2020年5月28日木曜日

ホウロクシギ現る!

先週までスズガモの大群で賑わっていたのが嘘のように、カモがいなくなりました。
毎年6月頃になると、とても鳥影が少なくなります。














鳥がいないように見えても、今日は結構楽しめました。
カルガモの親子にくわえて、
今日のイチオシはホウロクシギです。

ホウロクシギとオオバンのそばを通過するカルガモの親子。
現在、ヒナが5羽、7羽、8羽の親子が確認されていて、
これはヒナ8羽の親子です。
オオバンやホウロクシギは怖くないようでしたが、
近くにゴイサギが来たときは母ガモが警戒し、
追い払っていました。














安心している時は、ヒナたちは広範囲に散らばって泳ぎます。
あまりにもばらけるので、写真の枠内に収めるのが大変でした。















ホウロクシギは、右手に見える浄化設備横の小さな池に主にいましたが、夕方にふと見ると、いつのまにか前浜右手の小島にやってきていました。
こんなにネイチャーセンターの近くに来ることは稀です。
今日は空気が澄んで視程が良く、夕方になって陽炎もおさまり、西日の順光と相まって、とてもきれいに観察できました!















右からホウロクシギに歩み寄るダイサギ。














どんどん接近するダイサギ。
かなりの威圧感ですが、退かないホウロクシギ。














しばらくは至近距離で隣り合っていましたが、
ついにダイサギがホウロクシギを威嚇。
慌てて飛び去るホウロクシギ。














ホウロクシギを追い払ったダイサギは、間もなく右手奥へ飛び去りました。結局、何のためにホウロクシギを追い払ったのか、わかりませんでした。
このように、サギ類は一緒にいるシギ類に意地悪をすることがしばしばあります。

ダイサギに追い出されたホウロクシギは、めげずにUターンして、同じ小島に帰ってきました。















すると今度は、コサギがホウロクシギに睨み合いを挑んできました。
それを受けて立つホウロクシギ。
さすが、日本最大のシギ。コサギと対面しても見劣りしません。
互いににらみ合いながら、ジリッ、ジリッと反時計回りに回る様子は決闘そのもので、面白かったです。














結局、この睨み合いは引き分けで、睨み合いながら一周まわった後、互いにすれ違って離れていきました。

こちらは将来が不安なカイツブリの巣。
巣材も少なめで、あいかわらず危なっかしいですが、
卵は4個も産んでありました。
親鳥は強気ですね!














前途多難と思いますが、応援していますよ!















現在、園内で産卵が確認されているカイツブリの巣はこの1個だけで、
他はまだ巣として成立していません。

確かに鳥は少なくなりましたが、それでもお客様に楽しんでいただけるように、私たち解説スタッフが常駐しています。
どうぞ安心して野鳥観察にお越しください。

(きりぎりす)