようやく軒下にねぐら入りしている様子を撮影できました。

















近頃のコハクチョウのねぐら入りは、17:30前後が最も盛んです。
続々と10~30羽くらいの群れが舞い降りてきて、
どんどん池がにぎわうのですが、暗すぎて数えられません。

















遠くの岸辺にも、かなりの数が集まっています。
おそらく、全部で400羽~500羽くらいいると思います。
もしかしたら、今が今シーズンのピークかも?

(きりぎりす)

京都造形大学島根ものづくりセンター(松江市)に出張中
















展示室で常設展示しているコハクチョウのカービングが、
京都造形大学島根ものづくりセンター(松江市)に出張しています。

門永哲郎作品展「木鳥(ことり)」

平成28年11月13日 までです。
お近くの方は、ぜひお立ち寄りください。
















松江城、近くの素敵なギャラリーです。


 http://unseki.co.jp/blog/archives/2015/10/12185508.php



 


クロツラヘラサギの捕獲に成功!

昨日、黒く汚れて口からテグスが絡んだ状態で発見された
クロツラヘラサギは、今朝は昨日の第1発見場所にいました。

そこで再度、県の担当者と連絡をとり、
捕獲を試みて捕獲ができたら動物病院へ収容することになりました。

クロツラヘラサギに近づいてみると、
左の翼を傷めていて飛べないことが分かりました。

飛べなければ捕獲できるので、
駆け寄って網をかぶせ、無事捕獲に成功しました。






























実際に捕獲してみると、
遠くから観察した時の印象とは大きく異なることが分かりました。

テグスを飲み込んでいるのでは?
→実際にはくちばしの先端に糸が軽く絡まっているだけで、
仕掛けを飲み込んでおらず、釣り針も刺さっていなかった。

油まみれになっているのでは?
→ただ濡れて汚れているだけで、油汚染ではなかった。

左翼に何か絡んでいる?
→何も絡まっていないが、
ひじから手首の間から出血しており、
皮下出血をおこしてブヨブヨした楕円形の血豆ができていた。

実際に確認できるまで、思い込みは禁物ですね。


素人目にみて、予想よりも状態がよく、少し安心しました。
体力もありそうなので、左翼が骨折していなければ、
治療後に野生に戻せそうな気がします。

しかし、左翼の怪我の具合がよく分からないので、
もう飛ぶことはできない可能性もあります。

捕獲して観察してみると、顔は成鳥そのものでしたが、
風切羽の先端にわずかに黒い部分があり、
一昨日まで元気だった個体と同じくらいの年齢でした。
つまり、同一個体の可能性が高いです。
















県の担当者の車に収容されたクロツラヘラサギ。
あとは、動物病院さんにお任せして、怪我の回復を祈りましょう。

















くちばしの先端に絡んでいた釣りの仕掛け。
幸い、ルアーの針はすべて脱落しており、
テグスの中央の糸が団子状に絡んでいる中に
3本のフックがついた釣り針がありました。
うち2本の針先は折れていて、
残る1本も針先が鈍くなっていました。
クロツラヘラサギの体に刺さっていなくて良かったです。

水辺にテグスやルアーが散乱していたら、ぜひ回収しましょう。
そうすれば、このような可哀想な事故を減らすことができます。


というわけで、現在、水鳥公園のヘラサギ類は、

ヘラサギ → 昨日の午後から行方不明
クロツラヘラサギ → 入院

という状況になりました。
せっかくの2大スターが不在となってしまい、とても残念です。

クロツラヘラサギの回復を祈りつつ、
ヘラサギが帰って来るのを期待しましょう。

(きりぎりす)

2016年10月30日日曜日

本日初認の鳥

今日は、いろいろな鳥が現れました。
















カシラダカ。


















タヒバリ。


このほかにも、シベリアジュリンが確認されました。
いずれも鳥類標識調査によるものです。




そして、夕方にサプライズが!



















正面(東側)から飛んでくる鳥の群れ。

職員Y、きりぎりす、臨時スタッフHで観察。

H:「白鳥が来た!」
Y:「いや、サギっしょ!」
Y:「ちがう、ツルツルツル!写真写真!」

きりぎりすが慌ててカメラを持ってきて撮影。
逆光気味で模様が見えず、写真判定となりました。
カメラの設定が悪く、ブレブレ写真を量産。

















どうにか写っている写真をみると、ナベヅル6羽の群れでした。

















園内に舞い降りてくれることを期待しましたが、
少し気にしたそぶりを見せつつも、
ネイチャーセンターの真上を通過して西へ飛び去ってしまいました。
やっぱり水鳥公園はツルには人気がありません。

さて、このナベヅルたちは、この後どこへ行ったのでしょう?


以上、今日の今季初認の鳥たちでした。

(きりぎりす)

クロツラヘラサギに何があったのか

今日は、朝からクロツラヘラサギの姿が見えませんでした。

ヘラサギ類は、しばしば一時的に姿を消して、
数日後に帰ってくることがよくあるので、
どこか近辺に出かけているのだろうと思いました。

そして、午後1時ごろ、500m先の島の岸辺に、
体が白くて翼の下半分が黒い鳥がいたので、
コウノトリか?と思ってよく見たら、クロツラヘラサギでした。

それにしても、何か様子が変です。
体の下半分がべったりと何かで黒く汚れています。
また、何かが絡んで自由に身動きが取れないようで、
よたよたと歩きながら右の翼をバタバタさせています。

よく見ると、口からテグスが垂れていて、片脚に絡んでいるようです。
さらに、左の翼も下がり気味で羽ばたけないようです。

油で汚染された上に、テグス付きの魚を飲み込んでしまっているようにみえます。
体がブルブルと震えていて、衰弱しているようです。

県の傷病鳥保護担当の方に状況を報告し、
夕方に駆けつけて頂いたのですが、
その時には姿が見えなくなっていました。

他の水鳥公園職員によると、
少し前に観たときは、左翼の位置が正常に戻り、
岸辺を普通に歩いていたとのことでした。
足や左翼に絡んでいたテグスがほどけて、動けるようになったのかもしれません。

それにしても、羽毛が黒いベタベタしたものに汚染され、
テグスを飲み込んでいることに変わりはないはずです。
明日、この個体がまだ園内にいて、安全に収容できるようでしたら、
県の担当者が傷病鳥として保護することを検討しています。


















変わり果てた姿で現れたクロツラヘラサギ。
この鳥の身に何があったのでしょう。


















昨日の様子。
左がヘラサギ、右がクロツラヘラサギ。
純白の美しい姿です。

なお、昨日までいた個体と、
今日現れた黒く汚染された個体が同一なのかは不明です。

(きりぎりす)

ヘラサギ飛び回る

今日は、朝からヘラサギがよく園内を飛び回っていました。
クロツラヘラサギは姿が見えません。

















ぐるぐる回っている最中、
ネイチャーセンターのかなり近いところまで飛んで来ました。

















着陸しそう、でも降りない!
ということを数回繰り返していました。


















しばらくぐるぐると飛び回った後、
ネイチャーセンターから200mくらいの岸辺に舞い降りて、しばらくじっとしていました。
午後になると姿が見られなくなりました。どこかへ出かけたのかな?

一方、朝から姿が見えなかったクロツラヘラサギは、
お昼過ぎに変わり果てた姿で帰ってきました。

(きりぎりす)

第21回彦名・水鳥ふれあい中海ウォーキング大会を実施

 今年も彦名校区自治連合会と共催でウォーキング大会を実施しました。
今年で当初のマラソン大会を含め、第21回目です。
朝から多くの方にお集まりいただきました。

















今年も
元シドニーオリンピックのトライアスロン代表の小原工さんに
準備運動の指導をしていただきました。



















秋の晴天の一日を気も直歩くことが出来ました。
















粟嶋神社トンボ池周辺(コース)





米子水鳥園内(コース)



水鳥もたくさん飛来していました。(水鳥桟橋)




秋の中海を見ながらウォーキングです。(干拓堤防)

















今年も食生活推進員会の皆さんに豚汁の炊き出しをしていただきました。



















皆さんお疲れさまでした。

2016年10月29日土曜日

今年も来ています

今年もネイチャーセンターをねぐらに利用しています。
22日に見かけた個体かな?
一週間くらい前から痕跡が見つかっています。

昨日は、朝6:29に出かけていきました。

















今年も当館をご利用いただきまして、ありがとうございます。

(きりぎりす)

2016年10月28日金曜日

ヘラサギも飛来!

クロツラヘラサギに続いてヘラサギも飛来しました。二羽で仲良く採食しています。



2016年10月27日木曜日

かわいい拾い物

本日、香港からいらっしゃったお客様から、
園内で見つけたという、かわいい拾い物が届けられました。


















園内に生息する、唯一の在来ガメの赤ちゃんです。
とても貴重な存在なので、丁重に池に戻しました。

どうか、サギに食べられませんように。

(きりぎりす)

2016年10月24日月曜日

昼間でもコハクチョウがいっぱい

近頃、昼間でもコハクチョウが園内にたくさんいます。
これは、毎日新たに渡って来るコハクチョウが多い、
この時期ならではの風景です。
水鳥公園に渡ってきたばかりの個体は、採食よりも休息を優先していて、
園内で休むためではないかと推測しています。

昨日の夕方、ねぐら入りしたコハクチョウを数えてみると、
260羽以上いました。
朝よりも、夕方に帰ってくる数の方が多く感じます。

また、日中に飛来してくるコハクチョウは、みんな西からやってきます。
安来の田んぼから飛んできているのか、
それとも、西から渡ってきているのか、謎です。
















ネイチャーセンター前に集まってのんびりしているコハクチョウたち。
11:30現在130羽以上いて、なかなかにぎやかな風景です。
霞んでいますが正面には大山も見えます。
ぜひ今日のライブ映像もご覧ください。

いつもこんな風景ならいいんだけれどなぁ…。

(きりぎりす)

2016年10月22日土曜日

今季初認のオオハクチョウとチョウゲンボウ

本日、オオハクチョウとチョウゲンボウが今季初確認されました。

















チョウゲンボウ。
オオタカの頭上に急降下して威嚇した後、
キイキイ鳴きながらネイチャーセンターの屋根の上を通り過ぎていきました。


















オオハクチョウの幼鳥。
コハクチョウの親子に紛れて行動していましたが、
明らかに体が大きくてくちばしが長いので、やや浮いた存在でした。
まだくちばしの黒色部が定まっていない、とても幼い個体です。


















ようやく証拠写真が撮れた今年のアメリカヒドリ。
昨年、一昨年とほぼ同じ場所で過ごしています。
ヒドリガモとの交雑個体が2羽いますので、見間違えないようにご注意ください。


















今日は16時前から続々とコハクチョウが安来方向から帰ってきました。
17時からコハクチョウのねぐら入りを観る観察会を開催したのですが、
観察会を行う前に多くの個体がねぐら入りしてしまいました。



今日は、昨日よりも水面にいる鳥の数が減り、約5000羽程度でした。
今季のカモ類のピークが過ぎたのかもしれません。

(きりぎりす)

2016年10月21日金曜日

鳥取県中部での地震

2016年10月21日 14:00 頃 鳥取県中部で 地震がありました。

被害にあわれた方にお見舞い申し上げます。

米子水鳥公園ある鳥取県西部は比較的揺れも少なく

通常通り町は動いています。

明日の観察会も実施予定です。

まだまだ、余震も続くと思いますが
どうぞ、おきおつけてお過ごしください。


















ハクチョウたちは、地震は気にしないようで
80羽ほどが帰ってきました。 17:25

クロツラヘラサギも健在です。 17:35


コハクチョウが135羽 に増えました。 17:50

2016年10月20日木曜日

今年もクロツラヘラサギがやってきた!

今朝、開館準備をしながら園内の鳥の様子を確認していたとき、
クロツラヘラサギ1羽を見つけました。
ほぼ毎年やってくる鳥ですが、
いつも初認時は今年も来てくれたことにホッとします。

















クロツラヘラサギは、ほぼ一日中、
園内の敷地の真ん中にある、観察小屋前の岬の先端で、
採食と睡眠を繰り返していました。

今年の個体はほぼ成鳥の姿ですが、
初列風切先端にわずかに黒色部があるので、
3~4年目だと思います。


















園内の鳥の賑わいは、今が最盛期です。
今日は8000羽近い群れが池の水面に散らばっていました。
この群れの中に、アメリカヒドリの雄が2羽混じっていました。
3年連続の飛来で、かつ複数の飛来はとても珍しいです。

















開館時、コハクチョウは15羽程度でしたが、
後に安来方向から続々と飛来し、
遠くの広い島の岸辺でくつろぎ始めました。
夕方までに76羽まで増えました。


昼間に遠くの島の岸辺で休んでいたコハクチョウたちが、
一部ネイチャーセンター前に移動してきました。

その中に、何とマガンが1羽混じっていました!
マガンは、水鳥公園の鳥の中で最も警戒心が強く、
これまでにネイチャーセンター前浜に来ることはほとんどありません。

昨年、前浜に初めて接近した個体は、
片翼を負傷している個体でしたが、今回の個体は健常です。
個人的には、クロツラヘラサギ飛来以上の大スクープです。


















池の向こうからこちらに向かって、
コハクチョウの後ろにくっついて泳いできたマガン。
まるで親子のようです。

















ネイチャーセンター前浜に到着した後も、
マガンはコハクチョウを慕うように寄り添っていましたが、
やっぱり別種で全くの他人。怒られてしまいました。

















いつも見慣れている前浜風景。
しかし今日は、右から2羽目のコハクチョウの手前にマガンがいることが、
非日常風景でした。

その後マガンは、誰にも相手にされずに居心地が悪くなったのか、
安来方向へ飛び去りました。


現在、一年で最も鳥が多い時期を迎えている米子水鳥公園。
ぜひ壮観なカモの大群を観にお越しください。

これだけのカモがいるのですから、
よく探せばアメリカヒドリのような珍しいカモも見つかるかもしれません。
明日以降、クロツラヘラサギが前浜にやって来てくれたらいいですね。

(きりぎりす)