今日は、園路からよく見える電柱の先によくノスリがとまりました。ノスリは、園内では人が歩ける場所から遠く離れた場所にばかりとまるので、これまで鮮明に撮影できたことがありませんでした。今日はその貴重な機会でした。
9:22撮影。
12:32撮影。
今日もネイチャーセンター正面中央の小島にトモエガモのオスが1羽いました。今日はトモエガモの群れは見当たらず、この1羽だけでした。
13:11撮影。
このトモエガモがお気に入りの小島に、突然ハシブトガラスのペアが舞い降りました。ビックリして小島から池に飛び込むカモたち。そして、カラスたちはしきりに足元をくちばしで探っていました。何をしているのでしょう?
13:34撮影。
上の写真の右の個体を拡大してみると、口の中一杯にハゼの実が入っていました。どうやらハシブトガラスたちは、この小島の地面にハゼの実を隠しに来ていたようです。
それにしても、いつもカモたちで混雑するこの場所に食べ物を隠すのはいかがなものでしょうか。大事な実をカモたちに踏みつけられてしまうし、もしかしたらカモに食べられてしまうかもしれません。カモはハゼの実を食べないと確信しての行動なのかな?
ところで、このハシブトガラスのペアは、顔つきにやや違いがありました。先に飛び去った方は顔つきがいかつく、オスっぽく見えました。一方、小島に残ったもう1羽は、顔つきが優しくメスっぽく見えました。
これはメスっぽく見えた個体。オス?が飛び去った後、オス?がガサガサしていた辺りを漁っていたので、もしかしたら相方が隠した食べ物をこっそりと盗み食いしていたのかもしれません。
13:39撮影。
しばらくすると、オスっぽい個体がこの個体を迎えに?戻ってきました。そして、2羽で仲良く飛び去りました。
連れ合いを迎えに来た?オスっぽい個体。
13:39撮影。
その後、園内でカラスたちが大騒ぎする事件が起きました。騒いでいるカラスたちをよく見ると、ハシボソガラスが仲間を仰向けに地面に押さえつけて格闘していて、そこにハシブトガラス2羽とノスリ1羽が乱入していたのです。ハシボソガラスが、縄張りに侵入した個体を攻撃していたのでしょうか。一方、ハシブトガラスとノスリは何をしたかったのでしょう??
まもなく、ハシボソガラス2羽は、先ほどノスリがとまっていた電柱付近の電線にとまり、そこに興奮冷めやらぬノスリとハシブトガラスが合流。ハシブトガラスがハシボソガラスたちに向かって大声で鳴いていました。このハシボソガラス2羽は仲が良さそうだったので、つがいと思われます。
ハシボソガラス2羽に向かって怒鳴る?ハシブトガラスと、その様子を近くで静観するノスリ。
13:54撮影。
ハシブトガラスに付きまとわれて迷惑そうなノスリ。
13:54撮影。
落ち着きを取り戻したハシブトガラスのペアが、園内の東側からハゼの実がたくさんついた枝をくわえてこちら(西側)に飛んできました。そして、園路沿いの屋外倉庫の屋根に舞い降りると、小枝にたわわに実るハゼの実を頬張り始めました。
13:57撮影。
美味しそうにハゼの実を頬張るハシブトガラス。ハゼの実はあまりおいしそうには見えないのですが、一部の鳥には人気の食物です。
13:58撮影。
こぼしてしまった実が屋根から転がり落ちていくのを、惜しそうに見送る様子がかわいかったです。
13:58撮影。
口一杯にハゼの実を詰め込んで、屋根から飛び立つハシブトガラス。飛び立つ個体の大きく膨らんだ喉元に注目。またどこかに隠しに行ったのでしょう。
13:58撮影。
13:58撮影。
近頃、ネイチャーセンターの周りのあちらこちらで、ハシブトガラスが食べ物を隠している様子をよく見かけます。これから厳しさを増す冬に備えて、貯蓄(貯食)しているのかな?
おそらく、このハシブトガラスの番いは、いつもネイチャーセンターの屋根にとまっている常連個体ではないかと思うので、来館される皆様も出会う機会が多いと思います。ぜひハシブトガラスを見かけたら、その行動に注目してみてはいかがでしょうか。
カラスの行動はとても興味深く、観察していて飽きません。
(きりぎりす)