2025年6月29日日曜日

実はカルガモの親子ではありません

今、園内で毎日姿を見せているカモの親子は、
ヒナ11羽とヒナ4羽の2組です。

これまで、ヒナ11羽の親子をカルガモの親子として
紹介しておりましたが、
実は、この親子はカルガモではありません。
親鳥がマガモとカルガモの交雑個体と思われ、
その相手をカルガモと仮定して、
この両親から生まれたヒナたちは、
カルガモ3/4・マガモ1/4の交雑個体になると
思っていました。

ところが、ヒナが成長して幼綿羽から幼羽に換羽が進むと、
マガモの特徴が強く現れていることに気づきました。

交雑個体であるメス親の相手は、
どうやらマガモ(アイガモの可能性もあり)のようです。
つまり、その子たちは、
マガモ3/4・カルガモ1/4の交雑個体、
ということになります。

交雑個体の親子。
ヒナたちはほぼマガモの姿をしています。
16:06撮影。













一方、こちらはヒナ4羽の親子。カルガモです。
16:07撮影。













双方のヒナの姿の拡大写真がこちら。
上が交雑個体、下がカルガモのヒナです。
顔と体の模様に注目して比較してください。




















もうすぐ7月ですが、
今季はなかなかカルガモの親子の数が増えません。
そのため、今観察できる鳥で一番人気なのは、
萱島で集団営巣しているカワウとサギ類です。

(きりぎりす)