今年の園内のウグイスは、ちょっと個性的な囀り方をします。一般的にウグイスといえば「ホー、ホケキョッ!」という囀りを連想されるかと思いますが、「ホー、ホーチョチョチョッ!」と囀るのです。ウグイスは、囀り始めの時期はおかしなリズムで囀り、時が経つにつれて次第に整ってくるものですが、この個体はどうやらこのリズムで囀りが仕上がっているようです。ちょっと変わっていますが、個性的で面白いので、私は気に入っています。
このように、野鳥のさえずりは、図鑑に書いてある典型的な囀り以外にも、地域によってかなり個性があるものです。人間に例えると、方言のようなものでしょうか。
このウグイスは、いつもすぐそばで囀っているのに、声がする場所をいくら探しても、不思議なくらい姿が見えません。そこで、今日こそはこの個性的な囀りの主の姿を拝もうと頑張りまして、ようやく姿を見ることができました。
鳴きながら茂みの中を縦横無尽に動き回るウグイス。鳴き声が聞こえる場所とかすかに揺れる枝葉を頼りに追跡し続け、ようやく茂みの隙間からチラリと姿が見えました。
粘った甲斐あって、ようやく鳴いている姿が観察できました!
落葉した木の枝に移って囀り始めたウグイス。
「ホ~、ホ~チョチョチョッ!」
今日のツルシギ。今年もネイチャーセンターの目の前で、ほぼ真っ黒な夏羽の姿を見せてくれました。長期滞在してくれて感謝です。しかしながら、ツルシギの夏羽への換羽は、いつも少し冬羽を残した状態で止まってしまいます。なぜでしょう?
いつもネイチャーセンターの横の芝生広場で、食べ物探しに勤しんでいるツグミが一羽います。今日は芝生広場に行ってこのツグミを間近で観察してみました。この個体はおおらかで、追い掛け回さずにじっとしていると、こちらを気にせず、かなり近くで観察させてくれます。
グミの種子を吐き出したツグミ。
美味しい果肉を提供したグミの思惑通り、種子散布に貢献しています。
コハクチョウの「吉田さん」。
予定どおり、今日は一人ぼっちの日です。いつもの場所でずっとお昼寝をしていました。今日は乱暴なコブハクチョウがやって来ず、平穏でした。