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2025年7月6日日曜日

今年のカモの親子はなんだか変!

現在、カルガモの親子が5組確認されています。
内訳は、小さなヒナ1羽、小さなヒナ2羽、
大きなヒナ4羽が2組、中くらいのヒナ6羽です。
このほか、交雑個体の親子(大きなヒナ11羽)
もいます。

昨日から確認されているヒナ2羽の親子。
今見られる親子の中で、
最もヒナが幼くてかわいいです。8:30撮影。















こちらはかなり前から確認されている
ヒナ4羽の親子。
ご覧のとおり、かなり成長していて、
親鳥に近い大きさになっています。8:40撮影。
















シギの入り江で一休み中のヒナ6羽の親子。
実はこの親子はちょっと変で、
ヒナの1羽が他よりも明らかに大きいのです。
ヒナだんごの左から2羽目に注目。
10:40撮影。













一番左のヒナに注目。11:15撮影。












右から2羽目のヒナに注目。11:15撮影。













通常、カルガモの卵はほぼ同時にふ化するので、
ヒナたちの日齢は均一です。
ところが、この親子のヒナの1羽は、
ほかのヒナ5羽と比べて明らかに日齢が
数日進んでいます。
このことから、この大きなヒナはよその子で、
何らかのきっかけでこの親子と合流して受け入れられ、
一緒に行動しているのではないかと思います。
カルガモの世界にも里子制度があるのではないか、
と思わせる事例です。

今年のカモの親子はいろいろあって、
なんだか変です。


つばさ池の浄化設備の調整小屋の上に、
ハシボソガラスがいました。
ここには、県内で絶滅寸前だったヒメシロアサザを
2005年から生息域外保全しているコンテナが
並べてあるのですが、
これがカラスたちの憩いの場になっていて、
日常的に水飲み場や水浴び場として
利用されています。10:58撮影。















ネイチャーセンター目の前の岸辺にいた
セグロセキレイの幼鳥が、
突然コロンと横倒しになりました。
何が起こったのかな?11:49撮影。















体調が悪いのかと思って心配しましたが、
目はぱっちりとしています。11:49撮影。















しばらくするとぱっと起き上がり、
水辺を早足で歩きまわって、
頻繁に小さな虫を捕えていました。
とっても元気です。11:49撮影。















このセグロセキレイは、
横倒しになった際におなかを陽に向けており、
やや尾羽を開いていました。
おそらく日光浴をしていたのだと思います。

7/4にも、メダカ池の前の園路にキジバトが2羽
やってきて、片翼と尾羽を広げて陽に当てて
日光浴を始めました。

キジバトの日光浴は時々見かけますが、
セグロセキレイでは初めて見ました。

このほか、クロハラアジサシの11羽の群れが
飛来しました。
今日は遠くばかり飛んでいましたが、
先日飛来した群れも初めは遠かったけれども、
後日ネイチャーセンターに接近してきました。
今回の群れも、明日以降に近くに来てくれるかも
しれません。

(きりぎりす)

2024年9月29日日曜日

まだいたハジロコチドリ

今朝行われた鳥類標識調査で、
コヨシキリが84羽(うち再捕獲1)捕獲されました。
今季最多数です。これが今季のピークかな?

今季標識2羽目のカワセミ幼鳥。8:30撮影。




今日の鳥類標識調査結果:
・コヨシキリ   N83羽、R1羽
・シマセンニュウ N6羽
・オオヨシキリ  R1羽
・セッカ     N2羽
・カワセミ    N1羽
以上、5種類、N93羽、R2羽
Nは新規、Rは再捕獲。


ネイチャーセンター北側の岸辺で、
コサギが波紋漁法に勤しんでいました。
くちばしで水面に波紋を立てて、
小魚を誘引して捕らえます。
近頃毎日見られる珍行動です。12:13撮影。



今日もクロハラアジサシの成鳥が1羽飛来しました。
何と、ネイチャーセンター目の前の丸木柵にも
とまってビックリ。13:44撮影。
















いつもよくとまる5本杭にとまったクロハラアジサシ。
夏羽から冬羽に移行中です。13:46撮影。
















昨日発見したハジロコチドリが、
今日はネイチャーセンターから確認できなかったので、
閉館後にウラギクの池に行って確認したところ、
今日もいました。
ネイチャーセンターから見えないところで
過ごしていたようです。

コチドリ(右)と追いかけっこ中のハジロコチドリ。
17:44撮影。












比較的近くにいたコチドリ(右)とトウネン。
17:54撮影。
















近頃存在感が薄くなってきたタカブシギ。
18:00撮影。













距離が遠い上に暗かったので、
ハジロコチドリの証拠写真はこれが限界でした。
18:01撮影。
















今日の注目の鳥:
・マガン   成鳥2羽 1羽増えました!
・シマアジ            1羽 今日も目の前に寄ってきた!
・ハジロコチドリ 1羽 2年連続で飛来!
・コチドリ    4羽
・トウネン    22羽
・タカブシギ   2羽
・ツルシギ    2羽 水面を泳ぎ回って採食!
・ヒバリシギ   1羽
・キリアイ    1羽
・クロハラアジサシ1羽
・チュウヒ  若鳥1羽
など、49種。

少しずつですが、
カモ類がネイチャーセンター前に
寄ってくるようになってきました。
この調子で、早く前浜が水鳥で
賑わうようになるといいですね!

園内の地名はこちらを参照してください。

(きりぎりす)

2024年2月24日土曜日

エムちゃんは出戻っていた!

一昨日に飛来してすぐに飛び去った香川県のエムちゃんは、
昨日は香川県のため池で過ごしていたと、現地の観察者からの情報提供がありました。

直線距離で米子水鳥公園から140kmくらい離れていますが、ヘラサギには大した距離ではないのかもしれません。

昨年よりも2週間くらい早い飛来だったので、まだ渡るには早すぎたと思って越冬地に引き返したのでしょうか。こんなこともあるのですね。
このようなことがあるので、野鳥の個体識別はとても面白いです。

今度は香川さんと一緒に再飛来してくれたら面白いですね。

(きりぎりす)

2023年11月15日水曜日

鳴くガと飛び立つカモの群れ

観光PRとして米子水鳥公園の紹介写真を撮影している時、正門の風景を見ていて何か違和感を覚えました。14:13撮影。










違和感の正体はこれでした。モニュメントの「平成八年」の「平」の字にクロメンガタスズメがとまっていたのです。園内でクロメンガタスズメを見たのは久しぶりです。14:12撮影。
















晩秋で涼しいせいか、手に乗せてもじっとしていたクロメンガタスズメ。実はこのガは、成虫、幼虫ともに、刺激を与えると鳴きます。そのため、見つけるとつい、いじってしまいます。

ちょっとかわいそうですが、鳴いてもらいました。ちなみにこのガはとても大きくて、脚に鋭いとげがたくさん生えている上に脚の力が強いので、手にとまらせると結構痛いです。



今日の閉館間際も、コハクチョウが続々とねぐら入りしました。今日も数百羽が帰ってきました。その一方で、一日中つばさ池に群れていたオナガガモの群れが、続々と西の中海へと飛び立っていきました。その様子を無理やり動画撮影してみたのがこちら。実際に見ると、結構見ごたえがあります。17:34撮影。




今後、本格的に安来の田んぼに水が張られると、米子水鳥公園でのコハクチョウのねぐら入りはかなり寂しくなってしまいます。コハクチョウが水鳥公園に帰ってくる今のうちに、ぜひねぐら入りの様子を観にお越しください。併せて、オナガガモのねぐら立ちもご覧いただけます。17:00~17:30の閉館間際がおすすめです。

(きりぎりす)

2022年12月1日木曜日

コサギのヘラサギ漁

 今日もヘラサギ9羽は健在です。

夕方に、ヘラサギがネイチャーセンター目の前に集まって採食を始めました。するとそこへコサギが1羽やってきて、ヘラサギのそばに舞い降りました。

そして、頭を激しく左右に振りながら歩き回るヘラサギについて歩き、次々と獲物を捕っていました。どうやらコサギは、くちばしで水底を探って歩くヘラサギを利用して、ヘラサギの動きに驚いて逃げる獲物を捕らえているようです。まさに「ヘラサギ漁」をしていたのです。

コサギはとても賢く、他のサギにはできない様々な狩猟テクニックを駆使して獲物を捕ります。また新たなコサギの技を目の当たりにしました。


動画はこちら!16:17撮影。



(きりぎりす)

2020年9月17日木曜日

吉田さんとてっちゃんペア健在!

2020年5月20日以降、
コハクチョウの吉田さんと
コブハクチョウのてっちゃんの様子が
未確認でしたが、
昨日、伯太川で吉田さんとてっちゃんを
久し振りに確認しました。

左が吉田さん、右がてっちゃん。
相変わらず仲が良く、
向かい合って首を左右にねじる
求愛ディスプレイをしていました。














2020年9月16日の9:12頃、
いつも吉田さんがくつろいでいる伯太川の中州に、
吉田さんとてっちゃんが仲良く寄り添っていました。

てっちゃんは羽毛が抜け替わっていて、
目印だった鉄さび色はすっかり落ち、真っ白な姿でした。
しかし、左側の首筋にあった傷のような模様は
まだ確認できたので、今後はこれが目印になりそうです。

これまで、安来市内に移動した
吉田さんとてっちゃんが合流している様子を
確認したことがありませんでした。

次の春に、
吉田さんがまた水鳥公園にやってきてくれるのか、
その時にはてっちゃんも一緒に移動してくるのか、
注目です。

(きりぎりす)

2019年12月1日日曜日

ヘラサギが巣作り?

近頃、米子水鳥公園のヘラサギが変なことをしています。

ネイチャーセンター正面左手にある「ドーナツ島」の中で、
枯れヨシを集めたり踏み倒したりして、巣作りのような行動をしているのです。

他の鳥でも似たような行動が見られることがあり、
巣作りの疑似行動ではないかと思います。今後の動向に注目です。

この2羽は盛んに相互羽繕いをしており、つがいになったように見えます。
一方、一緒にいるクロツラヘラサギ1羽は、
あまりにも仲が良い2羽に仲間外れにされているようで不憫です。




(きりぎりす)

2019年11月9日土曜日

やっぱり17:00に前浜にやってきた!

近頃、夕方になるとネイチャーセンター前浜に飛来する、
ヘラサギとクロツラヘラサギ。
今日も一日中500m先の島で寝てばかりいるので、
夕方に活動を始めるかどうか注目していたところ、
期待どおり17:00に前浜に飛んできました!

16:30頃、ネイチャーセンターから800mくらい先の
北岸に移動して採食を始めたので、
更に距離が遠くなりがっかりしていたのですが、
その後飛び立ち、池を中心に時計回りで
ネイチャーセンター前にめがけて飛んできました。















3羽前浜に集合!















17:00まで粘ってヘラサギたちを待っていた
お客様はラッキーでした。














その後、3羽とも前浜で眠ってしまい、
そのまま日が暮れました。
そして閉館後、暗闇の中で前浜の浅瀬を歩き回って採食していました。
やはりヘラサギたちは夜行性なのですね。


近頃、昼間にコハクチョウが30羽前後、園内で過ごしているのですが、
いつも16:00頃になると、ほとんどが安来方向へ飛び去ってしまいます。
マガン約20羽、ヒシクイ2羽も同様で、
今日は10:30に飛来し、16:02に安来方向へ飛び去りました。
時計がないのに、とても規則正しい生活をしていて感心します。
ガン類は、この時期は昼寝のために一度水鳥公園に帰ってきて、
夕方に再び採食に出かける行動パターンが見られるのですが、
このコハクチョウ達もお昼寝組なのかな?

16:04に一斉に飛び立ったコハクチョウたち。
暗い曇り空を背景に、西日を浴びて飛ぶ姿は
とても美しかったです。














おまけ:
今日はカワセミのサービスがとても良かったです。
ネイチャーセンター前浜左端の丸木柵に頻繁に飛来し、
15:00頃から20分くらいじっととまっていました。
いつもならとまってもすぐに飛び去ってしまうので、
こんなに長時間じっとしているのは珍しいです。
いつもメスの若鳥なので、同一個体かもしれません。















 (きりぎりす)

2017年5月20日土曜日

ダイサギが食べていたモノ

ネイチャーセンター前の浅瀬で、
ダイサギが何かを拾って食べようとしていました。
くわえていたものの大きさから、
ハゼの一種であるチチブでも捕えたのだろう、
と思って見たら、
ダイサギがくわえていたのはネズミでした。















現場環境からカヤネズミかと思ったのですが、
尾が短めで毛色が暗いので、ハツカネズミではないかと思います。
ダイサギがどうやってネズミを入手したのかは不明です。
自ら捕獲したのかもしれませんし、
木曜日夕方に行った草刈りの際に、巻き込まれて死んでいた個体を
拾った可能性もあります。











































今日は度々、季節外れのチュウヒが現れました。
まるでケアシノスリのような羽色の白い個体です。
よく見ると、右脚に金属の足環が付いています。

このように、水鳥公園で見るチュウヒは、
金属の足環が付いていることが度々あるのですが、
いつ、どこで足環をつけられたのか、
いつも気になっています。
どうにかして足環番号が読めれば分かるのですが…。















 片翼を傷めているコハクチョウは、今日も元気です。
この個体がどうやって水鳥公園を出入りしているのか、
いつも不思議でしょうがなかったのですが、
今日はその決定的瞬間を目撃しました。

予想通り、ヨシ原に分け入って上陸し、
クズの蔓に体のあちこちを絡めながら土手を登り、
土手の外側へと歩いていきました。
水鳥公園の外は何かと危険なので、
事故に遭う前に戻ってきてほしいものです。

(きりぎりす)

2009年3月16日月曜日

おけらだ~って~♪

 以前シロハラがナメクジと格闘していた場所で、今日はジョウビタキが何かと格闘していました。

 ジョウビタキが格闘している相手は、ケラでした。暖かくなって活動を始めたら、運悪くジョウビタキにつかまってしまったようです。





 何度も地面にたたきつけられ、脚が取れてどんどんヘロヘロになっていくケラを見ていると、「ぼくらはみんないきている」の歌が頭をよぎりました。
 鳥は、外骨格の生き物を食べるときに、このように獲物を地面にたたきつけ、脚を落としてから食べる傾向があります。 かわいそうなケラ。

 最後は、頭から豪快に丸呑みにしてしまいました。春の大きなご馳走に、今日の分の栄養はばっちり取れたのではないでしょうか。






●今日の鳥
・ハジロカイツブリ4羽 夏羽の金髪が風になびく!
・メジロガモ♀1 健在!
・ツルシギ2羽 よく泳ぎます!
・タゲリ2羽 東から西へ上空通過!・ツクシガモ1羽 逆立ちして食べ物探しに夢中!
・変なツグミ二代目 イソシギと餌場を争う!

2009年3月8日日曜日

変なツグミは入れ替わっていた!

 時々ご紹介している「変なツグミ」ですが、今日写真を撮って詳しく観察したところ、別個体に入れ替わっていることが分かりました。
3月2日まではずっと同じ個体でしたが、一昨日から別の個体が「変なツグミ」として前浜にいついていたのです。

 これが従来の変なツグミ。色が濃くて右側三列風切羽に切れ込みがあります。










 これが二代目の変なツグミ。前任者?と比べて色が淡く、三列風切羽の切れ込みの形が異なります。







 もう一点個性的なのは、右後頭部と左腹部の羽毛が激しく脱落している点です。修羅場をくぐりぬけてきた個体のようです。







 長期間前浜に居ついていた変なツグミは、一体どうなってしまったのでしょう?良い餌場だということがこのツグミに気づかれてしまい、追い出されてしまったのかな?

●今日の鳥
・コハクチョウ104羽 朝9時前後に約70羽が真北へ旅立ちました!
・亜種アメリカコハクチョウ1羽 6羽家族で北へ旅立った(かも)!
・ツクシガモ2羽 はるか遠く~!
・メジロガモ♀1羽 今日もカモの群れに混じっています!
・オオタカ成鳥1羽 松のこずえに止まっていました!
・アカアシシギ夏羽2羽 水鳥公園一泊目。何泊してくれるかな?

2009年2月9日月曜日

変なツグミ

突然ですが、このツグミ変なんです。
 
 
 
 
 
 
 

 
 一見、ごく普通のツグミですが、このツグミはいつもネイチャーセンター正面の岸辺にいます。水辺にツグミがいることは珍しくはありませんが、この1羽のツグミは、毎日、一日中ここにいるのです
 
 どうやらこのツグミは、この岸辺にいればおいしいものを食べられることを覚え、居着いているようなのです。 標識をつけているわけではないので同一個体とは言い切れませんが、いつも同じ模様のツグミが1羽だけ同じ所にいるので、たぶん同一個体ではないか、と思います。
 
 その「おいしいもの」 とは、砂の中にいるゴカイです。このツグミは、岸辺を歩き回っては地面からゴカイをつまみ出して食べています。完全に味をしめてしまった様子。殆ど飛ぶことを忘れ、一日中徒歩で岸辺を右往左往して過ごしています。
 
   
 岸辺を歩き回ってゴカイを食べるという性質は、まさにシギやチドリそのものです。まさにこの鳥は、「ツグミの皮をかぶったシギ」です。そして、本家本元のシギであるイソシギがやって来ると、ここから追い出そうとします。
 
 ツグミは本来、農耕地や公園などにいる陸の鳥であって、いわゆる水鳥には含まれません。この水鳥化したツグミはいつまでこんな生活を続けていくのか、興味深いものです。