2023年3月10日金曜日

今日の香川さんと「中海の生きもの展」の宣伝

今朝は春の黄砂や花粉で景色がかすむ中、つばさ池は144羽のコハクチョウで賑わっていました。

北帰行は着実に進んでいて、園内でこんなに大きな群れが見られるのもあとわずかです。



浅い水辺で、足で泥をかきまぜて食べ物を掘り出すコハクチョウと、おこぼれ狙いのカモたち。



コハクチョウの足元からニョキっと出てきたホシハジロ♀。ここまでされても怒らないのは本当にえらい。見習いたい。


次々と出発していくコハクチョウ。今日はみんな、安来の田んぼに向かって飛んでいきました。


助走のさざ波が、まるでブルーインパルスのようです。


こちらは滞在4日目の、ヘラサギの香川さん。
ご自慢の冠羽が、花みたいに広がっていました。

そんな香川さんの奥を、通り抜けたいコサギ。


恐る恐る、ゆっくり通りすぎて…

首を伸ばして…



ぐるっと回り込んで…


元の位置へ。


何がしたかったんだろう…



ヨシ原では、今日もオオジュリンがヨシの皮を剥いで、カイガラムシを探していました。

園内では久しぶりに、カンムリカイツブリの姿も。もうかなり夏羽に変わっています。


今日もネイチャーセンター前に現れた、ハチジョウツグミ。なんと昨日の寝ぐせがそのままです。


頭の羽は、短くてピッチリと並んでいるぶん、ひっくり返るとなかなか戻りにくいようです。

寝ぐせはさておき、伸びをしたときに見えた、鮮やかな尾羽が印象的でした


9:50頃、ふと気づくと香川さん(右)の隣に別のヘラサギが。体が大きく、エムちゃんではありません。じつは、新たにヘラサギが飛来し、今日は園内で4羽が確認されました。エムちゃんを含む残りの2羽は、ネイチャーセンターから500m先のマガン半島で休息していました。


夕方になり、採餌をはじめるヘラサギたち。ヘラサギはいつも夕方に活性化するので、採餌行動を観察したい場合は閉館前の夕方がおすすめです。

17時頃から、続々と帰ってきたコハクチョウ。18:00までに122羽のねぐら入りが確認されました。明日は早朝開館なので、お越しいただいた皆さんと北帰行が見れると嬉しいです。

最後に宣伝ですが、現在、境港市民図書館でヨシ原の生きものを取り上げた展示を行っています。展示では、境港市で10年以上、鳥を見守り撮影されている方から写真をお借りして、実際に現地で見られた鳥をご紹介しています。

ヨシ原の役割や、ヨシ原や農地にすむ鳥や昆虫について、パネル・写真・標本などで説明しています。(写真は展示の一部)

水鳥公園のヨシ原で見つかった、カヤネズミの巣も手にとって観察できます。

展示は、昨年7月にリニューアルオープンした境港市民図書館で、来週の月曜まで開催中です。個人的には、図書館そのものが非常に居心地がよく、図書も充実してオススメです。もしお時間がありましたら、
ぜひお立ち寄りください。お待ちしています!

(みとら)