2022年4月16日土曜日

オオタカvsハシブトガラスのペア

今日はやや肌寒かったものの天気は良く、行楽日和かと思いましたが、来園者は少なめでした。園内が静かだったせいか、普段来園者が往来している園路で、オオタカが獲物を食べようとしていました。

13:24撮影。










すると、背後からハシブトガラスが近寄ってきました。13:24撮影。










仕方ないので、獲物をひきずって移動するオオタカ。13:24撮影。










石垣を飛び越えて樹木の茂みに獲物を運ぶオオタカ。しかし、カラスはその様子を見ているので、獲物を隠す効果は全くありません。

























獲物を隠してカラスと対峙するオオタカ。カラスはペアでした。カラスのペアは、オオタカを挟み撃ちにしていました。13:25撮影。















オオタカは1羽ずつ威嚇・攻撃していました。13:25撮影。














カラスにドロップキックを見舞うオオタカ。しかし、カラスは寸前のところで爪をかわしています。13:25撮影。




2羽のカラスに翻弄されるオオタカ。13:25撮影。



オオタカもかなり頑張りましたが、2羽のカラスを同時に相手にするのは分が悪すぎました。結局オオタカは、獲物を食べる前にカラスに奪われてしまいました。

オオタカが隠した獲物を茂みから引きずり出したカラスたちは、獲物を食べ始めました。そして、獲物の一部をちぎり取って、草むらに隠していました。カラスは大量の食物を入手すると、あちらこちらに分散して食物を隠す性質があります(貯食行動といいます)。13:27撮影。






2羽で力を合わせてオオタカから獲物を奪い取ったのですが、ペア同士で仲良く獲物を食べるのかと思いきや、相手が食べている獲物を強引に自分のところに手繰り寄せて食べる、ということを互いに繰り返していました。ペアなのでさすがにケンカはしませんでしたが、思いやりと譲り合いの精神は感じられませんでした。
13:29撮影。






普段お客様が歩いている園路で、このような光景が繰り広げられるのは、とても珍しいです。丁度立ち会っておられたお客様はとても幸運です。

追伸:
カラスが貯食した獲物の一部は、17:45ごろにきちんと回収されました。獲物を回収したカラスたちは、ネイチャーセンターの南端の屋根に獲物を運んで食べていたようで、南側の窓から外の風景を眺めていると、空からコガモの羽毛がちらちらと降ってきました。

(きりぎりす)