2021年5月20日木曜日

カルガモ親子初泳ぎ!

開館直後の9:10頃、ネイチャーセンターから望遠鏡で園内の鳥の様子を確認していたところ、約300m先の池の中央をカルガモの親子が泳いでいました。今季初確認です。2000年以降では2番目に早い初認でした。


池の北岸から南岸を目指して大急ぎで縦断中の親子。親子が茂みから茂みへと移動する際に、ヒナが丸見えになって天敵に狙われやすくなってしまうので、母親は目指す茂みまでの移動を急ぎます。全速力で泳ぐお母さんの後を、6羽のヒナたちは置いて行かれないように懸命に追っていました。










距離が遠かったので、報道発表のためより鮮明な写真を撮ろうと、保護区内の奥に行って頑張りましたが、チャンスに恵まれませんでした。

その代わりに目に留まったのがハジロカイツブリの夏羽です。冬鳥なので、この時期に見られるのは珍しいです。










ネイチャーセンターに戻ると、何と2組目の親子が11:30頃にネイチャーセンターの目の前に現れたと聞き、しばらく待っていると、ネイチャーセンターの前を北から南へと横切っていきました。この時に、ようやく報道資料として提供できる写真が撮れました。偶然にも、2組目の親子もヒナが6羽でした。










これまで、なぜか月曜日にだけ現れていたシマアジが、昨日と今日も姿を見せてくれました。月曜日が非番の私にとって、今日が初認でした。











雨の中でも賑やかに囀っているオオヨシキリ。脚が濡れるのがいやなのか、片脚で枝にとまっています。











体の雨滴を振り飛ばすオオヨシキリ。こんなに激しく動いているのに、バランスを崩さずに片脚だけで枝にとまれるとは、すごい握力ですね。実際に、調査で捕獲した時にこの脚で掴まれると、かなり痛いです。










いよいよカルガモの親子の観察シーズンとなりました。今日はまだ2組だけですが、今後次々と新たな親子が現れ、毎年15組以上が確認されます。6月になると親子の数が増えるので観察しやすくなります。ヒナは成長が早く、生後約100日で飛べるようになります。できるだけ幼くてかわいいヒナを観察するには、早めの時期のご来園がおすすめです。

(きりぎりす)