今朝実施した鳥類標識調査で、この秋初めてコヨシキリを確認しました。毎年コヨシキリがやってくると、秋を実感します。
現在、シマセンニュウの渡りの真っ只中ですが、まだ後半のピークが見られません。
今日捕獲できたシマセンニュウの中に、くちばしが長めに見える個体がいたので計測したところ、全嘴峰長が19.5mmもありました(シマセンニュウは17-18mmくらい)。翼式はシマセンニュウと同じでしたが、初列風切第9羽(初列風切10枚のうち外側から2枚目ですが、一番外側の羽はとても短いので、この羽が一番外側に見える。P9)が短めでした。この個体はウチヤマセンニュウと思われます。4年連続で確認できました。
今朝捕獲された、ウチヤマセンニュウ雄・成鳥の顔。
くちばしの長さに注目。
参考:2022年8月19日に捕獲した、
シマセンニュウ性不明・成鳥の顔。
ウチヤマセンニュウ雄・成鳥の翼。
P9がやや長いですが個体差の範囲と思われます。シマセンニュウはP9が長くて、翼端がもっと尖って見えます。P5-9を換羽しています。
参考:2022/8/19に捕獲した、
シマセンニュウ性不明・成鳥の翼。
P9の長さに注目。P4-9を換羽しています。
今日の調査結果:2022年9月9日 曇り一時雨
・シマセンニュウ N12
・ウチヤマセンニュウ N1 今季初、4年連続!
・オオヨシキリ N1
・セッカ N2
・コヨシキリ N2 今季初!
以上、5種、18羽(すべて新規)
そのほか、園内の鳥の様子。
昨日の草刈りの成果か、草刈り後の岸辺を利用する鳥たちがいました。
見晴らしが良くなった岸辺でくつろぐカルガモと、獲物を探すダイサギ。
アオサギとセイタカシギ。
キアシシギ2羽とタカブシギ1羽もいました。写真はキアシシギ1羽。
メジロガモは昨日から姿が見えません。
シマアジも、現れたのは9/4(日)のみです。
また戻ってきてくれるかな?
(きりぎりす)