2021年5月23日日曜日

夏を感じる陽気でした

今日は朝からお天気が良く、夏を感じる陽気でした。

園内を巡視したところ、もうアキニレの樹液に虫が集まっていました。まさに夏を感じる光景です。ここで驚いたのが、樹液にハナムグリがいたことです(写真上から2匹目と3匹目)。シロテンハナムグリ(その他3匹)は樹液の常連ですが、ハナムグリは花にばかり集まるものだと思っていたので勉強になりました。ハナムグリが意外と強気で、体格に勝るシロテンハナムグリを頭でしゃくりあげて蹴散らし、樹液の特等席を乗っ取っていたのが面白かったです。


池の上では、今年初めてオオヤマトンボを確認しました。これも夏の風景です。オニヤンマとそっくりですが、オニヤンマは池の上を巡回して飛びません。池の上をぐるぐると飛び回るオニヤンマ風の大きなトンボがいたら、オオヤマトンボの可能性大です。










今最注目のカルガモの親子は、今朝はヒナが1羽だけになっていました。この親子が20日に確認されたヒナ6羽の親子だと仮定すると、初日と二日目はヒナ6羽、3日目にヒナが5羽から2羽に減り、4日目の今日はヒナ1羽になっています。こんなに急速にヒナが減っていくのは珍しいです。それでもヒナは危機意識が低く、親鳥から遠く離れて泳ぎ回っていたので、今にも天敵にさらわれてしまいそうで心配でした。










近頃、オオタカの成鳥がよく現れます。カルガモのヒナを襲っている容疑者の一人です。170mくらいの距離から撮影したのですが、オオタカはこちらを見ていたので、写真を撮られていることに気づいていたのでしょう。さすが猛禽類、素晴らしい視力ですね。
















こちらも近頃よくやってくるコブハクチョウ。この個体は「てっちゃん」ではありません。
てっちゃんと比べると羽毛がほとんど汚れておらず、額のコブが小さめで嘴の色の鮮やかさに欠けるので、若い成鳥のようです。いつも1羽で行動しており、飛来してもすぐに立ち去ります。デコイと遊ぶこともありません。


ネイチャーセンター正面右手の小島に、キアシシギが1羽いました(写真左奥)。今季初認です。アオアシシギも一緒にいました。キアシ、アオアシとくれば、アカアシシギもいると面白いのですが、この3種が一緒にいるのは見たことがありません。















今日は朝から夕方まで、アオアシシギの声がよく聞こえました。賑やかに鳴きながら池の上空を飛び回り、また前浜右手の小島に戻ってくることを何度も繰り返していました。そろそろ渡り途中の休憩が終わって、次の目的地への旅立ちに備えて興奮していたのかな?
















今日もクロハラアジサシは3羽現れましたが、いつもどおり、はるか遠くにいました。池の上を飛び回って採食していて、300m先に立っている3本の杭に時々とまって休憩していました。この写真では中央の杭にカルガモがとまっています。















午後に、クロハラアジサシとオグロシギを観に常連さんが来館されました。クロハラアジサシが近くにやってくることを期待して待っていると、その期待に応えて、クロハラアジサシがネイチャーセンター前に時々飛んできてくれました。
3羽のうち、この個体は普通の個体よりも色が濃く、胴体が真っ黒で印象的でした。




















もう一つのお目当てのオグロシギはこれまで確認できていなかったのですが、17:00ごろに3羽飛来してきて、前浜右手の小島に舞い降りました。これで常連さんの来園目的が達成されてよかったです。

(きりぎりす)