2022年3月16日水曜日

今日の香川さん20220316

先日、2年ぶりに飛来したことをご紹介しました、ヘラサギの「香川さん」。14日夕方から15日付けで全国各地の新聞に広く紹介されました。コハクチョウの「吉田さん」と同様、来館されたお客様に広く親しまれる存在になりつつあり、うれしいです。

12:48のネイチャーセンターから見た園内風景。近頃はせっかく晴れていても景色が霞んでばかりでしたが、今日は空が澄んでいて大山がきれいに見えました。香川さんは朝から昼前まで目の前でじっとしていましたが、お昼頃にこの写真の枠外の、左手のヨシ原の陰に隠れてしまいました。(今日のライブ映像の7:00~11:00に香川さんが写っています)










ヨシ原の陰に隠れ気味の香川さん。ここは元々ドーナツ島と呼んでいてヨシがリング状に茂っていた場所なのですが、今はヨシが衰退し、見る影もありません。実は、ここは香川さんがけっこうお気に入りの場所なのです。16:21撮影。










16:43。ここ数日の春の陽気で、大山の雪は急速に解けてしまいました。











お昼頃からずっと隠れていた香川さんですが、16:43頃から活動を始め、再びネイチャーセンターの目の前に出てきてくれました。

16:46撮影。これが香川さんです。嘴のしわ模様と嘴先端の黄色斑の形が決め手です。
もし、これとよく似た嘴の模様のヘラサギを見かけたら、写真を添えてお知らせいただけたら幸いです。水鳥公園HPの「お問い合わせフォーム」からメッセージを送っていただければ返信メールをお送りしますので、それに画像を添付してください。




















後ろから風を受けると、長い冠羽が放射状に広がって華麗な姿になります。香川さんは、米子水鳥公園史上、最も美しいヘラサギです。16:56撮影。





















ネイチャーセンターからの観察風景はこんな感じです。17:19撮影。最近の行動パターンを見る限り、香川さんの観察には閉館間際の17:00以降がおすすめです。
















ふとネイチャーセンターの南側の風景に目を移すと、クロガネモチの木の梢にオオジュリンがじっととまっていました。珍しい光景です。何をしているのか観察してみると、どうやら無数に飛び交う虫(ユスリカ?)を狙っているようで、時々自分の顔のそばを飛んだ虫を、梢にとまったまま捕らえて食べていました。















17:52に安来方向からコハクチョウの群れがねぐら入りしました。どんどん日が長くなっているので、コハクチョウのねぐら入りもそれに伴って遅くなっています。






























この時、22羽(うち幼鳥8)がねぐら入りしました。お客様からの情報では、今日現在安来の田んぼにコハクチョウは150羽くらいいたそうです。あと数日ですべて旅立ってしまいそうですね。17:56撮影。
















空には月がきれいに見えていました。もうすぐ満月ですね。17:55撮影。
















月と大山とヘラサギ。18:01撮影。



















香川さんとコハクチョウ。コハクチョウはもう間もなくいなくなってしまう見込みですが、香川さんはいつまで滞在してくれるでしょう?18:02撮影。
















コハクチョウが全て旅立ってしまうのは寂しいですが、今度は飛べないコハクチョウ「吉田さん」が安来から(徒歩で)やってくる見込みです。この冬も安来で元気に過ごしていることが確認されています。この春も園内にやって来てくれるのか、コブハクチョウの「てっちゃん」との仲はどうなっているのか、会えるのが楽しみです。

(きりぎりす)