2020年4月12日日曜日

吉田さん危ない!

本日のお昼過ぎ頃、大きな池の南岸にキツネが現れました。
2014年1月29日以来、とても久しぶりです。

その後、草地からヨシ原に潜り込んで姿を消し、
間もなくコハクチョウの吉田さんがお昼寝をしている
岸辺に現れました。

その様子を観ていたお客さんたちは、
「吉田さん、危ない!」
と心配していましたが、
吉田さんはいたって落ち着いていて、
早くからキツネの存在に気づき、
池に避難していました。

見つめあうキツネと吉田さん。
(写真提供:加藤和仁さん)















キツネも、もとから吉田さんを襲うつもりはなかったようで、
地面のにおいを嗅ぎながら、
吉田さんが見ている前を横切りました。
(写真提供:加藤和仁さん)















そして、吉田さんと野次馬のカモたちに
見送られながら、その場を去りました。














すると今度は、
最初に現れた池南岸の草地に再び現れました。














こんなに毛並みの良い個体に出会ったのも
久しぶりです。
キツネもタヌキと同様に、疥癬症を患っていて
毛が抜けている個体が多いです。















キツネは、地面のにおいを嗅ぎながら
草地を徘徊し、時々何かを食べていました。
恐らく、ハシブトガラスがあちらこちらに隠していた
食べ物ではないかと思います。
その証拠?に、近くでハシブトガラスが1羽
ウロウロしていました。















その後、池の浄化設備の陰に入っていって
見えなくなりましたが、
園路の奥からキジがこちらに向かって
飛び出してきました。
つまり、キツネは野鳥保護区から
園路に入ったと思われます。















案の定、園路の奥からキツネが現れました。
そして、ネイチャーセンターに向かって歩いてきた後、
水鳥観察桟橋の手前あたりから
Jr.レンジャーの森に入り、そのまま姿を消しました。















キツネに宝物をたくさん食べられてしまった?
ハシブトガラスは、ヨシ刈りの跡地に降りて
何かを食べていました。
ここにも貯食していたのかな?
真相は謎ですが、まるでキツネに食べられてしまう前に
あわてて食べているように見えて、面白かったです。















キツネが去った後の池の南岸に、
ムナグロ1羽が現れました。この春初認です。














また、昨年秋から冬に確認できなかった
アメリカヒドリが1羽、ヒドリガモの群れにいました。
(下の写真の左から2羽目)
この個体はオスの第1回生殖羽ですが、
目の後ろの緑色部が不鮮明で褐色味があり、
くちばし基部の黒色部が不鮮明な点から
ヒドリガモとの交雑が疑われます。
しかし、体のぶどう色が鮮明で、
顔の白色部には褐色味がないこと、
脇羽がほぼ白かったことから、
アメリカヒドリだろうと判断しました。















さらに、セイタカシギが5羽になりました。
しかし、まだ前浜にやってきてくれません。

その他鳥情報:
いつものローテーションなら、
今日の昼頃に姿を見せるはずだった
吉田さんのつがい相手のコブハクチョウは、
帰ってきませんでした。

ツルシギは、
黒いの、ちょい黒いの、白いのが
各1羽いました。

(きりぎりす)