2023年5月18日木曜日

カルガモの親子今季初認!

今朝、開館準備中にカルガモの親子を見つけました。はじめは奥から手前に向かって泳いでいましたが、後に進路を(カモから見て)右に変え、池の北岸を目指しました。

北岸を目指して泳ぐカルガモの親子。隠れる場所がない丸見えの状態なので、親鳥は急いで身を隠せる北岸へヒナたちを連れて行こうとしていました。8:36撮影。











北岸にたどり着いた途端、ヒナたちは親鳥を追い越して自由気ままに泳ぎ始めました。親鳥はヒナの後を追いながら、ヒナを自由にさせつつ見守っていました。8:43撮影。










池の北岸から、ネイチャーセンターに向かって進路を変えました。このまま来れば、ネイチャーセンターの目の前にやってきてくれるかも?8:54撮影。










期待どおり、ネイチャーセンターに向かって接近していましたが、観察者に注目されているのを嫌って引き返してしまいました。9:56撮影。










ネイチャーセンター左手(池の北岸)で過ごしていたカルガモの親子ですが、いつの間にか反対側の南岸にいました。先ほどまで観察していた親子と別の親子かとも思いましたが、ヒナの数が同じで同時に確認される親子がなかったので、親子が北から南へ池を横断したようです。10:55撮影。










南岸に移動しても、ヒナたちのやんちゃぶりは変わりません。親鳥を追い越して、草むらを元気に駆け回っていました。この時、ヒナの行動にそれぞれ個性が表れていて、とても面白かったです。11:06撮影。










今日は珍しく、ネイチャーセンターからよく見える木の枝先にオオヨシキリがとまっていました。目の前を飛ぶユスリカに注目している表情が面白かったです。16:11撮影。










その後カルガモの親子は、シギの入り江周辺で過ごしていました。園路からかなり近くで観察できる時もありました。この時の撮影距離は約30mでした。16:21撮影。










今朝、出勤時にゴマダラチョウの蛹を見てみると、昨日の夜は傍らにとまっていたチョウがいなくなっていました。なお、この羽化殻は夕方に回収して、ネイチャーセンターのデジタル顕微鏡コーナーの観察用標本に追加しておきました。9:44撮影。












残された抜け殻を撮影しようと抜け殻に近づいたとき、どこからかゴマダラチョウが飛び出してきて、近くのネムノキの葉裏にとまりました。この個体が羽化した個体なのかは分かりませんが、もしそうだとしたら、まだ飛び去っていないのは意外でした。9:43撮影。
















夕方に、まだ近くにゴマダラチョウがいるかもしれないと思い探してみたら、本当にいました。なぜ羽化した場所から離れないのでしょう?17:01撮影。















翅を開いてじっととまっていたゴマダラチョウ。今日は羽化したての美しい姿は見られないだろうとあきらめていたのですが、じっくり観察できる機会に恵まれて感激しました。16:37撮影。



翅の裏の模様。春型は翅の裏が白っぽいのが特徴です。17:04撮影。



このゴマダラチョウはメスでした。
もしかしたら、自分が生まれ育った樹のそばでオスを待って交尾して、自分が育った樹に産卵するつもりなのかな?
この個体が昨日羽化した個体だったと仮定して、こんなことを想像しました。
結局、このゴマダラチョウは、一日中エノキのそばにいました。


いよいよカルガモの親子の観察シーズンが始まりました。ヒナの成長はとても早く、小さくてかわいい時期はあっという間に終わってしまいます。生まれたてのかわいいヒナを観に、ぜひお越しください。

ご注意:カルガモの親子は、いつも見える場所にいるとは限りません。

(きりぎりす)