2022年3月2日水曜日

「昆虫総選挙2022」開票結果発表!

 2月2日(水)から28日(月)にかけて開催しました、

「米子水鳥公園 昆虫総選挙2022」の開票結果を発表します。



コロナ禍の中、のべ953名もの方に投票して頂きました。ありがとうございました!

絶対王者と思われたカブトムシを上回り、トップ当選を果たしたのはアオスジアゲハでした。皆さんに好印象である「チョウ」の仲間であることに加え、その翅の模様の美しさとすばやく飛び回れる洗練された体形が、多くの方の人気を集めました。昨年の鳥の正面顔総選挙でも、絶対王者コハクチョウが第2位に終わり、予想どおりにはいかないところが総選挙の面白いところです。トップ当選は逃しましたが、カブトムシの人気の高さはさすが日本の昆虫の王様ですね。名前が偉いトノサマバッタも、子どもたちに人気でした。

当選した上位12種類の多くは、知名度の高さや姿の美しさ、好印象なグループのものが目立ちました。その中で、一般にはあまり人気がないガの仲間が、3種全て当選したのが大健闘です。特に、トビモンオオエダシャクは、出馬した虫の中で唯一のイモムシで、お客様にどのように評価されるのか注目していたのですが、そのずば抜けた個性が気味が悪いという悪印象を上回ったようです。

カブトムシと並んで大人気と思われたノコギリクワガタですが、その上位にチョウトンボが入りました。玉虫色にきらめく翅の美しさが多くの方の支持を集めたようです。深紅の体が美しいショウジョウトンボも人気で、トンボ類は好印象なグループでした。

日本の最恐昆虫であるオオスズメバチは、その圧倒的な強さとカッコよさ、隙のないステータスの値の高さが人気を集めました。

ナミテントウは丸い体と色鮮やかな模様のかわいらしさが人気で、ウスバカマキリもカッコよさが子どもたちの人気を集めていた印象です。


一方、カメムシ類の不人気が目立ち、出馬した4種類すべてが落選しました。面白い種類が多かったと思うのですが、皆さんのカメムシに対する嫌悪感が予想以上に大きかったのかもしれません。それとも、面白いとは思うけれど他にもっと魅力的な対抗馬がいた、ということの方が大きかったかな?その中でも、青リンゴのような爽やかなにおいを放つキバラヘリカメムシが最も検討していましたが、強力な対抗馬の人気を上回ることはできませんでした。

無敵の防御力を誇るオオゾウムシは、姿の地味さが票を伸ばせなかったようです。スズメバチをも倒す実力があるアオメアブは、カメムシ同様に嫌われるグループである「アブ」だったことが影響したように思います。強力な「おなら」が武器のミイデラゴミムシは、子どもからの人気を集めるかと思いましたが、得票を伸ばせませんでした。ハートマークを背負っているかわいい容姿のエサキモンキツノカメムシも、「カメムシ」という悪いイメージをぬぐい切れなかったようです。


この開票結果を受けて、皆さまから支持された12種類で「米子水鳥公園 昆虫カレンダー2023」を製作して、10月頃にミュージアムショップで販売予定です。どうぞお楽しみに!

なお、この企画は世界湿地の日記念企画として開催しました。投票に参加してくださった方々に、少しでも湿地の重要性について関心を持っていただく機会になれば幸いです。

開票結果は、選挙会場だったネイチャーセンター2階の観察ホールに3月いっぱい掲示します。ぜひご覧ください。











(きりぎりす)