2021年6月19日土曜日

今日のゆかいな生き物たち20210619

午前中に園内を巡視した際に、ネイチャーセンターそばのネムノキに尺取り虫がたくさんいるのに気づきました。


尺取り虫というのは、通常はシャクガというガの仲間の幼虫なのですが、この度見つけたものはカキバトモエというシタバガの仲間の幼虫でした。体長は約4cm。木の小枝そっくりです。













カキバトモエの幼虫を観察していたら、私のズボンに小さな虫が1匹とまっているのに気づきました。翅に斑模様があるので、カンタクムシの一種であるイソヌカカかと思い、指で押さえて動きを止めました。持ち帰ってデジタル顕微鏡で観察してみると、見たことがない虫でした。

何の仲間なのか見当がつかなかったので、図鑑に載っていない虫に詳しいJr.レンジャークラブの高校生のK君に相談したところ、クロフチャタテという虫の一種であることが分かりました。チャタテムシを見たのは初めてです。

私のズボンにとまっていた、クロフチャタテの一種。1目盛りが0.5mmです。








水鳥公園には、まだまだ私が知らない昆虫がたくさんいます。初めて見る生き物に出会うととても楽しいです。また一つ勉強になりました。


続きまして、ネイチャーセンター目の前に現れた生きものたちをご紹介します。

11:00頃、珍しいことにゴイサギの若鳥が1羽やってきました。











ゴイサギは目力が強く、愛嬌のある顔をしているので、観察していて飽きません。











今日も現れたスッポン。何度か現れましたがいずれも上陸はせず、右から左へと泳いで通過していきました。























16:45ごろ、カルガモの親子がやってきました。最もよく現れるヒナ9羽の親子です。











親子は、近すぎて窓から見えないくらいの直下の岸辺にあがり、くつろぎ始めました。
近すぎるので、欄干の隙間から撮影。
















母ガモの左側にヒナ8羽のヒナ団子ができていて、右側にヒナが1羽いましたが…
















後にこの1羽が左のヒナ団子に合流(ヒナ団子の中央手前)。




このヒナはどうしても団子の中央に入り回らしく、兄弟を踏みつけて真ん中へと割り込みました。
















しかし、他の兄弟たちも同じことを考えていて、ヒナ団子がもみくちゃになっていました。とてもかわいらしく、のどかで癒される光景でした。
そして、その隣で周囲を見張る母ガモ。9羽のヒナを守り続けている立派なお母さんです。






近頃、17:00前後にネイチャーセンター目の前にカルガモの親子が現れる傾向があります。この時間になるとお客様が少なくなって、窓際に人の気配が少なくなるからかな?
カルガモの親子を間近でじっくりと観察したい方は、17:00前後の時間帯がおすすめかもしれません。なお、閉館時間は17:30です。

(きりぎりす)