今年はシマセンニュウの初飛来を確認しようと、いつもよりも2週間早い、7月31日から秋の鳥類標識調査を開始したのですが、これまでなかなかシマセンニュウに出会えませんでした。
そして今朝の調査で、ようやく今年初のシマセンニュウを確認できました。7月末頃から渡ってきているのではと思って調査を始めましたが、今年はかなり遅い初飛来でした。
なお、一昨年と昨年は8/15,2019年は8/14、2018年は8/13が初認日でした。
やっと確認できたシマセンニュウ性不明・成鳥。
渡りの初期には、主に成鳥が捕獲されます。
これも同じくシマセンニュウ性不明・成鳥ですが、
くちばしが太短く見えた個体。
このように、同じ種類でも個体差があります。
シマセンニュウ性不明・幼鳥。
幼鳥が1羽だけ捕獲できました。
成鳥と比べると全体的に黄色っぽいのが特徴です。
オオヨシキリも2羽捕獲できました。
いずれも今年生まれなのですが、見た目がずいぶん異なりました。1羽は巣立ったばかりの幼羽、もう1羽は幼羽から全身の羽毛が抜け替わった第1回冬羽でした。
こちらは性不明、幼鳥。
全体的に羽色が淡く、羽毛が擦り切れています。
一方、こちらは性不明・第1回冬羽。
虹彩は幼鳥の特徴である灰色ですが、
羽毛は成鳥と変わりません。
尾羽も幅が広くしっかりしていて、新鮮です。
このように、今年園内で巣立ったオオヨシキリは、
全身の羽毛を交換してから越冬地へと旅立ちます。
2022年8月19日(金) 晴れ
・シマセンニュウ N9羽
・オオヨシキリ N2羽
以上、2種類、11羽(すべて新規)。
これから11月末ごろまで調査を行う予定です。今年はどんな鳥が記録されるのか、水鳥公園の主要な渡り鳥であるシマセンニュウ、コヨシキリ、オオジュリンが最大で何羽記録されるのか、楽しみです。
(きりぎりす)