2016年10月20日木曜日

今年もクロツラヘラサギがやってきた!

今朝、開館準備をしながら園内の鳥の様子を確認していたとき、
クロツラヘラサギ1羽を見つけました。
ほぼ毎年やってくる鳥ですが、
いつも初認時は今年も来てくれたことにホッとします。

















クロツラヘラサギは、ほぼ一日中、
園内の敷地の真ん中にある、観察小屋前の岬の先端で、
採食と睡眠を繰り返していました。

今年の個体はほぼ成鳥の姿ですが、
初列風切先端にわずかに黒色部があるので、
3~4年目だと思います。


















園内の鳥の賑わいは、今が最盛期です。
今日は8000羽近い群れが池の水面に散らばっていました。
この群れの中に、アメリカヒドリの雄が2羽混じっていました。
3年連続の飛来で、かつ複数の飛来はとても珍しいです。

















開館時、コハクチョウは15羽程度でしたが、
後に安来方向から続々と飛来し、
遠くの広い島の岸辺でくつろぎ始めました。
夕方までに76羽まで増えました。


昼間に遠くの島の岸辺で休んでいたコハクチョウたちが、
一部ネイチャーセンター前に移動してきました。

その中に、何とマガンが1羽混じっていました!
マガンは、水鳥公園の鳥の中で最も警戒心が強く、
これまでにネイチャーセンター前浜に来ることはほとんどありません。

昨年、前浜に初めて接近した個体は、
片翼を負傷している個体でしたが、今回の個体は健常です。
個人的には、クロツラヘラサギ飛来以上の大スクープです。


















池の向こうからこちらに向かって、
コハクチョウの後ろにくっついて泳いできたマガン。
まるで親子のようです。

















ネイチャーセンター前浜に到着した後も、
マガンはコハクチョウを慕うように寄り添っていましたが、
やっぱり別種で全くの他人。怒られてしまいました。

















いつも見慣れている前浜風景。
しかし今日は、右から2羽目のコハクチョウの手前にマガンがいることが、
非日常風景でした。

その後マガンは、誰にも相手にされずに居心地が悪くなったのか、
安来方向へ飛び去りました。


現在、一年で最も鳥が多い時期を迎えている米子水鳥公園。
ぜひ壮観なカモの大群を観にお越しください。

これだけのカモがいるのですから、
よく探せばアメリカヒドリのような珍しいカモも見つかるかもしれません。
明日以降、クロツラヘラサギが前浜にやって来てくれたらいいですね。

(きりぎりす)