少し前のお話しになりますが、
7月2日のことです。
園内の生き物の様子を見て回っていたところ、
全身が赤銅色のマメコガネを1匹見つけました。
普通、マメコガネは胸が金緑色で背中(前翅)が赤銅色をしています。
全身が赤銅色のマメコガネは見たことがありませんでした。
周りにはふつうのマメコガネもたくさんいましたが、
赤いのはこの1匹だけでした。
珍しいと思い、デジタルカメラで撮影してみたところ、
なんと全身赤銅色に見えているマメコガネが、
普通の色に写っているではありませんか。
マメコガネの体色は構造色で、
光の状態によってさまざまに変化します。
しかし、フラッシュを使わずに
同じ角度から観察・撮影しているのに、
肉眼で見えている色とカメラに写る色がこんなに変わるとは、
何が影響しているのでしょう。不思議な出来事でした。
これが普通のマメコガネ。
そして、こちらが全身赤銅色に見えていたマメコガネ。
胸の色は赤銅色ではなく金緑色に写っています。
この写真では普通にしか見えないのが不思議。
(きりぎりす)