9時ごろから続々と飛来してきました。
まだほとんど食事ができていないのに逃げてきたことになります。
その数、約280羽。
これほど連日充分な食事ができない状態が続いて大丈夫なのでしょうか。
今朝、水鳥公園で夜を明かしたのは132羽だったので、
早朝よりも倍以上にぎやかになりました。
雪化粧をした大山とコハクチョウの群れが同時に見られるのは、とても珍しいです。
それが飛行船の影響で見られるとは、なんとも皮肉なものです。
今日はオナガガモがどんどん飛んできて、2500羽くらい集まりました。
オナガガモの群れはネイチャーセンター寄りに集まっていて、
その中にはトモエガモの姿があちらこちらに見られました。
少なくとも63羽はいました。
今日はトモエガモが近距離で、かつ光線具合もよく、
輝くともえ模様が観察できました。
マガンおよそ130羽が、14:30頃にお昼寝に飛来。
かなり遅めのお昼寝です。
マガンが飛来した直後、水鳥公園の直近をヨットが横切り、
突き出したマストに園内の鳥たちが恐れて大騒ぎ。
左側に一斉に移動しはじめました。
神経質なマガンは、せっかくお昼寝に来たというのに、
再び安来方面に逃げてしまいました。
このように、水鳥たちにとって、
飛行船やマストなど、大きなものが横切るのはとても怖いことなのです。
水鳥たちはとても繊細です。
近頃、ネイチャーセンター正面左手のドーナツ型の島に、
オオタカの幼鳥が頻繁にやってきます。
お陰様で、かなり近距離でオオタカを観察できます。
16時すぎから続々と飛び立つコハクチョウたち。
ねぐら入りまでわずかな時間しか残っていませんが、
それでも少しは食事をしようと思っているようです。
恐らく、これらのコハクチョウは安来のふゆみず田んぼで眠るので、
暗くなっても水鳥公園に帰ってくることはないでしょう。
飛行船は山口に向かって移動していったので、
コハクチョウは明日からようやく、
平穏な暮らしに戻れる見込みです。
つまり、水鳥公園がコハクチョウで賑わうのは今日が最後でしょう。
再び水鳥公園がコハクチョウで賑わうのは、
北帰行が始まる1月下旬から2月上旬の見込みです。
(きりぎりす)