昨日、ネイチャーセンター前にある二つの島のヨシを刈り払いました。
毎年、ネイチャーセンター前の島は、
春から夏は、ヨシ原で繁殖する鳥の営巣地として活用し、
子育てが終わったらヨシを刈り払い、
カモ類の休憩場所やサギ類の採食場所に切り替えています。
このように、野鳥生息地である園内の自然環境は、
目的に応じて計画的に管理されています。
作業前の風景。
右下の岸辺は、9月11日に活動した子どもラムサールクラブで除草して、
きれいな砂浜になっています。
はじめに、職場体験学習中の中学生と一緒に前浜に茂る草を片づけて、
夕方に職員で前浜の島に上陸し、高く茂ったヨシを刈り払いました。
同時並行で、池の中央右手にある観察小屋周辺の岸辺も
職員とボランティアで刈り払いました。
すると、ネイチャーセンター前左手に見えるドーナツ型の島のヨシの陰に、
カイツブリの巣がありました。
卵が6つも産んであります。
この巣のまわりのヨシは刈らずに残しておきました。
そして今日。
昨日刈り払って広々としたドーナツ型の島に、たくさんのサギ類が集まりました。
サギたちは、各々足元をじっと見つめて、小魚や昆虫などを探していました。
今日は、オオタカの成鳥と幼鳥が1羽ずつ同時に現れ、
狩りのチャンスをうかがっていたのですが、
カモやサギに事前に気づかれてしまい、狩りをあきらめていました。
これも、ヨシを刈り払って視界が開けた効果、なのかな?
池の水面には、どんどんカモ類が増えてきています。
特に、コガモとオナガガモ、ホシハジロが目立ってきました。
ハシビロガモやヒドリガモ、ヨシガモもやってきました。
コガモの群れに、シマアジが1羽混じっていました。
さりげなく、ハジロカイツブリも2羽いました。
本日行った鳥類標識調査では、4種・計168羽を標識・放鳥しました。
そのうち、最も多かった鳥がシマセンニュウで、124羽でした。
シマセンニュウは、毎年この時期の標識調査の主要な鳥なのですが、
こんなに多く捕獲できたことはありません。
今日に限らず、近頃行った調査でも異常に多いです。
何が影響しているのでしょう?
今年はシマセンニュウの当たり年です。
シマセンニュウの次に渡って来る鳥、コヨシキリも、
順調にどんどん増えてきています。
シマセンニュウの群れが通過した後は、
コヨシキリの群れが水鳥公園にやってきます。
(きりぎりす)