昨年、米子水鳥公園で初めて高校生による特別展を開催しましたが、今年もその第2弾を開催します。(広報よなご2021年7月号の「水鳥公園レンジャー通信」で予告した件です)
今年のテーマは「鳥取県初記録のキタミズカメムシ」です!
昨年6月に高校生によって米子水鳥公園で発見され、今年の3月に学術誌で発表された、鳥取県初記録の水生昆虫「キタミズカメムシ」を多くの方に知って頂きたく、標本と解説パネルを展示します。さらに、日本で初めて発見された「長翅型」の標本と、無翅型の生体の展示も予定しています。
これまで国内で長翅型が確認されていなかったのは、キタミズカメムシの既知の生息地が少ない上に、採集例が多くないことが要因と思われます。米子水鳥公園で長翅型が発見されたということは、園内の汽水の湿性草地が良好な環境でキタミズカメムシが多数生息しており、多くの採集個体が得られた成果といえます。
日常生活の中ではまず見る機会がないであろう、小さな(体長3mm!)水生昆虫「キタミズカメムシ」をぜひ、観にお越しください。
(きりぎりす)