お盆が過ぎて、これまでたくさんいたカブトムシが
全くいなくなりました。秋の主役と交代ですね。
秋の渡り鳥もやってきているとは思うのですが、
まだあまり目立ちません。
そこで今、面白くなってきたのがトンボです。
今イチオシのトンボがこちら。ショウジョウトンボです。
オスは体が徹底的に赤いのが特徴。
もちろん、眼も真っ赤です。
夕焼雲を飛んだから?
ショウジョウトンボはネイチャーセンターの隣にある
メダカ池にいますが、いつもいるわけではありません。
私も出会うのに苦労しました。出会うには運が必要かも。
今年の2月に開催した昆虫総選挙で
第5位に選ばれた人気者です。
もっとも有名なトンボの一つ、シオカラトンボ。
シオカラトンボの眼はきれいな水色です。
青いお空を飛んだから?
池のほとりでショウジョウトンボたちを観察していると、
足元からギンヤンマが飛び出してきました。
オスとメスが連結していて、池の中の植物に産卵中でした。
前がオス、後ろがメスです。
こうして次世代へと命をつないでいきます。
メダカ採りをしていると一緒に採れる
ギンヤンマの幼虫は、大きくてカッコいいです。
このほかにも、トンボ池にはお尻の先が青く光る
アオモンイトトンボがたくさんいます。
ちょっと移動して、水鳥桟橋から大きな池(つばさ池)を眺めていると、
水面から延びる枯れヨシにコフキトンボがとまりました。
シオカラトンボと似ていますが、ずっと小さくて眼が真っ黒です。
そして園内上空には、淡いオレンジ色のトンボがたくさん飛び交っています。これらはウスバキトンボで、南の暖かい地域から世代交代しながら北上して、山陰地方にやってきました。そして冬になると寒さで全滅し、来年の夏に再び南から飛んでいるという、片道切符なトンボです。
秋の渡り鳥が目立ってくるまで、トンボウォッチングを楽しんでみてはいかがですか?
(きりぎりす)