2023年1月5日木曜日

5シーズンぶりのケアシノスリ登場!

今朝のネイチャーセンターからの風景。元旦以降、一日中コハクチョウが園内に居てくれます。今朝も8:35現在、47羽いました。この時期の標準的な数です。

 8:37撮影。










普通ならば、夜が明けると次々とコハクチョウたちが田んぼに出かけていくのですが、今日は逆に南西方向から舞い降りてきました。9:23撮影。












そして、9:45には75羽にまで増加。このように、日が昇っても園内でコハクチョウがのんびりしていて、朝のうちに外から次々と飛来してくるのは、2月末から3月の北帰行シーズンに見られる現象です。

まだ1月上旬なのに、まるで北帰行の時期のような雰囲気です。

500m先のマガン半島でくつろぐコハクチョウたち。10:20撮影。

















10:50頃、マガン半島の先端でハヤブサがオナガガモを捕らえていました。早速獲物の横取りを狙って、トビやハシボソガラスが集まり始めていました。

そして案の定、ノスリがやってきてあっさりとハヤブサから獲物を強奪。いつも通りの展開です。ノスリは現在の米子水鳥公園では最も獲物の争奪戦に強いタカです。
ハヤブサはしばらく急降下を繰り返して獲物の奪還を図りましたが、やがてあきらめてしまいました。
捕まっていたオナナガモは、ノスリがハヤブサの攻撃にひるんでいる隙に逃げようとしましたが、深手を負っていて素早く動けず、ノスリに押さえつけられてしまいました。
11:09撮影。
















翼を広げて獲物を隠し、独占するノスリ。その右隣にもう1羽ノスリがやってきましたが、この個体は獲物を奪おうとはせず、傍らで獲物を食べている個体をじっと見ていました。その一方で他のライバルは追い払い、まるで獲物を食べている個体を守っているように見えました。この個体は、獲物を食べている個体のつがい相手なのかな?11:10撮影。

















ネイチャーセンターからノスリたちの様子を観察していたら、突然ネイチャーセンター前に群れていたカモたちが一斉に飛び立ちました。猛禽がやって来たのかな?と思って辺りを見渡すと、ネイチャーセンターの背後からケアシノスリが飛んできました。2017年11月以来、久しぶりの記録です。
11:19撮影。




















ケアシノスリもノスリに劣らず、獲物の争奪戦に強いタカです。これからノスリの獲物を奪いに行くのでは?と思って観察していましたが、チュウヒやトビ、ハシブトガラスたちに追い回されて、東へ飛び去ってしまいました。

米子城跡を背景に、チュウヒとハシブトガラスに追われるケアシノスリ。11:22撮影。









せっかく飛来してくれたケアシノスリですが、飛来して間もなく園内のレギュラーメンバーたちから手荒い歓迎?を受けてしまったので、水鳥公園の第1印象がとても悪かったと思います。これに懲りずに、また戻ってきてくれるかな?

(きりぎりす)