2020年1月11日土曜日

東アジアにおけるハクガン復元計画

今朝、米子水鳥公園でハクガン1羽が確認されました。
鳥取県内でハクガンが確認されるのは初めてです。

ハクガンは日本国内への飛来が一度途絶えた鳥です。
現在は、1500羽に増えています。改めて関係者の努力に敬意を示します。
さて、米子水鳥公園では2019年1月に開催したデコイ展でハクガンの保護増殖活動も紹介していました。その内容をご紹介します。













以下ハクガンの保護活動を紹介した説明文です。

 ハクガンは、世界で600万羽が生息し、江戸期には東京湾の岸辺が白く埋まるほどいたといわれています。しかし、アメリカに渡るハクガンはたくさんいるにもかかわらず、日本への飛来はほとんど見られなくなりました。これに対して、まだ日本への飛来数が多いマガンを仮親とするハクガンの回復計画が試られました。
 ロシアのチュコト半島のアナディリー付近の湿地で繁殖するマガンの巣に、同じくロシアのウランゲル島で繁殖するハクガンの卵を採取し、マガンの巣の卵と入れ換えました。卵をすり替えて日本に渡ってくるマガンにハクガンの仮親になってもらったのです。
 1993年に行われたこの作戦により、現在日本に渡ってくるハクガンは、2018年には500羽をこえるまでに回復しています。
















展示したハクガンのデコイ