2017年1月15日日曜日

カモ団子
















今朝の風景。
ハクチョウやカモたちは、北西の吹雪を避けるため、
池の北西岸寄りに集まっていました。

ん?
なんだか大きな鳥が混じっているぞ。

何と、ヒシクイ6羽が前浜にいました。
ガン類が前浜にいるのはとても珍しいことです。

















ヒシクイと観察ホールとの位置関係。
写真中央右寄りに並んでいる6羽がヒシクイです。
その距離およそ30m。まさに目の前です。

















水浴びをするヒシクイたち。
そばにいるマガモとコブハクチョウと比較して頂くと、
ヒシクイの大きさがよく分かります。

















ヒシクイたちは、水浴びをして身だしなみを整えてから、
7:18に採食へ出かけていきました。
マガンも300~400羽夜を明かしていて、7:06に採食のため飛び去りました。



ところで、今日観察していて最も面白かったのが、これです。

















水面にひしめき合う黒い塊が数個。
目まぐるしく形を変えながら常にゆっくりと動いていて、
他の塊と合流したり、分離したりを繰り返していました。
















塊を拡大。
オナガガモが密集して、
水中の何かを夢中になって食べています。
まさにカモ団子状態です。
いずれも水面の表層をつついていることから、
表層に大量に漂っている小さなものを食べているようです。
強風で池の水が撹拌されて、
表層に食べ物が浮遊しているのかもしれません。

カモ団子には、ユリカモメとカモメの混群や、
ハシビロガモ、オオバンも参加しています。
カモ団子の鳥たちは、一体何を食べているのでしょうか。

カモ類とカモメ類、オオバンが共通して食べそうなもので、
水中に漂っていそうなものを考えた結果、
私はアミエビではないかと思っています。


なお、池の手前寄りにはオナガガモ、
池の奥寄りにはマガモのカモ団子ができていました。


カモが密集して採食するのは時々見られるのですが、
こんなに高密度かつ大規模なのは珍しいです。
恐らく、寒波による厳しい寒さの影響だろうと思います。

















ヘラサギは今日も健在です。
ネイチャーセンター左手のヨシ原の陰がお気に入りのようで、
基本的にはここに潜み、
時々飛び出してきて園内で食べ物探しをしてから、
再びここに戻る、ということを繰り返していました。

寒波は明日にかけても続く見込みですが、
何か鳥たちに変化がないか、注視しようと思います。

(きりぎりす)