2019年6月28日金曜日

待ちに待ったモノがきた!

米子水鳥公園は、冬は水草の活動が鈍くなり、
カモ類が池をかき回すので池の水が濁るのですが、
夏になるとカモ類がロシアへと渡って数が減り、
植物の活動が活発になるので、
池の水が透き通り、池の底が見えるようになります。














池の水が透き通ると、水草の活動がさらに活発になり、
どんどん成長して茂ります。
池の底のあちらこちらにみえる黒い塊は水草です。

池がどんどん夏らしくなってきていることを感じつつ、
カイツブリの巣を観察しているとき、
待ちに待っていたモノが目に留まりました。

それは、水面から突き出る水草です。















池の底から水草が伸長して水面に到達すると、
水面が波立つのを防ぐ効果があります。
これまでカイツブリの抱卵がうまくいかなかったのは、
水面の波が巣に打ち寄せて巣を壊してしまうからです。
カイツブリの巣の周辺で水草が水面に到達すると、
その波消し効果で巣が安定し、落ち着いて抱卵できるようになります。

カイツブリの巣の手前の水面に茂った水草。
写真上端と下端の水面にさざ波があるのに対して、
水草が茂っている写真中央部の水面に波がないことに注目。



















ようやくカイツブリの巣を守ってくれる水草が茂ってきました。
今後カイツブリの抱卵が安定して、かわいいヒナが誕生するのが楽しみです。

(きりぎりす)