2022年8月20日土曜日

大雨の中の鳥の観察は面白い!

今日は予報どおり、午後から大雨になりました。


大雨に打たれるコサギ。










カワウたちは、丸くなって雨に耐えていました。











サギやウは羽毛の防水性能が高くないので、

雨にさらされている姿は気の毒に見えます。



一方、大雨を喜んでいるかのような鳥もいました。

大雨の中、余裕の態度で頭を掻くカルガモの幼鳥。普段汽水に漬かってばかりいるので、大雨は貴重な淡水のシャワーで気持ちがよいのかもしれません。大雨にさらされると、みんな一斉に水浴びを始めます。











オオバンもカルガモ同様に、ハイテンションで水浴びに勤しんでいました。オオバンの羽毛の防水性能もカルガモに劣らないですね。










右のオオバンは、風切羽を一斉換羽中でした。
風切羽が生え揃うまで飛べません。








雨が収まると、丸くなっていたカワウたちが頭を上げ、翼を干し始めました。
わずかな雨の止み間でも羽を干そうとするのが面白いです。





雨の中で過ごす野鳥たちを観察するのは面白いです。
悪天候でも室内から快適に水鳥を観察できる、
水鳥公園ならではの楽しみ方です。

(きりぎりす)

2022年8月19日金曜日

「中海周辺の水草展」イトクズモが発芽しました

もうすぐ会期末の 「中海周辺の水草展」です。

やっとイトクズモが、発芽しました!

画面中央の糸みたいな緑の線が見えるでしょうか?









名前のとおり、まさに"糸くず"です。

イトクズモは、27年前に米子水鳥公園で鳥取県では初めて確認された植物です。

春~初夏に繁茂することが多い水草なので会期中は無理かと思っていました。

早速、プレートを発芽したら出そうと準備していたものに交換しました。















リュウノヒゲモは、水槽の生き物たちに大人気で、貝やメダカが集まってきます。ただ、夏の終わりと会期末を前にリュウノヒゲモの様子が少し元気がなくなってきたようです。


今回の展示会は[みなもかん]さんと共催で実施しています。

シマセンニュウようやく到着!

今年はシマセンニュウの初飛来を確認しようと、いつもよりも2週間早い、7月31日から秋の鳥類標識調査を開始したのですが、これまでなかなかシマセンニュウに出会えませんでした。

そして今朝の調査で、ようやく今年初のシマセンニュウを確認できました。7月末頃から渡ってきているのではと思って調査を始めましたが、今年はかなり遅い初飛来でした。

なお、一昨年と昨年は8/15,2019年は8/14、2018年は8/13が初認日でした。


やっと確認できたシマセンニュウ性不明・成鳥。

渡りの初期には、主に成鳥が捕獲されます。











これも同じくシマセンニュウ性不明・成鳥ですが、

くちばしが太短く見えた個体。

このように、同じ種類でも個体差があります。











シマセンニュウ性不明・幼鳥。

幼鳥が1羽だけ捕獲できました。

成鳥と比べると全体的に黄色っぽいのが特徴です。











オオヨシキリも2羽捕獲できました。

いずれも今年生まれなのですが、見た目がずいぶん異なりました。1羽は巣立ったばかりの幼羽、もう1羽は幼羽から全身の羽毛が抜け替わった第1回冬羽でした。


こちらは性不明、幼鳥。

全体的に羽色が淡く、羽毛が擦り切れています。














尾羽は幅が細くてスカスカです。オオヨシキリの幼鳥の尾羽には、羽毛が伸長するのに伴って生じる成長横線という縞模様がよく見られるのですが、この個体は尾羽の先端寄りに暗色の帯状に成長横線が表れています。まるでセッカの尾羽みたいです。











一方、こちらは性不明・第1回冬羽。

虹彩は幼鳥の特徴である灰色ですが、

羽毛は成鳥と変わりません。











尾羽も幅が広くしっかりしていて、新鮮です。










このように、今年園内で巣立ったオオヨシキリは、
全身の羽毛を交換してから越冬地へと旅立ちます。


今日の調査結果:
2022年8月19日(金) 晴れ
・シマセンニュウ N9羽
・オオヨシキリ  N2羽
以上、2種類、11羽(すべて新規)。

これから11月末ごろまで調査を行う予定です。今年はどんな鳥が記録されるのか、水鳥公園の主要な渡り鳥であるシマセンニュウ、コヨシキリ、オオジュリンが最大で何羽記録されるのか、楽しみです。

(きりぎりす)

2022年8月18日木曜日

これからはトンボの季節です

お盆が過ぎて、これまでたくさんいたカブトムシが

全くいなくなりました。秋の主役と交代ですね。


秋の渡り鳥もやってきているとは思うのですが、

まだあまり目立ちません。


そこで今、面白くなってきたのがトンボです。


今イチオシのトンボがこちら。ショウジョウトンボです。

オスは体が徹底的に赤いのが特徴。

もちろん、眼も真っ赤です。

夕焼雲を飛んだから?










ショウジョウトンボはネイチャーセンターの隣にある

メダカ池にいますが、いつもいるわけではありません。

私も出会うのに苦労しました。出会うには運が必要かも。

今年の2月に開催した昆虫総選挙で

第5位に選ばれた人気者です。


もっとも有名なトンボの一つ、シオカラトンボ。

シオカラトンボの眼はきれいな水色です。

青いお空を飛んだから?











池のほとりでショウジョウトンボたちを観察していると、

足元からギンヤンマが飛び出してきました。

オスとメスが連結していて、池の中の植物に産卵中でした。

前がオス、後ろがメスです。

こうして次世代へと命をつないでいきます。

メダカ採りをしていると一緒に採れる

ギンヤンマの幼虫は、大きくてカッコいいです。










このほかにも、トンボ池にはお尻の先が青く光る

アオモンイトトンボがたくさんいます。



ちょっと移動して、水鳥桟橋から大きな池(つばさ池)を眺めていると、

水面から延びる枯れヨシにコフキトンボがとまりました。

シオカラトンボと似ていますが、ずっと小さくて眼が真っ黒です。












そして園内上空には、淡いオレンジ色のトンボがたくさん飛び交っています。これらはウスバキトンボで、南の暖かい地域から世代交代しながら北上して、山陰地方にやってきました。そして冬になると寒さで全滅し、来年の夏に再び南から飛んでいるという、片道切符なトンボです。

秋の渡り鳥が目立ってくるまで、トンボウォッチングを楽しんでみてはいかがですか?

(きりぎりす)

2022年8月13日土曜日

早くもエゾセンニュウ飛来!

7月31日から始まった、秋の鳥類標識調査で、

本日、エゾセンニュウが今季初確認されました。


エゾセンニュウ 性不明・幼鳥。











4年連続です。

しかし、これまで捕獲されたのはすべて幼鳥で、

成鳥はまだ未確認です。

ところで、

この個体はこれまでに捕獲された中で最小でした。

自然翼長が64.5mmで、

エゾセンニュウの値とかけ離れていたのですが、

どういうことでしょう?


そして、

今日の調査で最注目だったのがこちら。

ヒクイナです。

声は聞こえていたのですが、

姿を確認できたのは今年初めてです。


性不明・成鳥。虹彩の赤がとても鮮やかです。











そして、性不明・第1回夏羽。

成鳥と比べると、色の鮮やかさに欠けます。







今回の注目ポイントは、

成鳥と第1回夏羽が同時に捕獲されたことです。

体色の違いが比較できて、大変興味深かったです。

また、第1回夏羽の方が成鳥よりも体が大きく感じられました。


今日の調査結果:
2022年8月13日(土) 明け方雨、のち晴れ
・エゾセンニュウ N1 4年連続!小さすぎるのが気になる。
・ヒクイナ    N2 2羽同時に捕獲されたのは初めてかも?
・オオヨシキリ  N1 
・セッカ     N2
以上、4種類、5羽(すべて新規)。

それにしても、この時期のレギュラーであるシマセンニュウがまだ捕獲できません。シマセンニュウよりも先にエゾセンニュウが捕獲されたのもビックリです。

(きりぎりす)

2022年8月10日水曜日

[中海周辺の水草展]リュウノヒゲモの花が水面に顔を出しました

ちょうど残り2週間となった「中海周辺の水草展」です。
ついに、リュウノヒゲモの花が水面より上に顔を出しました。
リュウノヒゲモは強い光が必要な植物で、室内ではうまく花が咲かないと考えていましたが、水槽の環境に対応できたようです。












リュウノヒゲモは、「虫媒花」と違い花弁が目立たない地味な花です。これは花粉を運んでもらう方法が、水面に花粉を浮かべて水に運んでもらう「水面媒」という方法をとるため虫たちにアピールする必要がないからと言われています。


リュウノヒゲモは、根に塊茎という球根のようなものを作り、それが冬に水鳥たちの餌になることが有名な植物です。




 

2022年8月7日日曜日

[中海周辺の水草展]ヒメシロアサザの花が咲きました

中海周辺の水草展も開期の半ばとなってきました。

今朝、水槽の様子を一通り見てみると、

ヒメシロアサザのつぼみが水面に出ていました。





 








鳥取県では絶滅してしまったヒメシロアサザですが、このような直径1cmにみたない小さな小さな花をつけます。見つけた「つぼみ」は数mmの大きさで見落としてしまいそうです。


番外編

ボランティアの方からハスの花を玄関においていただきました。今日だけの展示です。

花が咲いているのは、午前中だけです。