2016年9月16日金曜日

前浜の島のヨシ刈りをしました

昨日、ネイチャーセンター前にある二つの島のヨシを刈り払いました。

毎年、ネイチャーセンター前の島は、
春から夏は、ヨシ原で繁殖する鳥の営巣地として活用し、
子育てが終わったらヨシを刈り払い、
カモ類の休憩場所やサギ類の採食場所に切り替えています。

このように、野鳥生息地である園内の自然環境は、
目的に応じて計画的に管理されています。

















作業前の風景。
右下の岸辺は、9月11日に活動した子どもラムサールクラブで除草して、
きれいな砂浜になっています。

















はじめに、職場体験学習中の中学生と一緒に前浜に茂る草を片づけて、



















夕方に職員で前浜の島に上陸し、高く茂ったヨシを刈り払いました。
同時並行で、池の中央右手にある観察小屋周辺の岸辺も
職員とボランティアで刈り払いました。























すると、ネイチャーセンター前左手に見えるドーナツ型の島のヨシの陰に、
カイツブリの巣がありました。
卵が6つも産んであります。
この巣のまわりのヨシは刈らずに残しておきました。






























そして今日。
昨日刈り払って広々としたドーナツ型の島に、たくさんのサギ類が集まりました。
サギたちは、各々足元をじっと見つめて、小魚や昆虫などを探していました。

今日は、オオタカの成鳥と幼鳥が1羽ずつ同時に現れ、
狩りのチャンスをうかがっていたのですが、
カモやサギに事前に気づかれてしまい、狩りをあきらめていました。
これも、ヨシを刈り払って視界が開けた効果、なのかな?


池の水面には、どんどんカモ類が増えてきています。
特に、コガモとオナガガモ、ホシハジロが目立ってきました。
ハシビロガモやヒドリガモ、ヨシガモもやってきました。
コガモの群れに、シマアジが1羽混じっていました。
さりげなく、ハジロカイツブリも2羽いました。

本日行った鳥類標識調査では、4種・計168羽を標識・放鳥しました。
そのうち、最も多かった鳥がシマセンニュウで、124羽でした。
シマセンニュウは、毎年この時期の標識調査の主要な鳥なのですが、
こんなに多く捕獲できたことはありません。
今日に限らず、近頃行った調査でも異常に多いです。
何が影響しているのでしょう?
今年はシマセンニュウの当たり年です。

シマセンニュウの次に渡って来る鳥、コヨシキリも、
順調にどんどん増えてきています。
シマセンニュウの群れが通過した後は、
コヨシキリの群れが水鳥公園にやってきます。

(きりぎりす)