世界湿地の日記念企画として、2/1~2/29まで開催しました「米子水鳥公園のゆかいな仲間たち総選挙2024」の開票結果を発表します。
トップ当選を果たしたのはカヤネズミでした。とてもかわいい哺乳類ですが、ネズミということで皆さんに「気持ち悪い」と思われるかもしれないと心配でした。それを上回るかわいらしさが評価されたのでしょう。
2位はタヌキでした。誰もが知る生き物でなじみ深いことと、冬毛でモフモフした姿がかわいいと高評価だったようです。
3位はツバメシジミでした。落選した生き物8種類中7種類が昆虫類だった中、上位当選を果たしました。鮮やかな青い翅の美しさが決め手でしょうか。
全体的に哺乳類の人気が際立っていました。しかし、キクガシラコウモリだけは不人気だったのが残念でした。それでも最後まで12位を競っていましたが、ヒメシロアサザに競り負けてしまいました。
昆虫類ではトンボ類とチョウ類が人気でしたが、鮮やかな黄色の翅が美しいキタキチョウの得票が伸び悩んだのが意外でした。13種類がエントリーしたうち、6種が当選、7種が落選し、人気のある種とない種がはっきりと分かれる結果となりました。
は虫類から唯一エントリーしたスッポンが、4位に入る大健闘でした。誰もが知る生き物であることと、コインサイズの赤ちゃんのかわいさが評価されたようです。
植物は、エントリーした3種がすべて当選し、花が美しい種類が人気を集めました。今後、園内で見られる野の花の総選挙を行ってみても面白いかもしれません。
この企画は、普段気にも留められないような地味な生き物たちにも注目して頂くことが狙いのひとつでした。その甲斐あって、マイナーな昆虫であるホンドニジゴミムシダマシと、有名だけど地味なケラが当選を果たしたことがうれしかったです。
落選した生き物たちも、私から見て魅力的なものばかりだったのですが、投票時に3種類しか選べない中で、他にもっと魅力的な生き物がいた、ということだったのでしょう。
期間中、のべ1,276名の入館者の皆さまに投票して頂きました。ありがとうございました。
これら当選した12種類の生き物を掲載したカレンダーをこれから制作し、10月からミュージアムショップで販売予定です。どうぞお楽しみに!
開票結果は、今日から3月31日まで、投票会場だったレンジャーカウンター前に展示します。当選した生き物にはリボンが付いています。
(きりぎりす)