2022年10月29日土曜日

コハクチョウが午前中に多数飛来!

今日もヘラサギは健在。500m先のマガン半島で過ごしていました。9:14撮影。



9:20にマガンが帰ってきました。いつもよりも早めな昼のねぐら入りです。左にはオナガガモの小編隊が一緒に飛んでいました。




一昨日、お客様がJr.レンジャーの森でアリスイを見たと教えて下さったので、午前中に探索してみました。

すると、茂みの中を動く鳥影が見えました。ウグイスでした。2羽確認でき、体の大きさが明確に異なっていたので、オスとメスのようです。

体が大きく、オスと思われる個体。9:53撮影。



藪の中を常に動き回り、姿を追うのがとても大変でした。しかし、藪の中で活動するウグイスの様子をじっくりと観察できた、貴重な機会でした。囀るウグイスもいいですが、これが普段のウグイスの姿です。9:55撮影。




こちらが体が小さく、メスと思われるウグイス。先の個体が精悍な顔つきなのに対して、こちらは可愛らしい印象を受けます。林内で小さな虫を捕食していました。9:59撮影。




Jr.レンジャーの森では、この他にヤブサメを1羽確認しました。園内で目視でヤブサメを確認したのは初めてです。しかし、アリスイは確認できませんでした。

今朝はコハクチョウが266羽いましたが、そのほとんどが朝のうちに安来の田んぼに採食に出かけました。今日は居残ってくれるコハクチョウがいなくて寂しいな、と思っていたら、10:30頃、安来方向(南西方向)からコハクチョウの群れが続々と飛来してきました。

続々と園内に舞い降りるコハクチョウ。10:27撮影。

















コハクチョウが数羽しかいなかったのに、183羽に急増しました。安来の田んぼで何かトラブルがあったのでしょうか。

その後コハクチョウは、ネイチャーセンター前、300m先、500m先のマガン半島の3箇所に集まり、のんびり過ごしていました。

ネイチャーセンター前に集まるコハクチョウ。14:14撮影。















これまで500m先のマガン半島にずっといたヘラサギが、今日は150m先のウラギクの池で過ごす時間が長かったです。マガン半島よりもはるかに近距離で、鮮明に姿が観察できました。14:21撮影。




14:52撮影。







14:30頃から、コハクチョウたちが安来方向へ飛び立ち始めました。午前中に充分採食できなかったので、これからその分を取り返しに行くのでしょう。
ところで、この写真の先頭から2羽目のお尻が変なのですが、どうしたのかな?尾羽が無いように見えます。14:33撮影。





15:02撮影。






15:10にマガンが午後の採食に再出発しました。ようやくいつもどおり、早朝と午後に採食に出かける2往復の生活リズムが整ってきました。






15:52の風景。安来方向にコハクチョウが飛び去っている最中ですが、まだこれだけ園内に残っていました。おかげさまで、来館されたお客様にとても喜ばれました。






近頃園内に居ついているコブハクチョウ。この個体は温厚で、コハクチョウを全く攻撃しないので助かっています。他の鳥たちにも危害を加えないので、カモ島に上陸してもカモたちが逃げていません。16:02撮影。





今日もノゴマが姿を見せました。昼間にも姿を見せますがとても警戒心が強く、夕方の方が警戒心が弱いように感じます。16:32撮影。






ネイチャーセンター前でくつろいでいたコハクチョウの中に、鼻の穴に枯れヨシの茎?が通っている個体がいました。時々みられることですが、いつ見ても面白いです。16:58撮影。




正面から拡大。






今朝は鳥類標識調査が行われました。
今季初めて捕獲された、ジョウビタキ オス・第1回冬羽。






こちらも今季初捕獲のスズメ 性不明・第1回冬羽。水鳥公園で行っている調査では、あまり捕獲されません。






今日の調査結果
・ノゴマ    N1
・ジョウビタキ N1
・スズメ    N1
・コヨシキリ  N3
・セッカ    N1R1
・オオジュリン N12
以上、6種類、20羽(うち再捕獲1)。

コヨシキリとノゴマの渡りは、そろそろ終わりです。
これからはオオジュリンを中心としたホオジロ類の標識が期待されます。

(きりぎりす)