2025年7月10日木曜日

14年ぶりの面白い生き物を発見!

ヒナ1羽のカルガモの親子が目の前にやってきました。
9:15撮影。















ヒナが1羽だけ大きな親子が、シギ島にやってきました。
9:56撮影。













私の視線に気づいて、シギ島から離れていくヒナたち。
親鳥よりも早く退避し始めたことに感心しました。
かなりのしっかり者たちです。
大きなヒナが小さなヒナたちを引率しているように
見えました。9:56撮影。















カモ島の裏へと退避するヒナたち。
配置や角度によっては、異質な1羽の大きさが
かなり際立って見えたり、
ほとんど目立たなかったりします。
この写真ではかなり大きく見えますね(右端)。
9:57撮影。












近頃、シギ島にコチドリがよくやってきます。
これは子育てが終わったつがいかな?
11:57撮影。















関係性が不明なオオバン2羽もシギ島に上陸。
12:02撮影。















しばらく姿が見えなかったイソシギが、
近頃シギ島にやってくるようになりました。
この個体は幼鳥で、水鳥公園の近辺で
生まれ育ったのかな?
12:05撮影。















猛暑の中、目を細めるイソシギとコチドリ。
12:05撮影。















施設管理員のFさんが、
面白い生き物を見つけて教えてくれました。
この写真の中にいるのですが、分かりますか?
14:21撮影。
















正解は、ここでした!
















こちらが右の個体。14:20撮影。















そして、こちらが左の個体。
2匹とも、拡大してもよく分からないほど、
見事に枝に化けています。14:20撮影。















そこで、指の上に乗せてみました。
こうすれば、ようやくイモムシであることが
分かりますね。
これは、トビモンオオエダシャクというガの幼虫で、
いわゆる尺取虫です。
その中でもかなり大きく、
全長90mmになるものもいます。
日本のイモムシ界ではトップクラスの長さです。
10:24撮影。
















今回見つかった個体は、80~85mmくらいでした。
















正面顔。この猫耳頭がチャームポイント。

2022年に開催した米子水鳥公園昆虫総選挙では、
20種類中12位に選ばれ、
翌年のオリジナル昆虫カレンダーに掲載されました。
14:25撮影。















トビモンオオエダシャクは擬態が見事すぎて、
探して見つかる虫ではありません。
今回は運よく2個体が見つかり、
じっくり観察できました。
2011年7月以来、14年ぶりです。

カナブン、シロテンハナムグリ、シラホシハナムグリが
仲良く頭を突き合わせて樹液をなめていました。
今年はなかなかカブトムシやノコギリクワガタに
会えません。14:31撮影。















シラホシハナムグリが枝に刺さっていました。
猛暑の中、夢中で樹液をなめています。
14:33撮影。















ネイチャーセンター正面の杭にとまっていたカワウ。
ちょうど今が換羽期で、
古い羽と生え変わった新しい羽が混在しているのが
よく分かります。15:12撮影。















シギ島にいたこのカルガモも、
全身の羽毛の摩耗・退色が進んでいます。
これから全身を換羽して秋を迎えます。
15:14撮影。















今日のカルガモの親子は、
ヒナが1羽、2羽、4羽×2組、6羽の計5組が
確認されました。
ハジロカイツブリの夏羽がまだいますが、
700mくらい先にいるので遠すぎてよく見えません。

(きりぎりす)

2025年7月7日月曜日

気になるオオバンのペア 

ネイチャーセンターの左前方のヨシの島にいつも気になるペアの鳥がいます。

 オオバンです。いつも二羽でいるので営巣するのではと思って観察しているのですが、

巣材をくわえ巣を作っているようなことも、1羽の姿が見えなくて抱卵のしているのかと思うようなこともありません。

ただ、いつも仲良く二羽ですごしています。

2017年8月にオオバンがこのあたりで巣を作って抱卵したことがありました。

その時は、繁殖に失敗したのですが、いつか米子水鳥公園でオオバンが琵琶湖のように繁殖するようになるのではと思っていますが、今年もそうはならないようです。











もしかしたら、この2羽は同性で番(つがい)と思っているのは人間だけかもしれません。

常に一緒にいるこの2羽の関係とても気になります。


(ポタチャン)


2025年7月6日日曜日

今年のカモの親子はなんだか変!

現在、カルガモの親子が5組確認されています。
内訳は、小さなヒナ1羽、小さなヒナ2羽、
大きなヒナ4羽が2組、中くらいのヒナ6羽です。
このほか、交雑個体の親子(大きなヒナ11羽)
もいます。

昨日から確認されているヒナ2羽の親子。
今見られる親子の中で、
最もヒナが幼くてかわいいです。8:30撮影。















こちらはかなり前から確認されている
ヒナ4羽の親子。
ご覧のとおり、かなり成長していて、
親鳥に近い大きさになっています。8:40撮影。
















シギの入り江で一休み中のヒナ6羽の親子。
実はこの親子はちょっと変で、
ヒナの1羽が他よりも明らかに大きいのです。
ヒナだんごの左から2羽目に注目。
10:40撮影。













一番左のヒナに注目。11:15撮影。












右から2羽目のヒナに注目。11:15撮影。













通常、カルガモの卵はほぼ同時にふ化するので、
ヒナたちの日齢は均一です。
ところが、この親子のヒナの1羽は、
ほかのヒナ5羽と比べて明らかに日齢が
数日進んでいます。
このことから、この大きなヒナはよその子で、
何らかのきっかけでこの親子と合流して受け入れられ、
一緒に行動しているのではないかと思います。
カルガモの世界にも里子制度があるのではないか、
と思わせる事例です。

今年のカモの親子はいろいろあって、
なんだか変です。


つばさ池の浄化設備の調整小屋の上に、
ハシボソガラスがいました。
ここには、県内で絶滅寸前だったヒメシロアサザを
2005年から生息域外保全しているコンテナが
並べてあるのですが、
これがカラスたちの憩いの場になっていて、
日常的に水飲み場や水浴び場として
利用されています。10:58撮影。















ネイチャーセンター目の前の岸辺にいた
セグロセキレイの幼鳥が、
突然コロンと横倒しになりました。
何が起こったのかな?11:49撮影。















体調が悪いのかと思って心配しましたが、
目はぱっちりとしています。11:49撮影。















しばらくするとぱっと起き上がり、
水辺を早足で歩きまわって、
頻繁に小さな虫を捕えていました。
とっても元気です。11:49撮影。















このセグロセキレイは、
横倒しになった際におなかを陽に向けており、
やや尾羽を開いていました。
おそらく日光浴をしていたのだと思います。

7/4にも、メダカ池の前の園路にキジバトが2羽
やってきて、片翼と尾羽を広げて陽に当てて
日光浴を始めました。

キジバトの日光浴は時々見かけますが、
セグロセキレイでは初めて見ました。

このほか、クロハラアジサシの11羽の群れが
飛来しました。
今日は遠くばかり飛んでいましたが、
先日飛来した群れも初めは遠かったけれども、
後日ネイチャーセンターに接近してきました。
今回の群れも、明日以降に近くに来てくれるかも
しれません。

(きりぎりす)

2025年6月29日日曜日

実はカルガモの親子ではありません

今、園内で毎日姿を見せているカモの親子は、
ヒナ11羽とヒナ4羽の2組です。

これまで、ヒナ11羽の親子をカルガモの親子として
紹介しておりましたが、
実は、この親子はカルガモではありません。
親鳥がマガモとカルガモの交雑個体と思われ、
その相手をカルガモと仮定して、
この両親から生まれたヒナたちは、
カルガモ3/4・マガモ1/4の交雑個体になると
思っていました。

ところが、ヒナが成長して幼綿羽から幼羽に換羽が進むと、
マガモの特徴が強く現れていることに気づきました。

交雑個体であるメス親の相手は、
どうやらマガモ(アイガモの可能性もあり)のようです。
つまり、その子たちは、
マガモ3/4・カルガモ1/4の交雑個体、
ということになります。

交雑個体の親子。
ヒナたちはほぼマガモの姿をしています。
16:06撮影。













一方、こちらはヒナ4羽の親子。カルガモです。
16:07撮影。













双方のヒナの姿の拡大写真がこちら。
上が交雑個体、下がカルガモのヒナです。
顔と体の模様に注目して比較してください。




















もうすぐ7月ですが、
今季はなかなかカルガモの親子の数が増えません。
そのため、今観察できる鳥で一番人気なのは、
萱島で集団営巣しているカワウとサギ類です。

(きりぎりす)

2025年6月27日金曜日

危機一髪!

昨日、ネイチャーセンター前の浅瀬に、
丸いうごめく物体を発見。6/26 10:59撮影。
















正体はスッポンでした。
毎年梅雨時に前浜に現れて、
産卵場所を探す様子が観察できます。
6/26 11:00撮影。
















潜水して去っていくスッポン。
お気に召す産卵場所が見つからなかったようです。
6/26 11:00撮影。















昨日もクロハラアジサシの群れが飛来しました。
6/26 13:20撮影。















一昨日の14羽も壮観でしたが、
昨日はさらに増えて17羽が乱舞しました。
風上であるネイチャーセンターに向かって
飛んでくる群れ。6/26 16:26撮影。













一昨日は300m先を飛んでいましたが、
昨日はネイチャーセンター目の前を乱舞しました。
6/26 16:33撮影。















するとそこに突然、
ハヤブサが飛び込んできました。
狙いを定めて急反転するハヤブサ。
6/26 16:34撮影。
















急降下して、ネイチャーセンターの目の前で
クロハラアジサシ1羽を捕獲寸前まで追い込みましたが、
地上に激突するのを回避してあきらめました。
まさに危機一髪でしたが、
超低空飛行で身をかわしたクロハラアジサシの勝ちでした。

再び急上昇したハヤブサ。6/26 16:34撮影。
















悔しそうにこちらをチラ見しながら
飛び去ったハヤブサ。6/26 16:34撮影。
















昨日はその後、
クロハラアジサシの群れは戻ってきませんでした。

そして、今日もネイチャーセンター前に
スッポンが現れました。11:04撮影。















今回は少し上陸しましたが、
結局池に帰ってしまいました。
スッポンはとても用心深いカメです。11:08撮影。















今日もクロハラアジサシが飛来しましたが、
3羽だけでした。

一昨日ご紹介しました、
261種類目の鳥「レンカク」は、
昨日、今日と姿を見せませんでした。
一昨日の晩は激しい雷雨だったので、
それが影響したのかな?

(きりぎりす)

2025年6月25日水曜日

261種類目の鳥とクロハラアジサシ14羽

今朝9:35に、当園初記録の鳥を発見しました。
261種類目になります。

こんな鳥です。10:05撮影。
















16:40撮影。















17:03撮影。


この鳥は一日中いました。
昨日の休園日に出勤していたみとらによると、
昨日もそれらしき鳥が1羽いたということなので、
もしかしたら昨日からいるのかもしれません。

もう一つのニュースは、
クロハラアジサシの14羽の群れが飛来したことです。
300m先の3本杭を奪い合うクロハラアジサシたち。
14:36撮影。














タカの茂み横の入り江の杭に群れるクロハラアジサシ。
その背後をカルガモの親子が泳いでいました。
ヒナが幼く、新顔と思われます。
ヒナの数は6羽かな?14:49撮影。













これだけまとまった数のクロハラアジサシが
飛来したのは初めてかもしれません。
中には、まだ夏になる前なのに、
もう冬羽に換羽した個体もいます。
17:12撮影。















繁殖期真っ只中の時期なのに、
鳥の移動を感じる一日でした。

野鳥の世界では、もう繁殖が終わって、
早くも越冬地への移動を始めているのかな?

(きりぎりす)