2022年3月31日木曜日

ハイイロチュウヒとハシボソガラスの空中戦

ハイイロチュウヒとハシボソガラスが空中戦を繰り広げていました。それ自体は特に珍しいことではないのですが、今回はそれがかなりしつこく行われていたのです。


マツの梢付近を飛ぶハイイロチュウヒをハシボソガラスが追いかけたのが発端でした。もしかしたら、ハシボソガラスはこのマツを営巣木の候補にしていて、それに接近した猛禽類を排除しようとしたのかもしれません。

ところが、カラスが追跡をやめてもハイイロチュウヒが再び戻ってきて、逆にハシボソガラスを追い回していました。カラスに追われる猛禽類は基本的にやられっぱなしであまり反撃しないものですが、今回はかなりハイイロチュウヒが積極的にカラスを攻撃していたのが印象的でした。

ハイイロチュウヒを追うハシボソガラス。12:38~12:39撮影。


















今度はハイイロチュウヒが反撃!


















もう一つ気になったのが、ハイイロチュウヒが空中戦の合間に草地に頻繁に飛びついていたことです。着地した後、草の塊をつかんで飛び立つことを繰り返していて、ネズミのような獲物を狙っていたのかもしれません。しかし、獲物を捕らえたのは確認できませんでした。










このハイイロチュウヒは、左側の外側尾羽2枚が成鳥羽に換羽していて、オスの特徴が現れているのでオスの幼鳥だと分かりました。観察していた時にハシボソガラスよりもやや小さく見えたので、オスかな?と思っていたのですが、写真を撮って確認してみたら、尾羽にオスの特徴が現れていました。











(きりぎりす)