2022年10月16日日曜日

「のごまつり」はいつ始まるの?

一昨日に行った鳥類標識調査で、ようやくノゴマの捕獲数が増えてきたので、今日がピーク「のごまつり(ノゴマ祭り)」だろうと思い、急遽今朝も調査を実施しました。

しかし、期待外れの結果に終わりました。今年の「のごまつり」はいつ始まるのでしょう?それとも、もう終わってしまったのかな?

今日の調査結果

・ノゴマ     10羽

・コヨシキリ   18羽(R1)

・シマセンニュウ 1羽

・セッカ     1羽

合計4種類、30羽(うち再捕獲1羽)


今朝捕獲された、ノゴマ メス・成鳥。この秋の渡りのピークはいつ?











今朝はコハクチョウが36羽いました。昨日夕方とほぼ同じ数で、昨晩に新たに飛来した群れはなかったようです。6:41撮影。











調査が不発に終わり、早起きした甲斐がありませんでしたが、ヨシ原の縁に現れたノゴマの姿を撮影できたことが最大の成果でした。7:36撮影。











朝陽が当たると、オスの赤い喉が鮮やかに輝きます。










ノビタキのオスもいました。7:43撮影。











いつもモズのメスがとまる、クロガネモチの梢にやってきたヒヨドリ。ごく身近で色も地味で、野鳥ファンからの評価は低めですが、こうしてみると、なかなかカッコいい鳥です。7:54撮影。











今朝の調査中に、今季初めて園内でハイタカを確認しました。その時に見た個体はメスの成鳥だったと思うのですが、後に幼鳥も現れました。

園内上空を旋回上昇しているハイタカ幼鳥。12:54撮影。



















ハイタカを目で追っていると、もう1羽現れました。一回り体が大きく、腹に縦斑があるオオタカの幼鳥でした(写真上)。12:55撮影。











カモ類が増えて存在感が薄れてしまいましたが、シギ類もまだいます。

ネイチャーセンター正面中央のカモ島にやってきたアオアシシギ幼鳥。12:53撮影。










今日確認できたシギ類は、アオアシシギ3羽、コアオアシシギ2羽、オグロシギ1羽、ツルシギ1羽、ハマシギ3羽でした。


今日は一日中、ネイチャーセンター目の前の浅瀬(前浜)にコハクチョウがいました。早朝は2羽、昼間は1羽いたのですが、遠くにいた群れから2羽が前浜にやってきました。

先にいた個体に挨拶するつがい(写真奥)。先にいた個体も挨拶に応えていました。13:26撮影。











羽ばたきながら大声で鳴き交わし、力比べに発展するかな?と期待してみていたのですが、先にいた個体がすんなり退いて、挨拶は終わりました。先にいた個体が、自分が劣勢であることを自ら認めたようです(写真右端)。











昼間に前浜にコハクチョウがいてくれるのは、とてもありがたいです。13:33撮影。











ネイチャーセンター左手の水面には、ヒドリガモが多数群れていました。代わる代わる逆立ちをして水草を食べていて、逆立ちしている個体の白いお腹が明滅していました。14:42撮影。











ネイチャーセンターから約300m先の浅瀬で、オオタカ成鳥がハシビロガモのオスを仕留め、水面から陸へと引きずり上げていました。15:48撮影。

















ハシビロガモを持って飛び去るオオタカ。15:50撮影。















今日はコハクチョウに大きな動きはなく、一日中園内でのんびり過ごしていました。しかし、さりげなく新たに飛来してきた個体がいるのか、9:30には48羽、17:25には54羽と、時間が経つにつれて少しずつ数が増えていました。

500m先のマガン半島で一日中のんびり過ごしていたコハクチョウの群れ。17:09撮影。















夕方になり、やや暗くなってくると、500m先にいた群れが動き出しました。また南西に飛び去るのかと思い注目していましたが、半島の裏に回り込んだだけで飛び立ちませんでした。17:21撮影。















この群れが移動している最中、半島の先端にいたコブハクチョウがやや翼を膨らませてコハクチョウの群れに向かっていきました。またコハクチョウを攻撃するのかと心配しながら見ていると、何事もなくコハクチョウの群れの真ん中をすれ違い離れていきました。昨日と今日のコブハクチョウは、コハクチョウに対してとても寛容です。17:27撮影。

















閉館間際に、前浜にコハクチョウが3羽やってきました。前浜はコハクチョウに人気のお休みスポットなので、これからもっとたくさん集まってくれるようになることを期待します。17:22撮影。








おまけ。今日の虫情報。


正門からネイチャーセンターまでの間の園路沿いに設置してある石柱のクイズに、フタモンアシナガバチが群れていました。
観察していると、元々いた個体に新たな個体が次々と上から飛びついてきて、もみくちゃになっていました。これらはすべてオスでした。
どうやら、後から飛んできたオスが、石柱にとまっていたオスをメスと間違えて飛びつき、交尾しようとしていたようです。写真では、さらに勘違いしたオスが飛びついて、3段重ねになっています。
アシナガバチは、今が恋の季節です。11:14撮影。






身近なバッタで最もカッコいいトノサマバッタ。10月になって、やや元気がなくなってきたように感じます。バッタと遊べるのも、もうそろそろ終わりです。11:19撮影。






(きりぎりす)