2022年3月25日金曜日

くるくる回るハシビロガモ

ヘラサギの香川さんとコハクチョウの吉田さんが姿を消してしまい、寂しくなってしまった米子水鳥公園ですが、今面白いのはハシビロガモです。

水面のあちらこちらで、つがいがクルクルと回っているのです。

その様子がこちら。



その光景は、まるで高いところから眺めた舞踏会のようです。踊っている(ようにみえる)のはハシビロガモのペアですから、まさにカモの舞踏会ですね。
ハシビロガモの番いは、頭を突き合わせながら水面をクルクル回ることで渦を作り、水中に漂うプランクトンを渦の中心に集めて食べているのです。これを大規模に行っているのが、真冬によく見られる「かもだんご」です(注:米子水鳥公園用語です)。

ハシビロガモ以外にも、ペアで行動しているカモがあちらこちらで見られるようになりました。

とても分かりやすい、マガモのペア。右がオス、左がメスです。
















そしてこちらは、分かりにくいカルガモのペア。手前がメスで奥がオスです。















マガモ、カルガモ、ハシビロガモはつがいで行動しているものがよく見られますが、そのほかのカモ類は、あまりペアで行動していません。もうそろそろ繁殖地に向かわなければいけないのに、まだペアが成立していなくても大丈夫なのかな?



ヒヨドリで賑わっていたクロガネモチの木は、23日までに赤い実が食べつくされて、丸坊主になっていました。































食べるものが無くなってしまったヒヨドリは、ヒサカキの花を食べていました。



























































今日はゴールデンウィークのような暖かな一日で、やや視界不良でしたが大山が見えていました。































池にはまだカモ類がたくさんいます。特に、ハシビロガモ、キンクロハジロ、オカヨシガモ、コガモが目立ち、ヒドリガモも増えてきました。池の中央あたりにはミコアイサがいて、500m先の半島の先端付近にはツクシガモがいます。そろそろ春のカモ「シマアジ」がやってくる頃ですが、いつ現れるかな?楽しみです。

(きりぎりす)

2022年3月23日水曜日

香川さんも吉田さんもいなくなる

今朝、コハクチョウの吉田さんに逢うのを楽しみに出勤したのですが、吉田さんの姿がありませんでした。21日にコブハクチョウに激しく攻撃されたそうで、それが原因かもしれません。休館日だった昨日も記録がありません。

一方、長期滞在中だったヘラサギの香川さんは、昨日(22日)までは確認されていました。しかし、今朝から姿が見えず、これがこの春の終認かもしれません。12日間の滞在でした。

22日の朝8:13に撮影された香川さん。休館日に園内の工事立ち合いのために出勤していた館長撮影。











近頃、コブハクチョウの番いが頻繁にやってきます。この春に園内で繁殖しようと思っているのかもしれません。だとすれば、園内はこの2羽の縄張りと化し、コブハクチョウの「てっちゃん」や、そのつがい相手の吉田さんは追い払われてしまいます。

今日もやってきたコブハクチョウの番い。あとからやってきた独身のコブハクチョウ(てっちゃんではない)をあっという間に追い払ってしまいました。おそらく、21日に吉田さんを激しく攻撃したのも、このつがいでしょう。9:51撮影。
















ハチジョウツグミがいました。9:25撮影。
今は、これまでいた鳥が去ってしまう一方で、新たな鳥が渡ってくる時期でもあります。















先週から実施していたヨシ刈りは、昨日までに完了しました。次は、27日に園路沿いに刈ったヨシを運び出す作業が控えています。ヨシ刈りが終わったネイチャーセンター北側の風景。8:35撮影。















夕方、ヨシ刈り後の岸辺にコサギが集まりました。ねぐら入り前によく見られる「集会」のようです。なぜかこの場所は、ヨシがあってもなくても鳥たちに人気です。17:46-17:47撮影。





















香川さんとのお別れは仕方ないですが、吉田さんはこれから1か月くらい滞在してくれる見込みだったので、姿を消してしまったのはとても残念です。また帰ってきてくれることを祈ります。


(きりぎりす)

2022年3月21日月曜日

コハクチョウが飛び去り「吉田さん」がやってきた!

コハクチョウ達が北に帰り、寂しくなってきました。それでも、今朝は45羽のコハクチョウが園内で夜を明かしていました。

全てのコハクチョウが飛び立った後、なぜか園内に1羽残っているハクチョウがいました。よく見ると、左の翼を傷めています。















このコハクチョウのくちばしのパターンを見ると、私たちが「吉田さん」と呼んでいる怪我をして北に帰れない個体のようです。飛べなくなってもう10年以上、中海周辺で生きています。

吉田さんのつがい相手であるコブハクチョウの「てっちゃん」らしき個体も現れました。しかし、せっかく吉田さんと合流して挨拶を交わしたのに、他のコブハクチョウに追い払われてしまいました。







2022年3月20日日曜日

今年は長期滞在のヘラサギの「香川さん」





米子水鳥公園の今シーズンの土日祝日朝7:00開館も

あと、明日(3月21日)と来週の土日を残すのみです。

既に朝7:00に残ているコハクチョウはいないっかたのですが

7:20分ごろ50羽程のコハクチョウの群れがやってきました。

渡りの途中でだったのでしょうか、しばらくするとすぐに飛び立って行ってしまいました。


これに対して、ヘラサギの「香川さん」がヨシ刈り作業を横目に、

今日も水鳥公園に滞在しています。既に10日目の滞在に入りました。










 

カヤネズミに出会った!

今日もヨシ刈りの続きをしました。

昨日に続いてカヤネズミの巣がたくさん見つかったのですが、今回は何と、カヤネズミの本体に出会いました。

ヨシ刈りを進めている最中に、ヨシ刈りを始める直前にヘラサギの香川さんが立っていた場所にたどり着き、ここに立っていたのか、とその場所(青丸の中)を眺めていた時、池の向こうから小さなものが水面を泳いで、こちらに接近してきました。その軌跡は赤矢印のとおりです。









その小さなものが枯れヨシの株にたどり着いたので、ヨシの株の中を覗き込んでみると、小さなものの正体はカヤネズミでした。カヤネズミの姿を観察できる機会は極めて貴重です。ヨシ刈りを中断して、その姿をどうにかカメラに収めようと頑張りました。









ヨシの向こう側にばかりいるので、あれやこれやと姿がよく見える角度を探して、ようやく全身が見えました。鼻先から尾の付け根までが約5cmくらいでした。とってもカワイイ~!













しばらくすると、カヤネズミは再び池に入って泳ぎ、ヨシ原に上陸して姿を消しました。カヤネズミは泳ぎが上手です。










今日は、カヤネズミの巣が8個見つかりました。ネイチャーセンター北側のヨシ原のおよそ半分の面積の中で巣が約17個みつかりました。カヤネズミの生息密度の一つの目安として、興味深いデータだと思います。今後もヨシ刈りの際には、カヤネズミの巣の数の記録を取っておくと面白そうです。















本日お昼までのヨシ刈りの進捗状況。

ネイチャーセンター北側のヨシ原。
まだ手前側のヨシが残っているので、あまり進んでいるように見えませんね。















一方、ネイチャーセンター南側。
こちらはすべて刈り終わりました。こちらのヨシ原にもカヤネズミの巣があったと思いますが、記録はとれていません。














(きりぎりす)

2022年3月19日土曜日

ヨシ刈り開始!

コハクチョウが全て旅立ったようなので、ネイチャーセンター付近のヨシ原の刈り払い作業を始めました。

ネイチャーセンター南側、水鳥観察桟橋北側のヨシ原の刈り払い開始!









ヨシ刈りをしていると、色々なものが見つかります。

オオヨシキリの古巣。












最もよく見つかるのが、日本最小のネズミ、カヤネズミの巣。








ネイチャーセンター北側のヨシ原のおよそ1/4を刈り払って9.3個見つかりました。うち0.3は、作りかけの小さな巣です。








そして、こんなものも見つかります。赤丸で囲んだところに、枯れヨシが敷き詰められて平らになっています。これはヌートリアが休憩のために作ったベッドと思われます。









作業はお昼で終了。午後も行いたかったのですが、昼以降雨が降り続いたので断念しました。27日までに予定範囲を全て刈り終わらなければいけないのに、まだまだ刈らなければいけないヨシ原が広大にあります。

話は変わりまして、今日の鳥の様子。

ヘラサギの香川さん、滞在9日目に突入。今朝もお気に入りのヨシの陰に潜んでいました。6:45撮影。










悪天候の中、香川さんはお昼過ぎから活動を始めました。ヨシ刈りをした近くの浅瀬で採食する香川さん。13:27撮影。












しばらくすると、ネイチャーセンター正面中央にやってきました。
13:45~46撮影。






























今日のライブ映像では、14:00と15:00に香川さんが写っていました。13:49撮影。















今日の香川さんは、午後に何度か採食をした後、夕方はお気に入りの場所で丸くなったまま動きませんでした。午後の採食で満腹になったのかな?夕方が観察におすすめ、というブログ記事をご覧になったお客様が夕方にいらっしゃったのですが、活動する香川さんを見ていただくことができず、残念でした。

お昼頃に東からコブハクチョウのつがいが飛来しました。12:49撮影。












近頃の園内ではレアキャラのスズガモが、ネイチャーセンター正面中央の小島でずっとくつろいでいました。13:58撮影。









今季はほとんど見られなかった、ハシビロガモのカモだんごが、今日ははるか遠くに2~3個できていました。15:34撮影。













香川さんがまだ滞在してくれているのはありがたいのですが、今後ヨシ刈りを急いで進めなければいけないので、香川さんが驚いて去ってしまうかもしれません。今日は、香川さんはヨシ刈りが始まると500m先の半島に移動し、作業が終わると元の場所(お気に入りのヨシ原の陰)に戻ってきました。
香川さんとは2016年の春からのお付き合いなので、もしかしたら香川さんは、この時期に米子水鳥公園でヨシ刈りが行われることを知っているのかもしれませんね。

(きりぎりす)

標識タシギと3年5か月ぶりに再会!

ネイチャーセンターの目の前の岸辺には、いつもタシギが数羽いるのですが、今日、その中の1羽に足環が付いているのを常連のお客様Tさんが発見し、教えてくださいました。

足環が付いているタシギ。14:00撮影










せっかくTさんが教えて下さったので、超望遠撮影で足環番号の判読に挑戦しました。

まずは、「4067」










続いて、「406」











最後に、「5B64」







読めた番号を合わせると、
5B-64067
となりました。判読成功です。

過去に米子水鳥公園で標識した鳥の記録からこの番号を調べたところ、2018年10月28日に性不明・幼鳥として標識放鳥された個体でした。およそ3年5か月経っておりますが、標識後も元気な姿で米子水鳥公園で再会できて、とても嬉しいです。

通常、野鳥に付けられた足環の番号を読むには、再捕獲しなければいけません。しかし、今回のように再捕獲せずとも、遠くから写真撮影して番号が読めるならば、鳥への負担もないのでそれに越したことはありません。またひとつ、貴重な標識鳥の回収記録が得られました。教えて下さったTさん、ありがとうございました。

(きりぎりす)