本日、施設管理員のFさんが、園内で環境管理作業中にコチドリの親子を見つけて教えてくれました。早速様子を確認に行ったところ、情報どおり両親とヒナ4羽を確認できました。これまた10年ぶりです。
毛玉のようなヒナ。11:55撮影。
ビックリするほど近くまでやってきて、私を追い払おうとしていた母親。もちろん、私はすぐにその場を離れました。11:56撮影。
この親子は、先日ご紹介した抱卵中の個体とは別です。先日の個体は、今日も順調に抱卵を継続しています。つまり、現在少なくとも2ペアのコチドリが園内で繁殖しているのです。
近年、園内にコチドリ好みの砂礫環境ができたことから繁殖できるようになったのでしょう。同時に2ペアの繁殖が園内で確認できたのは初めてだと思います。この4羽のヒナたちが無事に成長して、ネイチャーセンターの近くにやってきてくれたらいいですね。
現在、砂礫の地面ではコチドリが同じように子育てをしています。もし、皆さんのご近所にも砂礫環境があって、そこでコチドリが賑やかに鳴いて迫ってきたら、近くにヒナがいる証拠です。足元に注意して、速やかにその場を離れましょう。
そして、もしヒナを見つけても、決して拾わないで下さい。コチドリのヒナは、砂礫環境を歩き回って自分で食物を食べ、両親に見守られながら成長します。人間の世話は全く必要ありません。
今日はもうひとつ、子育ての話題があります。
今年もネイチャーセンター前にスッポンが産卵にやってきました!
第1発見時は、すでに産卵体制でした。産卵を終えて穴を埋め戻し、その場を去るスッポン。13:16撮影。
近年、ネイチャーセンター前の岸辺には、波で侵食された水辺を埋め戻すための砂が盛ってあるのですが、毎年スッポンがこの砂山に好んで産卵します。
しかし、この砂山は、来月から9月にかけて埋め戻しに使うので、切り崩されてしまう運命です。水辺の埋め戻しを行いつつ、どうやってスッポンの卵を守ろうか、思案中です。
(きりぎりす)