現在、開催中のデコイ展のこぼれ話です。
今回、デコイ公募展のコンペティション部門で審査委員長をして頂いた
内山春雄先生によると、
デコイは、アメリカの歴史のシンボル。
新大陸に渡った移民たちが、食料も何もない最初の冬にネイティブ・アメリカンの真似をしてデコイを水辺に浮かべ、狩猟して冬をしのいだ。
「デコイづくり」は、新大陸での移民たちの最初の職業であり、象徴。
デコイを彫って贈ることは、最高のプレゼントの一つとされている。
とのお話でした。
昨日、そんな話を偶然来館されていた以前の上司の方にお話したところ、
「あぁ、カナダにいるときに5~6匹もらったよ。」とのこと…。
身近にそんな新大陸の文化を体験された方がいたことに、少し驚きました。
アメリカの東海岸で訪問したお宅に飾られていたコハクチョウのデコイ(神谷提供)
今回、古いデコイとして展示している西村コレクション(島根県立三瓶自然館サヒメル所蔵)を集めた西村公介(きんすけ)も、アメリカの東海岸でそんな新大陸の文化を体験した一人なのでしょうか。彼は、236点ものデコイをコレクションしています。
米子水鳥公園 水鳥のバードカービング・デコイ公募展
平成31年1月6日(日) まで
米子水鳥公園 ネイチャーセンター 視聴覚室で開催中です。