2024年11月20日水曜日

コハクチョウの大群が緊急避難!

開館前のネイチャーセンター前風景。
9月の子どもラムサールクラブで整備した砂浜に
オナガガモが多数群れていて、とても嬉しいです。
8:38撮影。















今朝もコハクチョウの「さんちゃん」が
確認できました。
さんちゃんは、シルエットの方が
3の形に曲がっている首がよく分かります。
8:42撮影。















今日は青空と雪化粧の大山風景が
とても美しかったです。
お昼頃に、北の空からコハクチョウの群れが
舞い降りてきました。12:01撮影。
















上空にコウノトリが3羽飛んでいましたが、
いつもどおり園内には降りて来ず、
北へ飛び去ってしまいました。
12:25MARUKOME撮影。
















前浜の常連である足環付きカワセミ(左)が、
もう1羽のカワセミとディスプレイを交わしていました。
足環付きがオス、右の個体はメスだったので、
求愛かもしれません。14:28MARUKOME撮影。













突然、コハクチョウの大群が南西から、
大きな声で鳴きながら次々と飛来してきました。
16:00撮影。














これは、安来の採食地で非常事態が起きた証拠です。
案の定、地元の方から連絡があり、
コハクチョウが群れていた田んぼで
鳥インフルエンザの糞便採集が行われたそうです。
16:03撮影。













どんどん賑わっていく園内。16:05撮影。
















コハクチョウの群れが続々と飛来する混乱の中、
ズグロカモメもさりげなく飛来しました。
16:07撮影。





この他にも、ガン類が14:21に南西から飛来しました。
これも不自然な現象で、恐らく糞便採取が行われて
逃げて来たものと思われます。
マガン80羽、ヒシクイ16羽が
マガン半島に集まっていて、17:21に
西へ飛び去りました。16:11撮影。












青空と雪化粧した大山、コハクチョウの群れが揃い、
素晴らしい景色になりました。
まるで北へ渡る直前の時期のような景色です。
16:42撮影。
















16:59撮影。















ヘラサギ5羽は健在でしたが、
ほぼ一日中、姿が見えませんでした。
夕方に、ようやくタカの茂み前の半島先端に
全員集合しました。16:49撮影。











今日は大変景色がよく、鳥にも活発な動きが見られ、
とても面白い一日でした。

このように米子水鳥公園は、
コハクチョウは、ハクチョウやガン類にとって、
非常事態が起きた時の緊急避難先となっています。

(きりぎりす)

2024年11月17日日曜日

香川さん旅立つ

昨日の夕方、閉館時間前にコハクチョウが
続々とねぐら入りして大賑わいだったので、
今朝はもしかするとコハクチョウが1000羽近く
いるのでは?と期待していたのですが、
数えてみると600羽くらいでした。7:02撮影。












このコハクチョウ一家は幼鳥を7羽も連れていました。
カルガモ並みの子沢山な親子ですが、
迷子も混じっているのかな?7:41撮影。















続々と飛び立つコハクチョウたち。
今朝はほとんど風がなく、ハクチョウたちは
左奥から右手前に向かって飛び立つものが多くて
見応えがありました。
右から2羽目に首が3の形に曲がっている
「さんちゃん」が写っています。
8:15撮影。















多くの来園者にご利用いただいている、
彦名東橋そばの観察広場。
ここは、来園者だけではなく
カルガモたちの憩いの場でもあります。
人がいない時は、このようにカルガモたちが
くつろいでいます。
11:59撮影。












以前ご紹介しました、
右顔面に傷を負っているオオバンは、
今でもネイチャーセンター正面左手で
元気に過ごしています。
以前は右目が腫れていて開いていないように
見えましたが、今は目がぱっちり開いていて、
頭の傷もやや小さくなったように思います。
12:10撮影。















またヘラサギが前浜左端の柵にとまっていました。
意外とここを気に入ってるのかな?
13:20撮影。















今日はヘラサギが5羽いました。
香川さんの姿は無く、昨晩のうちに旅立ったようです。
これは予想どおりで、
いつも秋の渡り時は水鳥公園に1日しか滞在しません。

夕方に前浜に全員集合したヘラサギたち。
16:12撮影。















16:16撮影。


お昼頃から雨が強まり、
空が一気に暗くなりました。
悪天候のためか、コハクチョウたちはかなり早めに
採食から帰ってきました。
16:17撮影。
















ヘラサギの香川さんは、
無事にお気に入りの越冬地である
香川県に到着しているでしょうか。
何か情報が得られましたらお知らせします。
→11/20追記:
11/18に香川県のため池で確認されました。
3月にまた飛来してくるのを楽しみに待ちましょう!


(きりぎりす)

2024年11月16日土曜日

ヘラサギの香川さん到着!

今朝は景色が白く霞んで遠景がよく見えませんでした。
コハクチョウが630羽くらいいて、
またちょっと数が増えました。
安来に移動する以上に新たに渡ってきている、
ということなのかな?
8:38撮影。















早朝からカモ島の右端でヘラサギが1羽
眠っていました。
最近居ついている5羽のうちの1羽だと
思っていたのですが…。8:16撮影。
















お昼頃、最近よくヘラサギたちが集まっている
300m先の短い半島の先端に、
ヘラサギが5羽集まっているのに気づきました。
あれ、今カモ島にも1羽いるから、
ヘラサギが1羽増えている!12:04撮影。
















もしかして、朝から目の前でずっと眠っているのは
香川さんでは?と思い、くちばしに注目。
今日はゆるやかな東風で、風下であるこちら側を
なかなか向いてくれなかったのですが、
ちらりと見えたくちばしの模様から、
ようやく香川さんであることが確認できました。

ようこそ!今季もよくぞ渡ってきてくれました。
待ってましたよ!12:15撮影。















遠くにいたヘラサギのうちの1羽が、
ネイチャーセンターに向かって飛んできました。
新入りの1羽を確認にきたのかな?
12:41撮影。















カモ島に降りるかと思いきや、
香川さんの頭上を通過して、
元々いた場所へと帰っていきました。
12:41撮影。
















朝からずっと眠りっぱなしだった香川さんが、
ついに動き始めました。
香川さんの特徴である純白の美しい翼を開きました。
12:45撮影。















水を繰り返し飲み始めた香川さん。
何気ない行動ですが、よく考えてみると
ヘラサギが水を飲む様子を観察した記憶が
思い当たりません。
あの形状のくちばしで、
うまく水を掬いとれるのかな?12:47撮影。






























ようやくくちばしの模様をバッチリ見せてくれた
香川さん。しわ状の模様と先端の黄色斑の形から、
間違いなく香川さんです。12:48撮影。
















香川さんを観察している時、
遠くから賑やかなコハクチョウの声が聞こえてくるので、
どこから聞こえるのか空を見渡すと、
北から大群がやってきました。12:53撮影。















しばらく上空を旋回していましたが、
ほとんどは南西へ飛び去り、
数羽が園内に降りてきました。12:54撮影。















既存のヘラサギのうちの2羽が、
香川さんがいるカモ島にやってきました。
合流した際に3羽で挨拶?を交わしていましたが、
香川さんは一人で過ごしたいようで、
2羽から離れていました。15:42撮影。
















香川さんは昨年は8日に到着していたので、
今年は8日遅れでした。
今季も元気な姿を見られてよかったです。
香川さんは半日ほぼ眠りっぱなしでした。
大陸から直接ここへ渡って来て、
お疲れだったのかもしれません。

香川さんには、
明日以降も米子でゆっくり過ごしてほしいところですが、
秋の香川さんはいつも一日しか滞在しません。
明日の朝には、
越冬地の香川県に移動していると思います。


(きりぎりす)

2024年11月15日金曜日

コハクチョウ半減・オオジュリンの渡り最盛期!

暗い曇天の朝でした。7:12撮影。










コハクチョウは490羽くらいで、
先日のピーク時と比べると半減していました。

安来で先行して水を張っている田んぼに
約半数が移動していると思われます。
半減したとはいえ、まだ500羽近くもいるので、
けっこう賑やかです。7:26撮影。










今朝もヘラサギ5羽は健在でした。
若鳥1羽が前浜にやってきました。
11:27みとら撮影。















今日は園内に居残るコハクチョウはおらず、
昼までにすべて採食に出かけました。
写真左下の2羽はコブハクチョウです。
14:46撮影。















近頃園内に居ついているコブハクチョウ4羽は、
つがいと独身2羽のようです。
仲良く寄り添って水を飲んでいるコブハクチョウのつがい。
他の2羽は基本的に別行動で、時々合流します。
14:48撮影。
















本日行いました鳥類標識調査で、
オオジュリンが3週連続で100羽以上捕獲できました。
近年、オオジュリンがこれほど連続して
多数捕獲できたことはなく、2015年以来です。

多数捕獲されたオオジュリンの中で、
くちばし先端がくいちがっている個体がいました。
この個体は右中趾の爪も異常に長く、
体の一部にこのような奇形が見られましたが、
生後1年以上経過した成鳥で、
特に問題なく暮らせているようです。
















ホオアカ雌・幼鳥。
















カシラダカ雄・幼鳥。















ホオジロのオスの成鳥と幼鳥が、
2羽まとめて捕獲できました。
追いかけっこ中だったのかな?
こちらは幼鳥。















そして、こちらは成鳥。
外見はほぼ一緒でしたが、
虹彩色と頭骨の成長度合いが異なっていました。
鳥の年齢の識別は、
いろいろな部位を精査しなければならず、
難しいです。















今日の鳥類標識調査結果:
・オオジュリン 120羽(R8)今季最多数更新!
・ノゴマ    1羽     まだいた!
・ウグイス   2羽
・カシラダカ  1羽 
・ホオジロ   2羽
・ホオアカ   1羽 
以上6種類、127羽(うち再捕獲8)

足環付きの個体を8羽も回収できたことも、
近年の調査では稀です。
この調査はただ標識を付けるだけではなく、
標識鳥の回収も大きな目的なので、
大きな成果となりました。

(きりぎりす)

2024年11月14日木曜日

今日のいきものたち20241114

前浜によく現れる足環付きのカワセミ。
あまり逃げないので観察・撮影しやすく、
常連さんに人気です。11:15撮影。
















ペリットを吐こうとするカワセミ。
吐かれたペリットは左下へ落ちていきましたが、
写真に写りませんでした。11:17撮影。















近頃は園内で珍鳥扱いとなっているバン。
11:23撮影。


昼間に園内でくつろいでいたコハクチョウの群れ。
昨晩に多数飛来したようだ、
と常連さんがおっしゃっていたので、
昨晩新着でお疲れのグループかもしれません。
12:50撮影。


園路で見つけたアキアカネ。
赤とんぼの代表種ですが、
近頃はとても少なくなりました。12:52撮影。
















園路の突き当り近くのナワシログミの花が満開で、
周囲に甘い香りが充満しています。
来春に赤い実をつけて、
春の渡り鳥の食物として喜ばれます。12:53撮影。
















ネイチャーセンター外側は私の縄張り、
と威張っている?イソヒヨドリ。13:02撮影。















昨日はお昼過ぎに目の前に飛来したヘラサギたちですが、
今日は300m先のタカの茂み前の半島先端で
ずっと落ち着いていました。15:43撮影。















さりげなくタゲリが2羽飛来して、
ウラギクの池に舞い降りました。
園内ではあまり見られない鳥ですが、
この秋は比較的よく現れます。15:59撮影。















かなり早めにねぐら入りしたコハクチョウ。
16:04撮影。



























前浜のオナガガモの群れの合間を
浮き沈みしていたカイツブリ。16:06撮影。
















多くのお客さまが前浜に飛来するのを待っていた
ヘラサギが、ついに動きました。
前浜に向かって飛んできました。16:06撮影。















目の前に着水!16:07撮影。


大きな声で鳴きながら、
オオハクチョウの幼鳥2羽が南西から飛来してきました。
16:22撮影。


オオハクチョウがつばさ池に着水後、
真っ先にコブハクチョウが最大限の威嚇姿勢で
オオハクチョウたちに接近!
しかし、しつこく追い回したり、
襲いかかかったりはしませんでした。
今いるコブハクチョウはとても大人しいです。
16:24撮影。















16:30撮影。















次々と目の前に飛来してきたヘラサギ。16:34撮影。















園内でずっとくつろいでいたコハクチョウたちが、
南西へ飛び立ちました。長旅の疲れが癒えたのかな?
16:39撮影。
















ヘラサギの最後の1羽が飛来。
西日でピンク色に染まった翼が、
まるでトキのようでした。16:40撮影。















5羽全員が揃ったとたん、
入り乱れてじゃれ合い始めたヘラサギたち。
今季のヘラサギたちはとても活動的で面白いです。
16:40~16:41撮影。



ネイチャーセンターから見たヘラサギ風景。16:54撮影。


先ほど飛来してきたオオハクチョウの幼鳥は
1羽合流して3羽になりました。
親鳥とはぐれた迷子のようです。
その後、コハクチョウのつがいの後について
泳いでいて、まるで親子のようでした。
16:57撮影。















ようやくヘラサギがネイチャーセンター目の前にやって来るようになってきました。
近くでヘラサギを観察したい方は、夕方がおすすめかもしれません。

(きりぎりす)