2024年7月24日水曜日

意外な樹に虫が集まっていた!

今年は園内の樹木の樹液の出が悪く、カブトムシやクワガタムシが少ないのですが、普段虫が集まらない樹に虫が多数集まっていて驚きました。

トウネズミモチに群がっていたシロテンハナムグリ。9:47撮影。
















ゴマダラチョウもやってきていました。9:46撮影。















トウネズミモチの幹からは、樹液が出ているようには見えません。しかし、カメムシたちがあちらこちらで吸汁していたので、もしかしたら、カメムシたちが吸汁していた跡からわずかに浸み出た樹液に集まっていたのかもしれません。
吸汁中のアオツヤカメムシ。9:43撮影。















同じく吸汁中のチャバネアオカメムシ。14:01撮影。



















これまで、トウネズミモチの花にはたくさんの虫が集まっていましたが、幹にこれほどたくさんの虫が集まっているのを見たのは初めてです。意外と虫に人気の樹木なのですね。

マテバシイの樹皮を食べ歩いていたホシベニカミキリ。最初にかじっていたと思われる辺りからは樹液がにじみ出ていました。9:40撮影。



















マテバシイの樹液に集まっていたコクワガタとカナブン。14:30撮影。















コクワガタは、正面にいるカナブンに対しては時々威嚇していましたが、後ろからやってきたシロテンハナムグリには無反応で、どんどん体の下に潜り込まれていました。このままだと樹液を横取りされてしまうかも?14:30撮影。
















アキニレにやってきたサトキマダラヒカゲ。ごく普通に見られるチョウですが、園内には幼虫が育つ笹薮がないので、見られる機会は少ないです。9:51撮影。



















近頃、ようやくカブトムシが見られるようになってきました。しかし、数は少なく、サイズも小さめです。9:53撮影。















セッカが虫をくわえて飛んでいました。
近くの草むらの中で子育て中のようです。14:33撮影。















セッカは、空中で翼をたたんだり羽ばたいたりを繰り返し、
波状飛行をします。14:33撮影。















スズメの幼鳥が、何か大きなものをくわえて振り回していました。
撮影して拡大してみると、くわえていたものはセミの幼虫でした。
羽化しようと土から出てきたところを捕らえたのかな?
くちばしではうまく引き裂けないので、くわえて振り回すことで、
一口サイズにちぎって食べていました。14:47撮影。
















昼間の猛暑の中、虫や鳥たちは黙々と各々の仕事に勤しんでいましたが、それを観察する人間の方が暑さに耐えられません。屋外の生き物観察には、暑さが厳しくなる前の開園直後か、暑さがおさまってくる夕方がおすすめです。

園内の動植物は採集できません。
また、いうまでもありませんが、
閉園中に園内に侵入することも固くお断りします。
カブトムシやクワガタムシなどを見つけても、
触らずに観察して頂きますよう、ご協力をお願い致します。

(きりぎりす)