朝から美しいアマサギがいて盛り上がっておりましたが、その後さらに珍しい鳥が現れました。※注:この春に現れている「珍鳥」と呼んでいる鳥たちは、米子水鳥公園では珍しい鳥という意味であって、全国的に珍しい鳥というわけではありません。
キョウジョシギです。園内では12例しか記録がありません。ネイチャーセンター正面中央の島に飛来し、ほんの一瞬ではありますが目の前の岸辺にもやってきました。
キョウジョシギ、ツルシギ、ハマシギ、ウズラシギがまとめて観察できるとは、中々贅沢な光景です。特に、生息環境の好みが異なるツルシギとキョウジョシギが一緒にいるのは珍しいです。さらにはタシギも合流していました。
4/19から姿が見られるウズラシギ。近頃は2羽でしたが、今日は一時姿を消した後、4羽現れました。1羽ごとに色の濃さが異なっていて面白いです。
珍しく吉田さんと夜を明かした「てっちゃん」。その後も水鳥観察桟橋向かいの草地で2羽寄り添っていました。吉田さんがしきりに鳴きながら首を高く上げ、頭を上下に振って「てっちゃん」を一緒に飛ぼうと誘っていました。そして、12:03に息を合わせて飛び立とうとしました。
しかし、当然吉田さんは飛び立てずに、池に突っ込んでしまいました。先に飛び立った「てっちゃん」は、吉田さんのもとに引き返してきました。
合流するたびに交わす求愛ディスプレイ。
このようなやり取りが毎回繰り返されています。吉田さんはてっちゃんと一緒に飛び立って水鳥公園の外へ出かけたい思いがあるようですが、いつもそれが叶いません。
今日もてっちゃんは、吉田さんから遠く離れる時がありました。
以下は2羽の行動記録です。
12:20 てっちゃん飛び去り姿を消す。
間もなく、吉田さんはてっちゃんの後を追って、
桟橋向かいの草地から500m先の半島まで移動。
13:01 てっちゃんが帰ってきて吉田さんと合流。
間もなく、てっちゃんのみ桟橋向かいの草地に移動。
各々離れて過ごす。
14:20 てっちゃん去る。
あいかわらずのツンデレ夫婦です。
今回2羽が一緒に過ごした時間は、およそ23時間半でした。さて、次に「てっちゃん」が現れるのはいつでしょう?
(きりぎりす)