近頃、園内のつばさ池(大きな池)にはまだたくさんの冬のカモがいます。しかし、これらは園内に冬から居残っているのではなく、春の渡りの途中で羽休めで新たに飛来したものと思われます。近頃はスズガモの100羽前後の群れがいて、キンクロハジロと並んで最も多いカモとなっています。写真左端にズグロカモメも写っています。
コハクチョウの吉田さんは今日も健在です。しかし、連れ合いのコブハクチョウ「てっちゃん」は、4/15を最後に姿を見せません。どうしてしまったのでしょうか。
園内を散策されたお客様から、Jr.レンジャーの森の中でオオルリを見たと教えていただき、早速見に行ってみると、本当にいました。オスでした。
過去にも同地で見たことがありますが、飛び去る後ろ姿を一瞬見ただけだったので、じっくりと対面するのはこれが初めてです。
普段は高い木の枝にとまっているのを見上げて観察する鳥ですが、ほぼ水平の高さで観察できるのは、渡ってきたばかりのこの時期ならではです。
しかし、私が4/16にJr.レンジャーの森で見た青い鳥はオオルリではありません。その正体が気になりつつも再会できる見込みは薄く、ほぼ諦めていたのですが、突然茂みから目の前にルリビタキが飛び出してきました。私が見た青い鳥に最も雰囲気が似ている鳥です。
園内で確認されたのはこれが初めてで、在来種240種類目の鳥となりました。
辛うじて撮影できた証拠写真。今回見たのはメスでした。4/16に私が見た鳥はもっと青が濃かったので、ルリビタキだったと仮定しても別個体です。
青い鳥探索のついでで度々見かけたアオジ。シロハラにもよく出会いました。
一方、こちらはつばさ池(園内の大きな池)の岸辺の草地です。
そろそろ来ないかな、と期待していた鳥、オオジシギも発見!
やはり春のレギュラー鳥なのかもしれません。
水鳥公園ではタシギは水辺によくいるのに対して、オオジシギは丈が低い草地の中にいることが多いです。
この他、ネイチャーセンター脇の茂みからノゴマのオスも1羽現れたそうです。
今日は、普段園内ではなかなか観察できない珍鳥が次々と現れた、面白い一日でした。
皆さんも、今の時期に園内を注意深く探索すると、思いもよらない珍しい鳥と出会えるかもしれません。その際にはぜひ、職員にお知らせいただけたら幸いです。
(きりぎりす)