10:20頃、職員マルコメが、「背中にハートマークがある大きなカメムシがいた」と教えてくれたので、現地を案内してもらいました。
現地に到着。いました!
確かに背中にハートマークがありますね。
すぐ近くに、もう1匹いました。こちらの背中の模様はハートマークではありません。
この虫は、オオキンカメムシというカメムシの仲間です。
ハートマークを背負う虫では、エサキモンキツノカメムシが有名なのですが、1cmくらいしかなく、この虫(体長約2.5cm)よりもはるかに小さいです。また、エサキモンキツノカメムシの模様は安定していて、どの個体もハートを背負っていますが、オオキンカメムシは模様にかなりの変異があり、その一部の個体がハートを背負っているように見えます。
暖地の虫で、水鳥公園では2007年11月に初めて1匹が見つかって以来、14年ぶり2回目の記録です。しかも今回は3匹も見つかりました。
14年ぶりと聞くと、とても珍しそうな虫に思えますが、水鳥公園の近隣地域では時々見つかっているようです。越冬地と繁殖地の間を長距離移動することが知られているので、山陰地方で発生しているというよりも、より南の暖かい地方から移動してきた個体なのかもしれません。
よく見ると全身に紫色の光沢があり、とても美しいカメムシです。皆さんのご近所にも、常緑広葉樹を探せばいるかもしれません。
(きりぎりす)