ヘラサギの香川さんとコハクチョウの吉田さんが姿を消してしまい、寂しくなってしまった米子水鳥公園ですが、今面白いのはハシビロガモです。
水面のあちらこちらで、つがいがクルクルと回っているのです。
その様子がこちら。
その光景は、まるで高いところから眺めた舞踏会のようです。踊っている(ようにみえる)のはハシビロガモのペアですから、まさにカモの舞踏会ですね。
ハシビロガモの番いは、頭を突き合わせながら水面をクルクル回ることで渦を作り、水中に漂うプランクトンを渦の中心に集めて食べているのです。これを大規模に行っているのが、真冬によく見られる「かもだんご」です(注:米子水鳥公園用語です)。
ハシビロガモ以外にも、ペアで行動しているカモがあちらこちらで見られるようになりました。
とても分かりやすい、マガモのペア。右がオス、左がメスです。
そしてこちらは、分かりにくいカルガモのペア。手前がメスで奥がオスです。
マガモ、カルガモ、ハシビロガモはつがいで行動しているものがよく見られますが、そのほかのカモ類は、あまりペアで行動していません。もうそろそろ繁殖地に向かわなければいけないのに、まだペアが成立していなくても大丈夫なのかな?
ヒヨドリで賑わっていたクロガネモチの木は、23日までに赤い実が食べつくされて、丸坊主になっていました。
食べるものが無くなってしまったヒヨドリは、ヒサカキの花を食べていました。
今日はゴールデンウィークのような暖かな一日で、やや視界不良でしたが大山が見えていました。
池にはまだカモ類がたくさんいます。特に、ハシビロガモ、キンクロハジロ、オカヨシガモ、コガモが目立ち、ヒドリガモも増えてきました。池の中央あたりにはミコアイサがいて、500m先の半島の先端付近にはツクシガモがいます。そろそろ春のカモ「シマアジ」がやってくる頃ですが、いつ現れるかな?楽しみです。
(きりぎりす)